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イット・カムズ・アット・ナイト(2017/アメリカ)
原題:IT COMES AT NIGHT 監督:トレイ・エドワード・シュルツ 出演:ジョエル・エドガートン クリストファー・アボット ライリー・キーオ ジャンル:スリラー 時間:92分 【STORY】 森奥深く、ある一家が夜にやってくる”それ”の感染に怯えながらひっそりと暮らしていた。もはや人類は残り少ないのかもしれない世界で、父ポールにとって外部はすべて脅威。家族以外の人間や世界のことは頭にない。自分の家族を守るという強い使命感によって生きていた。ある夜、一家の元に恐れていた来訪者がやってくる。感染者かと思われたその男はウィルと名乗り、妻と小さな息子がいること、水を手に入れるために人気のなさそうなポールの家に侵入したことを打ち明ける。一触即発の雰囲気の中、ウィルから水と食料の交換の交渉を持ちかける。食料が欲しいポールはその交渉をのみ、ウィルの指示のもと、80キロ先の廃屋に身を潜めるというウィルの家族のもとへ車を走らせるのであった。 【COMMENT】 結局"それ"って何だったんでしょうね。怪物が襲ってくるのか?、あるいは未知のウイルスからの感染なのか? ”それ”の明確な答えがないままエンディングを迎えるためすっきりしない感情になってしまいますね。肩透かしを食らったようなラストはモヤモヤするけれど、きっと本作品の本質は"それ"を明確にすることではないと思います。こういった映画に共通する「人間の狂気性」を描きたかったんじゃないでしょうかね。 【私的評価】60/100
映画ソフト ギャガ ¥2,000 (税別)take
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プラトーン(1986/アメリカ)
原題:PLATOON 監督:オリバー・ストーン 出演:チャーリー・シーン トム・ベレンジャー ウィレム・デフォー ジャンル:戦争 時間:120分 【STORY】 1967年、激戦のベトナムに若い志願兵クリスがやってきた。少数民族や貧しい者たちからの徴兵に憤った彼は名門大学を中退してベトナム行きを志願したのだ。だが、いきなりの最前線小隊『プラトーン』に配属された彼を待ちうけていたのは、想像を遥かに超えた過酷な戦争の現実だった。戦争の名のもとでの殺人、疑惑と憎悪、そして人間性の喪失との戦い・・・。彼はやがてベトナム人への虐殺・略奪・強姦など、戦争の狂気とその現実を体験していく。 【COMMENT】 戦争を題材にしているだけにストーリーはかなり重く気が滅入る鬱映画ですが、あの生と死の間で戦っている兵士たちの緊迫感は、観ている者も引き込まれ同じようにドキドキするような緊張感がハンパないです。当時は、ベトナム戦争を題材にした作品が多かったですが、今ではベトナム戦争を知っている人も少なく、メインはイラクとの湾岸戦争なんですよね。なんか年を感じます。80年代の映画ということで映像が古臭くチープですが、今でも普通に面白く観れます。否、よりリアルで今の戦争映画にも匹敵するほどの緊迫感あり、ベスト戦争映画といっても過言じゃないです。 【私的評価】95/100
映画ソフト 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント ¥2980 (税別)take
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シャークネード(2013/アメリカ)
原題:SHARKNADO 監督:アンソニー・C・フェランテ 出演:アイアン・ジーリング タラ・リード ジョン・ハード ジャンル:サメ・パニック 時間:88分 【STORY】 太陽が照りつけるカリフォルニアのビーチは、いつもの賑わいを見せていた。一方、史上稀にみるハリケーン”デビッド”がメキシコ沖から急速北上。急激な海流の変化で、突如としてサメの大群がビーチに現れる。サーファーのフィンは、サメの出現にいち早く気づき人々を避難させるが、荒波と共に迫ってくるサメの猛威は凄まじく、ビーチは地獄絵図と化す。だが、その恐怖はまだ始まりに過ぎなかった。大量のサメを巻き込んだ3本の巨大竜巻が発生。ロスの都市部にもサメの脅威が襲い掛かる。ビーチから何とか逃げ出したフィンは、ロスに住む妻子の元へ向かうが・・・。 【COMMENT】 昔からマニアックな人気を誇っているサメ映画、この作品を観てから人気の理由がわかったような気がします。ぶっちゃけストーリーがぶっ飛びすぎて真面目に観るのがバカバカしくなりますが、逆にそれが癖になっちゃいます。とにかく突っ込みどころ満載で突っ込みながら観ていくのがベストです。最初はありえない設定や演出にバカにしながら観てましたが、ここまでエンターテイメントに振り切った展開に最後は夢中で観ていた自分がいました。最低に(※誉め言葉です)面白かったです。 【私的評価】 60/100
映画ソフト アルバトロス ¥1,650 (税別)take
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シザーハンズ(1990/アメリカ)
原題:edward SCISSORHANDS 監督:ティム・バートン 出演:ジョニー・デップ ウィノナ・ライダー ダイアン・ウィースト ジャンル:ラヴ・ファンタジー 時間:105分 【STORY】 丘の上の広い屋敷に年老いた発明家が住んでいた。彼はたった一人で人造人間エドワードを創っていたが、完成間近に急死してしまう。エドワードはハサミの手のままで取り残されてしまった。化粧品のセールスに訪れた親切な女性が彼をみつけ、気の毒に思い自宅に連れて帰った。こうしてエドワードと普通の人たちとの生活が始まる。 ハサミの手で植木を切ったり、おしゃれな髪形を作ったりと、人気者になったエドワード。ある日高校生の女の子に恋をしてしまった。しかし、ハサミの手では、触れるもの全てを傷つけてしまう・・・。 【COMMENT】 1990年、名作『シザーハンズ』が誕生してから以降、周年ごとに製作されている記念アイテム。このDVDは製作10周年を記念して販売された特別版。特典として、インタビュー集8種、メイキング映像、音声解説、オリジナル予告編2種、テレビCM3種、コンセプト画集などが付いていました。ただ、今からすればblu-rayなど通常版にも普通に付いているような特典映像ばかりでスペシャルな記念ものとは言えませんね。 『シザーハンズ』は個人的に好きすぎて新たにリリースされるたびに買い直していますが、このDVD版のトールサイズにこのジャケットデザインは秀逸で特に気に入っています。 【私的評価】100/100
映画ソフト 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント ¥4,700 (税別)take
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THE GUILTY ギルティ(2018/デンマーク)
原題:DEN SKYLDIGE 監督:グスタフ・モーラー 出演:ヤコブ・セーダーグレン イェシカ・ディナウエ ヨハン・オルセン オマール・シャガウィー ジャンル:サスペンス 時間:88分 【STORY】 緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルムは、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退いていた。そんなある日、一本の通報を受ける。それは今まさに誘拐されているという女性自身からの通報だった。彼に与えられた事件解決の手段は”電話”だけ。車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い・・・。微かに聞こえる音だけを手がかりに、”見えない”事件を解決することはできるのか。 【COMMENT】 ワンシチェーション・スリラー映画です。『フォーン・ブース』や『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』と同じような電話を通しての一人劇で、ただただおっさんが電話をしているところをみていくだけです。アクション映画のような派手な爆破シーンや格闘なんかはなく絵面が地味ですが、会話を通して自分の想像力がかきたてられる内容でけっこう面白いです。とはいっても、登場人物はほぼ主人公のみで、あとは電話先から話しかけてくる声だけということで、その会話から登場人物の相関図やストーリーを自分で想像し組み立てていくため、かなり頭を使う映画です。上映時間が88分という短い時間なのに鑑賞後はもう頭はヘトヘトで疲れてしまいました。 【私的評価】70/100
映画ソフト ポニーキャニオン ¥4,700 (税別)take
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スクリーム(1996/アメリカ)
原題:SCREAM 監督:ウェス・クレイブン 出演:デビッド・アークエット ネーブ・キャンベル ドリュー・バリモア ジャンル:ホラー 時間:111分 【STORY】 「やあ、シドニー。怖い夜だね。まるでホラー映画みたいだ」 同級生が惨殺された次の夜、謎の男からの電話を受けたシドニーは、いきなりハロウィンのマスクをつけた殺人者に襲われるが、間一髪でボーイフレンドのビリーに助けられる。相次ぐ事件にマスコミが殺到し、平穏な町ウッズボローはパニックに陥る。親友のテイタムや無邪気な仲間たちは”休校祝い”のパーティーを開くが、それは更なる惨劇のはじまりだった!果たして殺人者は何者なのか?そして、その目的は? 【COMMENT】 あの名作ホラー『エルム街の悪夢』を手掛けたホラー映画界の巨匠ウェス・クレイブン監督作品で、本作品においても新たなスラッシャー・ホラーとして人気を得てヒットシリーズになりました。とにかく、ホラー映画の小ネタやあるあるを劇中で紹介してくれて、定説通りだったり裏切られたりと楽しませてくれます。 ホラー作品でありながら、殺人鬼が誰なのかミステリー要素もあって面白かったです。ミスリードの場面が多くて、どの登場人物も怪しくラストまでわかりにくいですが、結局序盤から怪しかった超シンプルな犯人でした。 本作がヒットし以後シリーズ化されましたが、円盤を所有しているのは、この本作のみです。でも、1はメディアが変わるたびに買い直しているほど好きな作品で4本も所有しています。このDVDのジャケットも初期版のシンプルでシックなデザインが気に入っています。 【私的評価】70/100
映画ソフト アスミック・エース ¥1,500 (税別)take
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スーパー!(2010/アメリカ)
原題:SUPER 監督:ジェームズ・ガン 出演:レイン・ウィルソン エレン・ペイジ リヴ・タイラー ケヴィン・ベーコン ジャンル:アクション・コメディ 時間:96分 【STORY】 冴えない中年男フランク。彼の妻サラがセクシーなドラッグディーラーのジョックの後を追って家を出てしまう。愛する妻を取り戻すため、彼はお手製のコスチュームに身を包みスーパーヒーロー”グリムゾンボルト”に変身する。イカれた女の子”ボルティー”を相棒に、危険地帯の犯罪に立ち向かうフランクであったが・・・。 【COMMENT】 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを監督したジェームズ・ガンの初期監督作品。名作『キック・アス』をさらにダークにした内容で、低予算ならではのチープな造りがまさにB級映画。しかし、B級映画ならではのバカバカしさで面白い作品でした。 とにかくツッコミどころ満載の内容で、ハンドメイドのダサいコスチュームに武器攻撃がヒーローらしからぬスパナで殴打だったりと主人公クリムゾンボルトがポンコツ・ヒーローすぎて笑えます。相棒のボルティーも主人公に輪をかけて狂っていて暴走するさまが面白い。エレン・ペイジの演技が切れすぎて、主人公クリムゾンボルトもドン引きしてしまうぐらい凄いです。 内容はB級ですが、脇を固める俳優陣が映画通もうならせる演技派ケヴィン・ベーコンにロックバンド『エアロスミス』のボーカル スティーブン・タイラーの娘リヴ・タイラー、ジェ-ムズ・ガン作品ではお馴染みのマイケル・ルーカーもでていたりと出演している俳優が無駄に豪華です。 【私的評価】65/100
映画ソフト キングレコード ¥2,750 (税別)take
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ハッピー・デス・デイ(2017/アメリカ)
原題:HAPPY DEATH DAY 監督:クリストファー・ランドン 出演:ジェシカ・ローズ イズラエル・ブルサード ルビー・モディーン ジャンル:ホラー 時間:96分 【STORY】 ツリーは、世界は自分ひとりのために回っていると思っている自己チューで高飛車でビッチな女子大生。彼女は誕生日の朝、男子寮で、泥酔した勢いでエッチをしてしまったと思われる見知らぬ男のベッドでぼんやり目を覚ます。しかし、彼女はすぐに今日がいつもと何かが違うことに気づく。何もかもすでに経験しているように感じたのだった。 【COMMENT】 本作品は一見ホラー映画のように見えますが、実はホラーテイストのタームリープもので面白かったです。とにかく主人公のツリーがビッチすぎて、何度も仮面の殺人鬼に殺されていく様はホラーを超えてもうコメディでした。主人公のツリーは、男好きで自己中、高圧的な態度と絶対共感できない女性なんですが、何度も死んでいくうちに性格がよくなり成長していきます。だから初めは嫌な女だなあと思っていましたが、いつのまにかツリーを応援してました。今までにない性格の悪い主人公という設定が逆に新鮮でよかったです。ストーリーも二転三転する犯人捜しの展開にラストのドンデン返しとミステリー要素も入って楽しめました。まあ、ありきたりのドンデン返しパターンではあったけど、ラストはとりあえずハッピーエンドで終わってよかった。 【私的評価】70/100
映画ソフト NBCユニバーサル・エンターテイメント ¥1,886 (税別)take
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エル ELLE(2016/フランス)
原題:ELLE 監督:ポール・ヴァーホーヴェン 出演:イザベル・ユペール ロラン・ラフィット アンヌ・コンシニ ジャンル:サスペンス 時間:131分 【STORY】 新鋭ゲーム会社の社長を務めるミシェルは、一人暮らしの瀟酒な自宅で覆面の男に襲われる。その後も、送り主不明の嫌がらせメールが届き、誰かが留守中に侵入した形跡が残される。自分の生活リズムを把握しているかのような犯行に、周囲を怪しむミシェル。父親にまつわる過去の衝撃的な事件から、警察に関わりたくない彼女は、自ら犯人を探し始める。だが、次第に明かされていくのは、事件の真相よりも恐ろしいミシェルの本性だった。 【COMMENT】 好き嫌いがはっきり分かれる作品です。イザベル・ユペール演じる主人公ミシェルをはじめ、登場してくる人物すべて頭がおかしい(表と裏の二面性の顔を持つ)奴らばかりで、彼らの異常な行動に理解に苦しみます。それなのに、ストーリーは淡々と進んでいくもんだから、誰にも感情移入ができず取り残されたような感じになってしまいます。登場人物たちの行動原理や関係性を深掘りしていけば、この作品の面白さがでてくると思いますが、そこまでしようとする気がまったくおきません。ただ、還暦を迎えているイザベル・ユペールの身体をはった迫真の演技だけは素晴らしかった! 【私的評価】 50/100
映画ソフト ギャガ ¥4800 (税別)take
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マザー!(2017/アメリカ)
原題:MOTHER! 監督:ダーレン・アロノフスキー 出演:ジェニファー・ローレンス ハビエル・バルデム エド・ハリス ジャンル:サイコ・スリラー 時間:121分 【STORY】 郊外にある一軒家。妊婦の妻と夫が穏やかな暮らしを送っていた夜、家に不審な訪問者が訪れる。翌日も次々と現れる謎の訪問者たち。妻は不安と恐怖を募らせる中、夫はそんな怪しげな連中を快く招き入れてしまう。 しかし、訪問者たちの行動は次第にエスカレートし、常軌を逸した事件が起こり...。 【COMMENT】 この作品を大きく二つのパートに分けるとすると、前半はただただ不快の連続です。もう訪問者の二人の息子たちが乱入してきた辺りが最悪の不快指数MAX(誉め言葉です)。しかし、妻が子供を身籠り作家の夫が執筆し本が売れ出した辺りからなんだか雲行きが怪しくなってきます。そこから後半パートとすると、後半はおびただしい訪問者にとりまく不条理な赤ちゃん争奪戦、そこは修羅場化としたカオスの世界。もう理解不能、わけがわかりません。どうやらキリスト教の旧約聖書の『創世記』を現代版にあてはめたダイジェストのようなものらしいです。それでも例え意味が分かったとしてもストーリーがあまりにも衝撃すぎて受け入れることは困難の極みです。 【私的評価】 50/100
映画ソフト パラマウント ¥1,886 (税別)take
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パージ:アナーキー(2014/アメリカ)
原題:THE PURGE:ANARCHY 監督:ジェームズ・デモナコ 出演:フランク・グリロ カーメン・イジョゴ ゾーイ・ソウル ジャンル:クライム・バイオレンス・スリラー 時間:103分 【STORY】 年に一度の”パージ”の日。とある夫婦は帰宅途中、車のタイヤがパンクし、逃げ遅れてしまう。同じころ、母と娘が暴徒に襲われそうになったところを武装した男に助けられる。この夜、男は息子を事故死させた犯人に復讐を誓っていた。それぞれの思惑が交錯する中、無法地帯となった街で協力し、生き残りをかけて脱出を試みるのだが・・・。 【COMMENT】 1年に1度の12時間だけ、殺人を含む全犯罪が合法となる「パージ法」をテーマとした人気シリーズの2作目。前作はサンディン家の自宅を中心としたミニマムな世界から、本作では街全体へと巻き込み世界観が一気にスケールアップしました。登場人物も増え、暴徒化した集団の暴力描写はさらに過激となり、もう街一体は荒廃し悪意に満ちたカオス状態、「パージ法」を取り巻く世界観が本作でさらに厚みが増したと思います。 同じ「パージ法」というテーマではあるけれど、心理的な怖さでいえば前作、視覚的な怖さでは本作かな。その後もシリーズ化されていますが、ストーリー的におそらくこの『パージ:アナーキー』がシリーズ最高傑作だと思います。ただ、個人的には1作目の『パージ』の方が好きですね。 【私的評価】70/100
映画ソフト NBCユニバーサル・エンターテイメント ¥1,886 (税別)take
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ノクターナル・アニマルズ(2016/アメリカ)
原題:NOCTURNAL ANIMALS 監督:トム・フォード 出演:エイミー・アダムス ジェイク・ギレンホール アーロン・テイラー=ジョンソン マイケル・シャノン ジャンル:サスペンス・ドラマ 時間:116分 【STORY】 スーザンはアートギャラリーのオーナー。夫ハットンとともに経済的に恵まれながらも、心は満たされない日々を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワードから、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。精神的な弱さを軽蔑していた元夫の小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか。 【COMMENT】 自らの名を冠したファッションブランド『トム・フォード』の創始者であり、一流のファッションデザイナーとして名高いトム・フォードの監督2作目の作品です。ファッションデザイナーだけにあって、衣装から小道具、メイク、家具・調度品すべてがハイセンス。そして、シーンの合間に差し込まれる空や闇などの風景のカットも独特の描写で美しく、トム・フォードの飛びぬけた芸術的センスに魅入ってしまいます。 この作品は、ラストが放置されているので解釈が難しく、人によって見方が変わってくると思います。また小説パートでは胸糞な展開もあり、必ずしも皆にオススメできる作品と言えませんが、トム・フォードの才能を垣間見ることができ、ぜひ観てほしい作品です。 【私的評価】75/100
映画ソフト NBCユニバーサル・エンターテイメント ¥1,886 (税別)take
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グランド・イリュージョン(2013/アメリカ)
原題:NOW YOU SEE ME 監督:ルイ・レテリエ 出演:ジェシー・アイゼンバーグ マーク・ラファロ ウッディ・ハレルソン ジャンル:クライム 時間:116分 【STORY】 4人のスーパーイリュージョニストチーム"フォー・ホースメン"は、ラスベガスでショーの最中にパリの銀行から金を奪い、観客を驚かせる。一躍人気者になったホースメンだが、同時にFBIとインターポールから追われることに。彼らは追跡をかわしながらも次のショーを計画する。これはマジックか、犯罪か?その目的はいったい何なのか?最後のショーが終わる時、すべてのトリックが暴かれる! 【COMMENT】 最新の映像技術を駆使したマジックに、ジェシー・アイゼンバーグやモーガン・フリーマン、ウッディ・ハレルソン、マーク・ラファロといった豪華俳優陣を揃えたなら、それはもうマジックが凄いのは言うまでもなく、ラストのオチまで一級品のエンターテイメントに仕上がっています。絶妙な伏線の張り方やマジック同様のミスディレクションにラストのオチは絶対騙されること間違いなし! 映画でマジックを楽しむことができる本作品。しかし、本作の肝となる部分は、マジックによる完全犯罪を体感することではなく、スーパーイリュージョニストチーム”フォー・ホースメン”を裏で操る黒幕”アイ”が誰なのかということ。きちんと伏線がはられていて、巧みなミスディレクションに騙されます。 【私的評価】70/100
映画ソフト KADOKAWA ¥2500 (税別)take
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(500)日のサマー(2009/アメリカ)
原題:(500) DAYS OF SUMMER 監督:マーク・ウェブ 出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット ズーイー・デシャネル ジェフリー・エアンド ジャンル:ラヴ 時間:96分 【STORY】 グリーティングカード会社で働くトムは、ある日、アシスタントとして入社してきたサマーに一目ボレする。トムは運命の恋を信じている夢見る男、一方のサマーは「恋なんて絵空事よ」と言い切るエキセントリックな女の子。しかし好きな音楽をきっかけに意気投合したふたりはデートを重ねていき・・・。片想いと両想いの間で揺れ動く、楽しくも切ない新世代ラブ・ストーリー! 【COMMENT】 マーク・ウェブ監督の初長編映画作品になります。ミュージックビデオ出身の監督だけにあって、映像のセンスがホントシャレてます。恋に舞い上がるトムの心境を突然ミュージカル風に演出したり、トムの期待と現実を画面2分割にして対比したりと映像が凝りに凝っています。この作品をみて一気にマーク・ウェブ監督が好きになってしまいました。そりゃ、後に『アメイジング・スパイダーマン』シリーズの監督に大抜擢されるわけだ。 この作品は、冒頭でもでているように恋愛映画ではありません。トムとサマーが出会い別れるまでの(あるいはトムがサマーにふりまわされた)500日間を描いたロマンティック・コメディです。その500日間の時系列がバラバラに構成されていて状況が分かりにくいだけど、恋愛ハネムーン期の有頂天のトムから一転して倦怠期や失恋した時のどん底のトムになったりとその反動が観ていて面白いです。そして、時系列を頭で整理するために何度も観たくなちゃいますね。 【私的評価】 75/100
映画ソフト 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント ¥2381 (税別)take
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マテヤ・ケジュマン (シリーズ27)
チェルシー 04-05 HOME 元セルビア・モンテネグロ代表のFW選手。スピードを活かしたドリブルからキレキレのシュートを放つ形を得意としたストライカーで、PSVで3度の得点王が認められ2004年にチェルシーへ移籍してきました。しかし、チェルシーでは層の厚さから出場機会が限られ、控えになることが多く不遇のチームでしたね。 コリでは初登場のケズマン選手。ちょっぴり微妙な選手でしたが初フィギュア化だけに楽しみにしてましたが、出来がいまいち。とぼけた表情ですが、実物はかなりイケメンでした。残念 コレクターコード:PRO1104 限定生産数:5874体
サッカーフィギュア CORINTHIAN ¥900 (税別)take