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ORIENT ORIENTSTAR WZ0121DK
オリエントの中でプレステージラインとして存在する「オリエントスター」。WZ0121DKはその中でも比較的シンプルな3針時計である。 しかし、この時計最大の特徴は標準装備されたストラップにある。「ソメスサドル」。日本で唯一の馬具メーカーとして知られる革製品のプロ中のプロのストラップが贅沢にも最初から付いているのだ。 それは圧倒的で重厚な存在感。革の質もそうだが、縫製の強度も凄まじいレベルの仕事がなされている。ぶっちゃけ時計を支えるだけならこんなに強度は必要ないと思う。とある時計修理の職人さんなどは「これはソメスが本体ですね!」と感想をもらすほど。言われてみれば確かに…(゚д゚) 時計自体だが、上質な仕上げで各パーツが纏まっており、さすがに無印のオリエントとは格が違う。クラシカルなデザインのケースに鮮烈なグリーンのダイアルがよく似合う。精度もある時点で測ってみたが、まぁそこそこ…といったところだった。日常生活で使う分には全く困らないだろう。 リューズの感触も良い。キリキリと気持ちよく巻き上がる成果をパワーリザーブメーターで確認する楽しさもある。不満点の少ない良い時計だ。幅40ミリくらいだったらなおの事よかったのだが、これより小型だとソメスサドルのボリュームを受け止められなかっただろう。 現在はソメスサドルのストラップを外しNATO化している。これ以上汗を吸わせたくなかったからだが、お蔭で主役の座が時計本体に移ったように感じる。また何れソメスに戻すときも来るだろう。その時、何かしら印象の変化があるだろうか。
サファイアクリスタル 幅44ミリ ORIENT ブライドルレザー砂布巾
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Seiko Recraft SNKP27
20世紀の一番ギラついていた頃のデザインを再解釈して復刻させたシリーズ。近年、腕時計はやたらと復刻ブームだったりするのだが、セイコーのアーカイブなら復刻させる元ネタには事欠かないだろう。 中身は7S26だから手巻きなしの「5」と同様。幅は40ミリ近いがこれは時代に合わせて大型化したものかもしれない。個人的には幅36ミリであったならもっと可愛い時計になったと思っている。 外見的にはとにかくダイアルが美しい。1970年代風のグリーンとでもいうか、何ともエロティックな深みのある色をしている。アプライドのアワーマーカーやハンドのゴールドも美しさと視認性を両立している。TVスクリーン型のレクタンケースは無駄を廃したシンプルなラインで服装を選ばない。この落ち着きと佇まい…おじいちゃんが身に着けたほうが似合うのではないだろうか。そういう意味でもケースサイズがもう一回り小さかったらと思えてならない。 意外と質感の良いレザーのベルトが付いていてお得感が高い。ステンレスブレスの同型モデルもあるが、この雰囲気から言ってミラネーゼが合うのではなかろうかと考える。少し目の荒いミラネーゼブレスを探してみようかしら。
ハードレックス 39.6ミリ SEIKO レザー砂布巾