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アイデンティティー(2003/アメリカ)
原題:IDENTITY 監督:ジェームズ・マンゴールド 出演:ジョン・キューザック レイ・リオッタ アマンダ・ピート ジャンル:サイコ・スリラー 時間:90分 【STORY】 嵐により一軒のモーテルに閉じ込められた11人。極限の状況下、一人、また一人と惨殺され始める。残された誰もが疑心暗鬼になる中、彼らにある共通点があったことが判明する。一方、時を同じくして死刑を直前に控えた猟奇殺人鬼の再審理が行われていた。その彼にも同じ共通点が・・・。 【COMMENT】 本作『アイデンティティー』は世間の認知度ではやや劣りますが、映画通なら誰もが一度は鑑賞しているに違いない隠れた秀作です。とにかくストーリーが秀逸すぎる上質なミステリーに仕上がっています。細部まで散りばめられた伏線、序盤から何となく感じる違和感や謎、それがラストに向けて収束していく展開は見事の一言です。衝撃のラストに大どんでん返しな展開、言っちゃってしまったけど前情報なしに観たほうが絶対面白い!。そして、二度三度と観直したくなること間違いなし!ただ、ちょっぴりグロいので苦手な方は要注意、洗濯機に生首はトラウマものですよ。 【私的評価】 75/100
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CLIMAX クライマックス(2018/フランス・ベルギー)
原題:CLIMAX 監督:ギャスパー・ノエ 出演:ソフィア・ブテラ ロマン・ギレルミク スエリア・ヤクーブ ジャンル:スリラー 時間:97分 【STORY】 1996年のある夜、有名な振付家の呼びかけで選ばれた22人のダンサーたちが人里離れた廃墟に集まり、アメリカ公演のための最後のリハーサルを終え、打ち上げパーティを始めたダンサーたちは、爆音ミュージックに体を揺らしながら、サングリアを浴びるように飲んでいたが、そこにはLSDが混入しており、ダンサーたちは、次第に我を忘れトランス状態へと堕ちていく。一部の者にとっては楽園だがほとんどの者にとっては地獄の世界と化していくダンスフロア。理性をなくした人間たちの狂った饗宴はどんな結末を迎えるのか・・・? 【COMMENT】 まさに人を選ぶギャスパー・ノエ監督作品。オープニングでいきなりのラストシーンにエンドロール、長回し撮影や画面の反転などギャスパー・ノエ監督ならではの独創的な映像描写はもう衝撃的すぎでした。ストーリー自体もただただお酒の中に薬を混ぜられてみんなおかしくなりましたよっていうだけの内容で正直面白いと思わなかった。特に、序盤はダンサーたちの下ネタを延々と聞かされ、そして中盤からラストまでラリったダンサーたちが繰り広げられる狂乱の地獄絵図はもう最悪。多少の犯人捜しなどミステリー要素が入っていますが、大半は狂ったダンサーたちの所業を観続けるだけで苦痛しかなくしんどかった。97分とわりかし短い上映時間なのに、体感的には3時間ぐらいに感じました。 ただし、序盤と中盤にある長回しのダンスシーンはホント素晴らしい!特に序盤のCERRONEの「SUPERNATURE」に合わせて踊るダンサーたち、あれは何度観ても魅入ってしまうほどの中毒性で、まさに『観るドラッグ』といっても過言ではありません。ストーリーは捨ててもこのダンスシーンだけは絶対に観てほしいなと思います。 【私的評価】60/100
映画ソフト ハピネット ¥4800 (税別)take