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悪名一番勝負(1969年、田宮さんは大映退社により出演せず)第十五作
悪名シリーズの最終章、時代背景や登場人物などから考えると 初回の時より古い時代のようである・・・ 店がつぶれ 使用人のために 自分の身体を売って金を作ろうとする 呉服屋の女性主人に声を掛けられる・・・ その女性のために 身体を張って金を作り、無償で大金を 渡す 朝吉・・・ その後 数年が経ち 朝吉達が住む長屋と その土地を仕切る 渡世に興味が無い地のヤクザ、 貨物停車場の利権を狙う悪徳ヤクザの 三つ巴の争いに巻き込まれて行く朝吉である。 その争いで 何人もの仲間を殺された朝吉は 単身、悪徳ヤクザに 殴り込んで行く・・・ しかし その朝吉を陰から支える 女壺振りが・・・実は彼女こそ 数年前 朝吉が 救った 呉服屋の女性主人であった・・・ これまでの シリーズと違い 今回は 多くのヤクザをドスで切りまくる朝吉・・・ 考えてみれば 今回のトラブルで 人を殺めることを嫌う朝吉の人格が生まれ シリーズ初回の話につながって行ったのではないかと思えてしまう・・・ #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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悪名十八番(1968年)第十四作
前回の事件で 自首し警察に捕まっていた朝吉であったが 執行猶予付で 釈放される。 釈放後は 実家の ブラシ工場で働くこととなる 朝吉であった。 ところが 時悪く 兄は 地元の競輪場設置反対のため 市会議員に立候補して地元の悪徳ボスと選挙戦をしている真っ最中 悪徳ボスから送られて来た手下殺しの容疑を掛けられることとなる朝吉・・・ そんな中 朝吉の無実を証明出来る 工場事務員の女性が 悪徳ボスの手下に拉致される。 朝吉の指名手配をニュースで知った 清次は 病院を抜け出し、朝吉と合流 事務員の奪回も含め いつもの如し 悪徳ボス一派を蹴散らす 二人であった・・・ #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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悪名一代(1967年)第十三作
あるトラブルの際 はずみで チンピラを刺し 姿をくらます清次・・・ 清次が居なくなってから 1年程経ち 朝吉は一人、山陰に旅に出る。 泊まった旅館では 近くアメリカから 3億円の遺産を相続する予定の 伯母を待つ 女性が軟禁されていた。 そのいざこざには 朝吉と因縁がある沖縄の親分、2代目シルクハットの親分、地元のヤクザの親分の 3組が絡んでいた。 その騒ぎの中、朝吉~清次の再会が・・・実は 清次は 2代目シルクハットの妹と結婚していたのである。 ところが 騒動の中心となる女性を 自宅にかくまっていたことが ばれ、女性を無理やり連れ出しに来たヤクザに 子を身ごもっている清次の嫁は殺されてしまう。 朝吉、 清次とシルクハットは その仇討ちで 地元のヤクザの元へ行くが 騒ぎの中、清次が ヤクザに刺されてしまう。 それを目の当たりにした 朝吉は ヤクザを刺し殺してしまうのである・・・ #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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悪名桜(1966年)第十二作
親への反発から ヤクザになりたがる 若者を利用し 朝吉を襲わせる新興ヤクザ・・・ 命を狙われた 朝吉であるが 自分が親の死に目に会えなかったこともあり その若者を改心させようとする。 その朝吉の意見も聞かず 新興ヤクザと 地のヤクザに いいように使われて 最後には殺されてしまう若者。 近隣住民への土地からの追い出しなどの騒ぎの中 若者が殺されたことによりヤクザへ殴りこむ 朝吉と清次・・・ 最後には 新興ヤクザ、地のヤクザ双方を二人で壊滅してしまうことに・・・ この回でも河内音頭が聞けました。 #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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悪名無敵(1965年)第十一作
売春バーで働かされていた 家出娘を救い出すため ヤクザ相手に暴れる 朝吉と清次・・・ 家出娘と共に ポン引の男と その嫁を連れだし 無事、北陸まで逃げきる朝吉、しかし 清次は捕まってしまう。 北陸に行った朝吉は 夫婦を仲良くさせるため 一人加賀の温泉へ足を伸ばし客の女性といい仲に・・・ ところが その間に夫婦はヤクザに捕まり 大阪へ連れ戻されている。 ことを知った 朝吉は 再度 大阪のヤクザ連へ 夫婦奪回のため殴りこみ!! そこでは 加賀温泉で いい仲となった 女性が そのヤクザの親分であることを知ることに・・・ ヤクザを蹴散らし 夫婦奪回に成功した朝吉 と 清次は 女親分に堅気になれと言い残し去って行くのであった・・・ #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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悪名幟(のぼり)(1965年)第十作
大阪新世界の 「びっくり鍋 」 という店で ヤクザな生活を止めようと提案する朝吉・・・ 有金全部を 故郷へ帰る旅費にと 清次に預ける。 その夜 賭場で大勝ちする朝吉だが 相手の女社長が出した小切手は不当たりになるとのことで 優しさから チャラにしてやると言う朝吉だった。 しかし その小切手を巡って 朝吉のことを快く思う地元の大親分が殺されることに・・・ 清次や 朝吉も傷められたこともあり 全部含めて 盛大な敵討ちへと・・・ 最後に大親分の位牌の前で 念仏変わりに唄う 河内音頭・・・ これまた 渋かったです。 #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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悪名太鼓(1964年)第九作
まず 父祖伝来の太鼓が 九州へ賃貸されるところから話が始まる。 その運搬を阻止出来なく 村へ戻った 朝吉に「 セイジコロサレタ 」という電報が届く。 大慌てで 葬式に向かった朝吉であったが 葬式の写真を見て 死んだセイジは人違いだと知る。 又 今回も 以前に 出て来た 偽朝吉 & 清次が登場し話をややこしくしている。 最後には麻薬運搬の道具とされかけた 太鼓を無事 取り戻し 八尾の村祭で 朝吉 & 清次の 太鼓の乱れ打ちで締めくくられる・・・ #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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悪名一番(1963年)第八作
今作品は 朝吉 & 清次が東京に行って 大暴れ !! とあるボクシングジムが 悪の巣窟となり 騙されて悪い事に手を染めた、昔ながらの組の息子を助けることに・・・ 以前に 出て来た 偽朝吉 & 清次も 手助け してくれ ハッピーエンドとなる。 この回では 清次の名台詞 「梅に鶯, 松に鶴, 萩に猪, 牡丹に蝶々 朝吉に清次と言えば こら付きもんでんがなぁ~!」 が出て来たことが印象的です。 #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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悪名波止場(1963年)第七作
今作品は 清次モドキの格好をした男 & 麻薬の問題を 題材として話が進みます。 前作に引き続き アカペラで唄う 朝吉の河内音頭には感激です。 最後には 港湾関係や おなご船のバックアップを受けて 朝吉 & 清次が 悪いヤクザ連相手に 大暴れ・・・ ハッパを多用しすぎて 警察は来ないんかい !? と心配する程でした・・・ #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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悪名市場(1963年)第六作
これまでの 流れでかなり有名となった 「 朝吉 & 清次コンビ 」 今作品では 彼らの偽物が現れます。 偽物と知りながらも黙って見ていた 朝吉ですが 四国の 親分連の会合で その親分連に 偽朝吉がバカにされた時に 大激怒・・・ その登場の際 唄った 「 河内音頭 」 が 最高にかっこ良かったです。 ワシ自身 河内音頭が大好きなもんで・・・ #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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第三の悪名(1963年)第五作
この作品では 朝吉の兵隊時代の小隊長 (長門 裕之さん)が登場しますが 彼が サザンオールスターズの ( 桑田佳祐さん) と似てるなぁと思うのは ワシだけ・・・!? ほんでこの作品では 清次の軽さが すごく印象的です。 兄の仇のカポネ経営のキャバレーの支配人となり働いていましたが 話の途中で カポネに反旗を翻し 朝吉と共に 大暴れ・・・ ドロドロ感がなく 爽やかな軽い言動で反旗を翻すのが 非常に面白いです・・・ #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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続新悪名(1962年)第四作
のど自慢大会や 芸能ブローカーなど戦後~現在に至る 芸能の世界を題材にした作品です。 この作品では 清次が ギターの弾き語りをするなど 二枚目だけでない 田宮 二郎さんの幅広い特技が印象的です・・・ #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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新悪名(1962年)第三作
今作品は 朝吉が戦争から戻った後の話になります。 この作品から モートルの貞の 実の弟として 「 清次 」が 登場し 朝吉と共に大暴れして行くことに・・・ スカジャンを愛用する彼の服装スタイルは ウエストサイドストーリーで出てくるスタイルと 共通するものがあり、ワシが最も好きな服装系と言えます。 #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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続悪名(1961年)第二作
作品名どおり この作品は 前作品の続きと言う位置付けです。 前作で 朝吉を激しく乱打した 因島の大親分 「麻生イト 」も 朝吉の侠気に惚れ込み 彼をバックアップする流れとなり話は進みます。 最後に 朝吉は 戦争に駆り出されることになりますが 残念なことに 朝吉が戦争に行く直前に 「 モートルの貞 」は 殺されてしまうことに・・・ #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志
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悪名(1961年)第一作
「 座頭市 」や 「 兵隊やくざ 」などで有名な 勝 新太郎さんであるが ワシ的に一番好きな 作品は 「 悪名シリーズ 」 であります。 大阪を舞台とし名を馳せた 「 八尾の朝吉 ( 勝 新太郎さん) 」 と 二枚目スターが演じた 「 モートルの貞 & 清次 (田宮 次郎さん) 」 とのかけ合いは 正に 最高のコンビと言えるでしょう !! 「 悪名 」はその記念すべき 第一作であり 日本独自の感性 !? である 「 義理人情 」や 「 弱きを助け、強きを挫く 」を上手に表した作品だと感じます。 又 後の作品でも ちょくちょく登場する 「 シルクハットの親分 」の存在も印象的です。 #悪名
悪名シリーズ 角川大映映画今井 高志