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アンチグア・バーブーダ/1991年3月発行 (世界の歯軌条鉄道-2)【STEAM LOCOMOTIVE STAMPS OF THE WORLD】
『米マニトウ・パイクスピーク登山鉄道』 パイクスピークはアメリカ中央部、大ロッキー山脈の東端、バーク山脈中の標高4,300mの巨峰である。マニトウ・パイクスピーク鉄道は、麓のマニトウ・スプリングスを起点に、パイクスピーク頂上まで、標高差2,200mを結ぶ、延長14.2km、平均勾配160%、標準軌間、アプト式の登山鉄道で、1896年に開通した。当初は小さな蒸気機関車が、2時間30分かかって客車1両を押し上げたが、1963年からは、スイス製のディーゼル電車(世界の歯軌条鉄道-1の40c切手を参照)が導入され、運転時間は1時間30分に短縮されている。 ゆったりとした車窓からは、西に連なるロッキーの峰々や、東にひろがる大平原のすばらしい眺望が満喫できる。定期列車は1日2往復だが、夏期の週末には、頂上付近からのご来光見物のために、深夜に麓の駅を出発し、早暁に頂上に着く特別列車が運転されている。 ※発行当時の説明です。 #切手
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アンチグア・バーブーダ/1991年3月発行 (世界の歯軌条鉄道-1)【STEAM LOCOMOTIVE STAMPS OF THE WORLD】
『ブレンキンソップとマレーが作った世界最初の歯軌条式機関車』 リーズに近いミドルソン炭坑の主任技師ジョン・ブレンキンソップは、トレビシックの機関車を観察して、ちょっとした坂を登るにも車輪が空転することを目撃し、これを防止するために、機関車の車輪を歯車とし、地上に設置したレールの側面につけたイボと嚙合わせることを考えつき、機械技師マシュー・マレーと共同でこの方式の機関車を制作した。 トレシビックの機関車は、シンリンダが1個であったため、クランクの位置がピストンの直線上で停止したとき(「死点」という)は、次の始動が困難であったので、マレーはシリンダを2個とし、クランクの角度に90度の差をつけることによって、死点をなくすことに成功した。 <プリンス・ロイヤル>と名付けたこの機関車は、重量5トンの小型だが、1812年8月12日のミドルトン~リーズ間の平坦線を、90トンの貨車を牽引して、速度6.5km/hで快走した。上々の成績に満足して同形の機関車3両を制作した。 その後10年ほどたって、スチブンソンその他の優秀な技術者の研究と努力の結果、この複雑な歯車と歯軌条を使わなくても、動輪とレール面の摩擦力だけで、平坦線はもとよりかなりの勾配線でも、列車や貨車を牽引して走行できる機関車が出現したので、この方式の機関車は当分の間沙汰やみとなった。 ※発行当時の説明です。 #切手
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