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Anataphrus vigilans
アメリカ中西部、Upper Mississippi Valley域とよばれる、ミネソタ州、アイオワ州、ウィスコンシン州には古生代地層が広がります。その中でオルドビス紀のMaquoketa層がミネソタ州とアイオワ州境にあります。イソテルスと並びこのAnataphrusが多く、次いでカリメネやセラウルス、中には珍種もいます。ただ、採取機会が限られ、かつ、完全体標本があまり出ないので、マニアックな産地です。 なお、Anataphrusは何度か種名が変わっています。面白い事に、見つかる化石は丸まった防御姿勢が多く、伸びた状態で見つかるオクラホマ州のホモテルスとは対照的です。
Ordovician Maquoketa Fayette County, Iowa, US Anataphrus vigilanstatsutoy
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Sphaerocoryphe maquoketensis
頭部部分化石です。見た目は「ダイフォン」と呼ばれる、頭がボール状で、胴体部が魚の骨の様な、大変珍しい三葉虫なのですが、2010年の系統発生分析によると、本標本は普通のスファエロコリフェの仲間との事でした。 アメリカアイオワ州を含むUpper Mississippi Valley and Western Superior Basinと呼ばれる、古生代の地層(ウィスコンシン州、ミネソタ州、アイオワ州)は、イソテルス、セラウルス、エンクリヌルス、リカスなど、バラエティに富んだ三葉虫化石を産出するのですが、実際の標本を見ることは少ないです。
Upper Ordovician Maquoketa Clermont, Elgin, and Bloomfield, Fayette county, Iowa, US Sphaerocoryphe maquoketensistatsutoy