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Crotalocephalina secta (pygidium)
こちらは、No.23やNo.176のクロタロセファリナ・セクタ (Crotalocephalina secta) の尾部の標本です。ネガポジ揃っています。ネガが1-3、ポジが4-5です。 パッと目につくのは、その熊手のような尾部の構造で、中軸には2列の太めの突起が生えていたようです。他地域の類似種だと、モロッコのJolfのケイルルスの一種などが、近い構造をしているのではないかと思います。 また特に、ネガの標本がわかり易いですが、尾部全体の表面にポツポツと穴が空いており、尾部にまで顆粒状構造が広がっていたようです。 私は胸部の標本は所有できていませんが、頭部の標本と合わせて見ると、怪物じみた本種の全体像が浮かび上がってくる気がします。
Devonian - 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地 Crotalocephalina secta (pygidium)trilobite.person (orm)
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Crotalocephalina secta (Cephalon2)
岐阜県高山市、奥飛騨温泉郷福地 (旧上宝村) のデボン紀の層より産出する、クロタロセファリナ・セクタ (Crotalocephalina secta) の頭部標本です。ネガポジ揃っております。標本No. 23と同種であります。 この標本のアピールポイントは眼、特に複眼が完全にのこっているという事です。それも本種は、比較的残り易いシゾクローアル型複眼でなく、より細かいホロクローアル型複眼であリます。日本産三葉虫で、このタイプの複眼が綺麗に残っている事には、驚きを禁じ得ません。 もちろん、頭鞍・頭鞍葉の構造やその表面を覆う顆粒も素晴らしくのこっています。観察をしていてワクワクする標本です。
Devonian - 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地 Crotalocephalina secta (Cephalon)trilobite.person (orm)
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Crotalocephalina secta (Cephalon)
岐阜県高山市、奥飛騨温泉郷福地 (旧上宝村) のデボン紀の層より産出する、クロタロセファリナ・セクタ (Crotalocephalina secta) です。ネガポジ揃っております。写真1-5がポジ、6-7がネガです。個人の採取者の方より、譲っていただいた標本です。 体表面は、頭部に認めるように顆粒で覆いつくされております。また、別に標本をupしますが、熊手状の特徴的な尾部を持つ種であります。それら特徴のコンビネーションは、他の産地の類似種では、ありそうでない組み合わせであります。 世界のケイルルスの仲間の中でも、サイズは大型であり全身が揃えば、おそらく10cmを超えてくる種なのだろうと思われます。部分化石でありながらも大迫力の一品であり、その威容はモロッコで産出する立派なケイルルスにも、勝るとも劣りません。普段は標本箱に大切にしまい込んでますが、観察の為取り出す度に、日本産離れしたそのサイズ感に、いちいち驚いてしまいます。 この産地は私の好みであるので、贔屓目があるかもですが、同地産のグラビカリメネ・ヤマコシと並び、日本を代表する三葉虫の一つと言えるかと思います。他の福地産三葉虫の標本と併せて、私のお気に入りのトップ5に入る標本群であります。
Devonian - 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地 Crotalocephalina secta (Cephalon)trilobite.person (orm)