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Asaphus kowalewskii
Asaphus kowalewskii Asery Level, Volkhov River, St. Petersburg Region, Russia Middle Ordovician 全長 74mm 長い眼が特徴的で、人気の種類です。カタツムリやナメクジを連想させる姿ですが、この眼は外骨格で出来ていますので、伸縮する訳ではありません。海底の泥あるいは砂の中に体を隠し、眼だけ突き出して周囲をうかがっていたのではないかと思われます。眼柄の長さにはバリエーションがありますが、体とのバランス的には、この個体ぐらいが標準的かと思います。最大とまでは言えませんが、本種としては大ぶりの立派な個体です。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Asaphus kegelensis
Asaphus kegelensis St. Petersburg Region, Russia Upper Ordovician 全長 15.8mm 頬棘のある小型種です。頭部に対して眼の比率が大きい。ロシア産オルドビス紀のアサフスとしては、新しい時代に属します。かなり珍しく、年に1体程度しか出ないとか。左眼と尾板の右側に少し圧縮はありますが、綺麗な完全体です。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Asaphus expansus
Asaphus expansus Vaginatum Limestone Formation, Ljungsbro, Sweden Lower Ordovician 最大幅 26.3mm スウェーデンはロシアに近く、同種•類縁種が産出しますが、ロシア産ほど市場に出回らず、整った標本が少ないです。これはハーフ•エンロール標本ですが、その中では状態が良い個体です。ロシア産よりも色が濃いのが一般的です。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Asaphus holmi
Asaphus holmi Asery Level, Vilpovisty Quarry, St. Petersburg Region, Russia Middle Ordovician 全長 90mm 幅の広い体を持ち、眼は少し小さめです。Asaphus cornutusの流れを汲むと考えられている様です。上方からの圧縮があり、眼に少し変形はありますが、本種としては最大級の大変立派な標本です。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Asaphus plautini
Asaphus plautini Asery Level, Vilpovisty Quarry, St. Petersburg Region, Russia Middle Ordovician 全長 95.9mm ロシア産オルドビス紀のAsaphusの中では新しい年代から産出します。大型化する本種の特徴を良く示す標本です。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Asaphus sp.
Asaphus sp. Ktaoua Formation, Draa Valley, Morocco Upper Ordovician 全長 101mm これはBasilicusでしょうか?Ogyginusでしょうか? それらに似ています。しかし、MoroccoのBasilicusやOgyginusは、もう少し古い地層から産出するのが通常です。はてさて?という事で、無理せずにアサフスの一種としたのが供給元の判断であったと思われます。 名前が何になるにしても、圧縮•変形が全く無い、立派で綺麗な完全体です。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Asaphus latus
Asaphus latus Asery Level, Vilpovitsy Quarry, St. Petersburg Region, Russia Middle Ordovician 全長 85. 5mm 幅が広く、がっしりとした体付きのAsaphus です。Asaphus cornutusからの進化型と考えられている様です。
Asaphidae Asaphus Asaphus オルドビス紀Sanchan
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Asaphus platyurus
Asaphus platyurus Putilovo Quarry, St. Petersburg Region, Russia Lower Ordovician 全長 77.3mm 幅が広めの体と、鋭い頬棘が特徴です。少し傷が多いのですが、姿勢が良く、圧縮変形が殆ど全くありません。サイズもあり、まずまずの標本かと思います。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Asaphus kowalewskii (short eye stalk type)
Asaphus kowalewskii (short eye stalk type) Asery Level, Volkhov River, St. Petersburg Region, Russia Middle Ordovician 全長 51.4mm A. kowalewskiiは長い眼柄(がんぺい)が特徴なのですから、それが短いとは、どういう事か?という疑問が当然あります。この長さの眼柄はA. intermediusに見られる物です。ではこれはA. intermediusか?実際、これとそっくりな個体がA. Intermediusとして流通しているのを見た事もあります。しかしA. intermediusの眼柄は、本来もっと太いのです。なのでA. kowalewskiiの変種としたのが供給元の判断であったと思われます。本種は海底の泥や砂に潜って眼だけを出していたと言う説がありますが、であるならば、眼柄の長さの違いによって堆積物の厚みが異なる環境で暮らしていた、という事なのでしょう。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Asaphus punctatus 伸・丸
Asaphus punctatus Asery Level, Vilpovitsy Quarry, St. Petersburg Region, Russia Middle Ordovician 伸びた個体: 全長 80.6mm、最大幅 44.6mm 丸まった個体の最大幅: 大36.4mm, 中25.9mm A. cornutusに比べて、さらに眼が飛び出しています。丸まっているのは防御姿勢だと考えられています。 ✳︎なお、大きい方の丸まった個体については、どのquarryから産出したかの情報はありません。色が濃いですね。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Asaphus cornutus
Asaphus cornutus Asery Level, Vilpovitsy Quarry, St. Petersburg Region, Russia Middle Ordovician 全長 83.5mm A. lepidurusに比べて、眼はがっしりした基部を持ち、少し飛び出す感じになっています。大型化する事のある本種としては、少し大きめといった程度のサイズですが、補修率は1%以下で、非常に高品質の標本です。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan
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Asaphus lepidurus
Asaphus lepidurus Volkhov Level, Putilovo Quarry, St. Petersburg Region, Russia Lower Ordovician 全長 78.5mm ロシア産オルドビス紀三葉虫を代表すると言えるAsaphusには、多くの種類があります。本種は2番目に古いタイプ。一般種ですが、これは比較的大型の高品質の標本で、非常に優美です。圧縮・変形・補修がほとんど見られません。ハイポストマも観察できます。
Asaphidae Asaphus Asaphida オルドビス紀Sanchan