Norwoodia boninoi
カブトガニの子供の化石 !?
一目みて、そんな印象を受ける方も多いのではないでしょうか?
こちらはノルウーディア・ボニノイ (Norwoodia boninoi) 、正真正銘、三葉虫の化石です。アメリカのユタ州のウィークス累層 (Weeks Formation) で産出する有名種であります。
ウィークス累層は、赤色〜黄色の母岩が特徴的なカンブリア紀中期の著名な産地です。現在は採掘が禁止されており、新規標本を得る事はできません。故に、現在市場に出回るのはオールドコレクションのみで、数が限られております。
本種は、そんなウィークス累層の中でも産出量の少ない希少種です。特徴的な三日月のような頭部、長い尾部の棘など、カブトガニを彷彿とさせる形状を持ち、その見た目の面白さからも、非常に人気が高い種であり入手は困難です。
何故こんな形をしているのでしょうか? そこに答えはなく、想像するしかありませんね。
このような形態の多様さこそが、三葉虫、ないしは古生物の世界の面白さをより駆り立ててくれます。
Middle Cambrian (Series3, Guzhangian)
Weeks
Millard county, Utah, USA
Norwoodia boninoi
trilobite.person (orm)