-
ORIENT ORIENTSTAR WZ0121DK
オリエントの中でプレステージラインとして存在する「オリエントスター」。WZ0121DKはその中でも比較的シンプルな3針時計である。 しかし、この時計最大の特徴は標準装備されたストラップにある。「ソメスサドル」。日本で唯一の馬具メーカーとして知られる革製品のプロ中のプロのストラップが贅沢にも最初から付いているのだ。 それは圧倒的で重厚な存在感。革の質もそうだが、縫製の強度も凄まじいレベルの仕事がなされている。ぶっちゃけ時計を支えるだけならこんなに強度は必要ないと思う。とある時計修理の職人さんなどは「これはソメスが本体ですね!」と感想をもらすほど。言われてみれば確かに…(゚д゚) 時計自体だが、上質な仕上げで各パーツが纏まっており、さすがに無印のオリエントとは格が違う。クラシカルなデザインのケースに鮮烈なグリーンのダイアルがよく似合う。精度もある時点で測ってみたが、まぁそこそこ…といったところだった。日常生活で使う分には全く困らないだろう。 リューズの感触も良い。キリキリと気持ちよく巻き上がる成果をパワーリザーブメーターで確認する楽しさもある。不満点の少ない良い時計だ。幅40ミリくらいだったらなおの事よかったのだが、これより小型だとソメスサドルのボリュームを受け止められなかっただろう。 現在はソメスサドルのストラップを外しNATO化している。これ以上汗を吸わせたくなかったからだが、お蔭で主役の座が時計本体に移ったように感じる。また何れソメスに戻すときも来るだろう。その時、何かしら印象の変化があるだろうか。
サファイアクリスタル 幅44ミリ ORIENT ブライドルレザー砂布巾
-
Breitling Superocean Steelfish X-Plus A17390
今となっては信じられないが、2000mの防水性能、自動巻きで「30万円」を切るというスーパープライスだった。まぁ10年くらい前の話ではあるが。 パッと見た目はコルトそのものだが、ダイアルの出来は比較にならないくらい充実している。「ザ・ブライトリング」と言うべきマッシブなデザインと、価格を無視した高性能でそろそろ…というかいい加減に再評価されても良いんじゃないだろうかと思う。 弱点があるとすれば…「重さ」だろうか。とにかくやたらと肩が凝るのだ。10年前の時計だがその頃は私自身もまだ若かったから耐えられたのだろう。現在は外すには惜しかった秀逸な出来のブレスをNATOに換装してダイエット。それでもまだ重いんだから。この子は。
サファイアガラス 幅44ミリ Breitling(ブライトリング) ステンレス・スティール砂布巾
-
Hamilton Jazzmaster Viewmatic H32715531
ジャズマスターの中で最もシンプルな時計の一つ。 44ミリ径のケースにラグ幅も24ミリと大型の時計にカテゴライズされるサイズ感だが、実際のところそれほど大きくは感じない。ケースとダイアルのバランスが絶妙で、ミッドセンチュリー感溢れる装飾的なデザインも中々に秀逸。特にリューズガードに至る細工のアシンメトリーな味付けが巧い。実売6万円ちょいの時計としては満足度が高いのではないだろうか。 残念なのは「硬すぎるレザーストラップ」。私が所持するハミルトンの時計では「ロイド」も大概カッチカチだったので、よく解らんがポリシーなのかもしれない。 ホーウィン・クロムエクセルのNATOを付けたら男っぷりが2段階くらい上がった。レザーでよし、ナイロンでよし、ミラネーゼに換えてよしの万能選手。着けこなしのポテンシャルはまだまだ秘めたものがありそうだ。
サファイアガラス 幅44ミリ Hamilton(ハミルトン) レザー砂布巾