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Maurotarion axitiosum
キャラメルカラーが似合う、長い頬棘が特徴的なシンプルな種類です。シルル紀に北米に棲息していたMaurotarion christyiの直系の子孫と思われます。姿を変えずデボン紀まで生き残りましたが、産出は多くないことから細々と生き残っていたという方が正しいのかもしれません。石炭紀以降のProetidaにもいえますが、過度な装飾は一見環境に深く適応しても、環境が変化していくと追いていけず、絶滅の道を辿りますが、シンプルな形態は環境の変化に強く、長期間に渡り生き延びる事ができる、これは幾つもの三葉虫種が証明しております。
Lower Devonian Aulacopleuridae,Aulacopleuridea,Proetida TRI-492 Bois d'ArcTrilobites
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Acanthopyge consanguinea
この種類を保有しているコレクターは、さすがに少ないと思います。かつて「Bug X」と呼ばれ、実物を目にする機会が無い幻の三葉虫でありました。入手したくても、そもそも市場に姿を現わさず、コレクター間で取引される様な特殊な種類でした。見た目は、モロッコのAcanthopyge(Lobopyge)と大きさも変りませんが、やや華奢なのは、Dicramurusなどモロッコと共通する種類と同じ様にオクラホマ産の特徴です。この標本は、「Black Cat Mountain」ブランドでも伝説的プレパラーターのBob Carroll氏による絵入サインが底面にあります。
Lower Devonian Lichioidea,Lichida TRI-350 Bois D'ArcTrilobites