Kaskia chesterensis
ローカルな三葉虫、カスキア・チェステレンシス (Kaskia chesterensis) 。アラバマ州のバンガー塁層 (Bangor formation) という、少々マニアックな場所で産出し、比較的市場に出回る機会の少ない石炭紀の種です。
石炭紀の三葉虫らしく、特徴の少ない楕円形のシンプルな形をしています。
アラバマ州の他、ミシシッピー州やペンシルバニア州など、アメリカ東部エリアの割と広い範囲で見つかるようで、その大人しい見た目に反して、意外に分布域の広い種であったようです。
この標本は漂白されたような白色ですが、巷の標本を見ると褐色〜黒色の色合いが多い気がします。
本標本は頬部が失われてしまっていますが、不完全ながら全体が揃っており、尾部だけの部分化石が多い本種においては貴重です。
元々、右頬部が残っていましたが、残念ながら輸送中に失われてしまいました。最初の写真は輸送前のものです。
Mississippian period, Carboniferous
Bangor limestone
Northern Arabama, USA
Kaskia chesterensis
trilobite.person (orm)