Meniscopsia beebei
Weeksでも入手が難しい種類ですが、注目すべきは消化管の内容物が残っていることです。本種には比較的残っている割合が高いのですが、消化管が残っていると殻の保存状態は相反して悪くなるので、両方とも良好なことも貴重です。三葉虫の体構造や食生活を知る貴重な軟体部残存化石の一つです。三葉虫の消化管は、哺乳類の様に胃や大腸など明確な区分は出来ずに、口から肛門まで直線に近い状態でつながっておりました。未発達といってよい原始的な作りとなっていました。本標本は、「The Back to the Past Museum Guide to TRILOBITES」270p PLATE67に載っている本種の代表的標本であります。Selenocoryphe platyuraとして各種図鑑にも掲載されていますが、この名称は学名ではなく、裸名(nomen nudum/分類学)であるため、新しく制定された学名にて記載し直しています。
<消化管参考>[A Guide to the Orders of Trilobites]
http://www.trilobites.info/trilointernal.htm
Upper Cambrian
Ptychoparioidea,Ptychopariida
TRI-497
Weeks
Trilobites