-
1/500 Lockheed SR-71B “Blackbird”
“Blackbird” 現在と異なり人工衛星による偵察がまだ実用化されていなかった冷戦時代、米国でも航空機による偵察が一般的でした。 そんな米国がライバルのソ連を偵察するためにまず採用したのは、Lockheed社がF-104をベースに開発し1955年に進空させた”U-2 DragonLady”で、敵機が上がってこれない超高空(約21,000m)を亜音速飛行し偵察撮影を行うのが任務でした。 ところが次第に地対空ミサイルの能力が向上、ついに1960年5月1日ソ連領空を飛行していたU-2が撃墜されるという事態が発生します。 この事件を受け当時のD Eisenhower大統領は“超々高空をミサイルより速やく飛行可能な機材”という新たなコンセプトの偵察機開発を指示、U-2と同じロッキード社が選択され、K Johnson氏が率いる同社の先進開発部門“Skunk Works”が担当します。 最初にCIA管轄/発注の“A-12 Oxcart”単座超高速偵察機が1962年に完成、ベトナムや朝鮮戦争へ投入され戦果をあげます。 これに目を付けた米空軍はA-12をベースに”Reconnaissance Systems Officer/RSO:偵察システム士官“用シートを追加しタンデム複座化、またある程度のステルス性を有する”ブレンデッドウィングボディ“+”ダブルデルタ“の機体を特殊塗料で塗装し、よりステルス性が高くなるよう改良を指示し1964年に進空、66年より運用を開始したのが”SR-71 Blackbird”です。 まるで宇宙飛行士のような飛行服を着用した搭乗員が乗り込み、高度24,000m以上を時速3,200km/h以上の超高速で飛行可能という超絶性能を生かし”きっと数々の大戦果を挙げただろう“本機ですが(極秘任務過ぎてどんな戦果かは未公開)、人工衛星の進化、莫大な運用費用、そして何と言っても目標だったソ連の崩壊などの要因が重なり1989年に米空軍より退役が決定、継続使用していたNASAも1998年に用途使用が完了し完全退役となりました。 展示モデルはオランダの”FSpaceRPG”さんが販売している、3Dプリント品をベースに、Herpaさんの1/200モデルを参考に形状を修正·ギア等の小物追加し自作デカールを製作貼付けして仕上げたモノです♪ 本品を最初手に取ったとき『えっ?こんなに小さいの?』って思ったのですが、測って計算するとドンピシャ! SR-71って小さい機体なんですね~ 【模型資料】 ・模型ブランド:FSpaceRPG ・製造国 :オランダ ・製品番号 :- ・製品タイトル:USAF SR-71 Blackbird ・発売時期 :- 【実機資料】 ・実機メーカー:Lockheed ・形式 :SR-71B “Blackbird” ・Reg. :61-7978 ・製造番号 :27391/588 ・機体名称 :Rapid Rabbit ・進空年次 :1988年3月 ・引退年次 :1990年 ・実機エンジン:P&W/J-58-1_x2 ・所属 :USAF 9th Reconnaissance Wing Beale Air Force Base (1972年 嘉手納基地派遣機)
飛行機模型 軍用機_現用 1/500ちゃぽん
-
1/500 USAF F-117 A “Gray Dragon”
“Gray Dragon” 1976年より正式に開発が始まったステルス戦闘機、“U-2”や“SR-71”の開発でも有名な” Lockheed社“さんの先進開発部門” Skunk works”が担当しました。 最大の目標である”レーダーに映らない“という課題は“レーダー波を特定方向にのみ反射させる”ことで行い、それを実現させるために“角張った多面体形状”の外観にデザインされており、これが本機最大の特徴ともいえます。(当時のコンピューターでは曲面計算が事実上不可能だったためとか) まず本機に先立ちコードネーム“Have Blue”と呼ばれる60%縮尺の“実証試験機”が2機が完成し進空(“HB1001”“HB1002”)、ステルス性や飛行特性の検証を実施、“E-3”をもってしても極至近距離以外感知できないこと、また危惧していた飛行特性も“それほど悪くない”という結果が得られます。(残念ながら“ハブ・ブルーの2機は試験中に失われました) その貴重なデータを元にF-117が完成し1981年6月に進空し1983年10月より運用が開始、その後3年間秘匿し続けたのちの1988年についに一般公開されます。 そんな苦労の末誕生した本形式は全64機で生産終了、86年のパナマ“Operation Just Cause”、91年の“Gulf War”、また唯一の被撃墜例となってしまった99年コソボの“Operation Allied Force”等へ参戦し実績を上げるも、2008年4月をもって全機退役が発表されます。(実際はまだ一部が飛んでるそうですが) 基本的には“夜間作戦”に特化した“真黒”な機材ですが、“昼間作戦”評価用として通常の米国制空戦闘機に準じた塗装が施され機材が存在し“Gray Dragon”というニックネームが付いていました。 展示モデルは “seagull”さん製F-117のバリエーションモデルで、違いは塗色のみです。(標準が黒で本製品は濃灰色一色) ただ製品梱包は“白パッケージ”で製品番号もなので、試作的要素の多い商品なのかもしれませんね。 今回は実機に合わせて明灰色を追加塗装し迷彩に仕上げてみました♪ 【模型資料】 ・模型ブランド:seagull ・製造国 :クロアチア_ザグレブ ・製品番号 :- ・製品タイトル:Lockheed F-117 “Gray Dragon” ・発売時期 :不明 【実機資料】 ・実機メーカー:Lockheed Martin ・形式 :F-117A_“Nighthawk” ・Reg. :85-0835 ・製造番号 :A.4057 ・機体名称 :Gray Dragon(2004年) ・進空年次 :1985年 ・実機エンジン:GE:F404-GE-F1D2_x2 ・所属 :米国空軍 第53航空団 第53試験評価飛行隊 第1分遣隊_ホロマン基地
飛行機模型 軍用機_現用 1/500ちゃぽん