1/43 MAZDA SA22C "RX-7” evo Gr.B 《Acropolis Rally 1985》
“最初で最後の表彰台”
1982年より新たな競技車カテゴリーが施行され、WRCへ出場可能なクラスとしてグループN、グループA、グループBの3つが設定されました。
この中でトップカテゴリーとなるGr.Bには“連続する12カ月間に200台の“ホロモゲーションモデル生産”が義務つけられ、その中から20台の“実戦”車両の製作が可能になるという規定です。
このルールへの適応方法はメーカーによって異なっており、200台全部を競技車で販売するメーカーや、後から変更の効かない最低部分だけ盛り込んで市販し、競技は“evo”で対応とするメーカーなど様々な解釈がありました。
本展示の“RX-7 Gr.B”も後者のコンセプトで、エンジンを“13B”へ変更しただけのモデル(輸出仕様車と同様)をホモロゲモデルとしGr.B規定をパスします。
そこからマツダさんのワークスラリー活動を担う“MAZDA Rally Team Europe・MRTE”により7台の実戦“evo”モデルが生み出されました。
確かに“芯”は“RX-7”だけど、前後フェンダーを大きく張り出したそのスタイルは迫力満点♪
1984年のアクロポリスで9位デビューを果たし、翌1985年の同アクロポリスでMRTEのエースドライバー"I・Carlsson選手”、コ・ドライバー“B・Melander選手”組により3位入賞、これがロータリーエンジン車による最初で最後(今のトコロ)のWRC表彰台となりました。(ちなみに同イベントではもう一台のA・Warmbold選手-“Biche”選手組のマシンが6位になっています)
トルクの細いローターリーエンジン+2DW車ながら“悪路ポリス”には相性良かったみたいですね♪
展示モデルはフランスの“AUTOMANY”さんのレジンキットを組んだもので、“まるでレイド車”の様な車高への変更や各部の修正と合わせ、内部を自作し再現してみました(当時は資料が殆どなく“DELT POINTさんのビデオを“擦り切れる”まで見て作りました~)
ちなみにこのキット、トミカダンディのRX-7をベースにしているようで各部にその痕跡が見られました♪
げげっワイパーが片方無くなってる(涙)
【模型資料】
・模型メーカー:AUTOMANY
・製造国 :フランス
・製品番号 :REF K44
・製品タイトル:mazda rx7 acropolis 198
・発売時期 :不明
【実機資料】
・実車メーカー:MAZDA
・デザイナー :Achim Warmbold
・形式 :SA22C "RX-7” evo
・シャーシ# :MRTE_01?
・エンジン :MAZDA 13B 2Rotors/654ccx2
・完成年 :1984年
・カテゴリー :Gr.B
・イベント :WRC Acropolis Rally 1985_3th
・運用組織 :MAZDA Rally Team Europe・MRTE
・ドライバー :Ingvar Carlsson(SE)
・コ・ドライバー:-Benny Melander(SE)
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