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ALEXANDER The GREAT
アレキサンダー大王は英語圏での呼び名であり、ヘラクレスとアキレウスを祖に持つと言われている。ちなみに、ギリシャ圏ではアレクサンドロス大王と呼ばれ、アラビア圏、ペルシャ圏ではイスカンダルと呼ばれる。古代ギリシャのマケドニア王国の君主であり、スパルタを除く全ギリシャのポリスが加盟していたコリントス同盟の盟主でもあり、エジプトのファラオも兼任していた古代の偉大なる盟主である。 アレキサンダー大王は10年に渡る東方大遠征をおこない、東方の大帝国であったペルシャ帝国を征服、インドまで及ぶ広大な領土を支配した。その後、アラビアまで侵攻の手を伸ばそうとしたが望みは果たせず、バビロンで病気のため32歳の若さで亡くなった。彼の指揮した作戦は当時としては画期的な物であり、戦争の天才の名をほしいままにしていた。「ガウガメラの戦い」は、大王の東方大遠征での戦いのひとつで、紀元前331年10月1日、ダレイオス3世率いるペルシャ軍をで破った戦いである。この戦いで潰走したダレイオス3世は後に内紛により暗殺され、ペルシャ帝国崩壊が決定的となったのである。 『アレキサンダーザグレート』は、アレキサンダー大王率いるマケドニア軍の東方大遠征の中の戦いのひとつ、現在のイラクにあたる地方で行われた「ガウガメラの戦い」をシミュレートしたゲームです。ペルシャ国王ダレイオス3世率いる25万の大軍のペルシャ軍に対し、5万弱のマケドニア軍は、兵士の質とアレキサンダー大王の指揮により、5倍の兵力差を跳ね返して勝利しました。ゲームは簡単なルールと100個弱のユニットでプレイアブルに仕上がっており、豪快な古代の戦いを楽しむことができます。 #アレキサンダー #ガウガメラの戦い #古代戦
ルール(24P) ユニット92個 55×35㎝マップ2枚 戦闘結果表1枚 6面体ダイス1個 2本(基本ゲーム、上級ゲーム) 無し 作戦級ちょこ大佐
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CAESAR
紀元前52年8月、ローマ帝国のガリア総督シーザーは、ローマ軍を率いてガリアに遠征し、ヴェルキンゲトリクス率いるガリア連合軍と戦った。アレシアの戦いである。 当時アレシアは2本の川に挟まれた丘の上にあり、天然の要塞となっていた。これを見たシーザー率いるローマ遠征軍は、このまま攻城戦を行うと多大なる犠牲が出ると判断し、アレシア全体を包むように高さ4mの土塁を周囲18㎞に渡って構築し、包囲戦、兵糧攻めを行った。僅か3週間で18㎞もの土塁を築けたのは、当時世界最高の土木・建築技術を持っていたローマのなせる業であった。包囲が完成した後、アレシアを包囲しているローマ軍の更に外側より、25万もの大軍のガリアの救援軍が到着し、4万にも満たないローマ軍との史上最大の二重包囲による戦いが行われた。苦戦したローマ軍であったが、兵の装備で上回るローマ軍と卓越したシーザーの指揮により、ガリアの大軍に打ち勝ち、ヴェルキンゲトリクスはローマ軍に降伏したのである。 この戦いの結果、シーザーのガリア遠征は終結し、ガリアは実質ローマの属州になったのである。 『シーザー エピックバトルオブアレシア』は、アヴァロンヒルクラッシックのひとつで、シーザーのガリア遠征のうち、アレシア包囲戦をシミュレートしたゲームです。クラッシックなので簡単なルールですが、特徴的なルールとしてガリア軍の番外移動ルールがあり、10か所ある番外エリアからガリア救援軍が登場することになります。ガリア軍は隣接する番外エリアから番外エリアに移動することができ、ローマ側はどの番外エリアにどんなガリア戦力がいるかわかりません。これにより、どの方向からガリア救援軍が登場するかわからず、ガリア軍によっては奇襲をどこから仕掛けるか腕の見せ所であり、ローマ軍にとってはどのように対応するか指揮の見せ所になります。 古代戦ならではのダイナミックな二重包囲戦が味わえるアヴァロンクラッシックの名作です。 #カエサル #シーザー #アレシアの戦い
1本 無し 作戦級 1Turn=? 1へクス=? 1Unit=?ちょこ大佐
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Turning Point: Stalingrad
第二次大戦最大の激戦地となったスターリングラードは、何故激戦地となったのか?それには確たる理由があった。もともとはドイツのブラウ作戦の副次的目的地であったスターリングラードだったが、枢軸軍にとって戦略的要衝であったこと、そして何よりソ連の指導者スターリンの名を冠した都市で負けるわけにはいかないソ連の意地があったことである。1942年9月の侵攻時点では枢軸軍が圧倒的優位を保ち、市街の9割を支配していたが、その後に開始される赤軍大反抗により市街は次第にソ連軍に包囲され、大激戦となり、最終的には死傷者両軍合わせて200万人を超える史上最大の市街戦へと発展していくのである。 その激戦はソ連軍に包囲された枢軸軍の投降により戦闘は終了したが、その結果、この戦いはミッドウェイ海戦、エルアラメインの戦い、第三次ソロモン海戦と並ぶ第二次世界大戦のターニングポイントとなったのである。 『ターニングポイント スターリングラード』のシステムは、名作『アルンヘム強襲』のエリアインパルスシステムを踏襲しながら、オリジナルルールを加え別物に仕上がっています。勝敗はサドンデス方式で毎ターンVPエリアの支配によって得られるVPを確認し、一定値以上ならドイツ軍の勝利、一定値以下ならドイツ軍の敗北、どちらでもないなら次ターンに継続という判定になっています。なお、日本語訳ルールは「季刊タクティクス1号(1990年秋号)」に掲載されています。 #ブラウ作戦 #ウラヌス作戦
ルール(16P) ユニット394個 48㎝×56㎝ハードマップ2枚 セットアップカード2枚 ダイス4個 2本(入門用、ベーシック) 無し 戦術級ちょこ大佐
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Crescendo of Doom(電撃ドイツ戦車隊)
『電撃ドイツ戦車隊』は、『スコードリーダー』の2番目のエキスパンションです。このセットを追加することにより、イギリス軍、フランス軍、ポーランド軍、ベルギー軍、フィンランド軍の歩兵及びAFVが揃い、1939-42年の西部戦線のほとんどが再現できるようになります。セットには1300を超えるカウンター、12のシナリオ、6番と7番の2枚のマップが含まれています。 追加された各国の兵士の特徴ですが、イギリス軍は、劣った装備と戦法に苦しみましたが、闘志は最後まで衰えませんでした。そのイギリス軍の指揮下のグルカ兵(インド兵)は、砂漠と山岳でその真価を発揮します。グルカ兵は丘から移動する場合、移動力が+1され、白兵戦では火力が2倍、そしてソ連兵同様狂暴化します。フランス軍は、時代遅れの戦法、電撃戦での敗北を引きずっての敗北主義を反映して回復値が低く設定されています。フィンランド兵はその不屈の闘志と愛国心、過酷な環境に耐える力を持っています。そのため回復期に通常の半分の指揮値で回復することができ、指揮官がいなくなっても士気チェックをする必要がありません。また、スキーを装備し、移動時に優勢を得ます。 『電撃ドイツ戦車隊』単体ではプレイできず、『スコードリーダー』と『クロスオブアイアン』が必要になります。 https://muuseo.com/simulationgame/items/4 #戦闘指揮官 #鉄十字章 #エキスパンション
ルール(73-108P) シナリオカード12枚(21-32) クイックリファレンスチャート2枚 ユニット1324個 20×56マップ2枚 12本 スコードリーダーシリーズエキスパンション2 戦術級ちょこ大佐
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STALINGRAD(スターリングラード攻防戦)
「スターリングラード」は、第二次世界大戦の東部戦線独ソ戦において、ソビエト連邦領内ヴォルガ河西岸に広がる工業都市であるスターリングラードを巡り戦われた枢軸軍とソビエト赤軍の戦いを再現するゲームです。元々ドイツのブラウ作戦の副次的目標のひとつに過ぎなかった都市でしたが、戦略上の要衝地だったことに加えて、時のソビエト最高指導者スターリンの名を冠した都市でもあったことから、両軍本気の熾烈な戦闘となり、史上最大の市街戦に発展しました。が、このゲームは軍団単位のユニットスケールであり、マップ上でもスターリングラードは1へクスなので市街戦は再現していません。そちらを体験したい場合はエリア方式の「ターニングポイント スターリングラード」などお勧めすます。 ゲーム自体の発売は古く、いわゆるAHクラッシックと呼ばれています。AHクラッシックは競技性を重視したものが多く、ヒストリカルな部分は各ユニットの部隊名と相対的な戦力ぐらいなので(いや、それさえも多少調整入っている気がする)、対戦は白熱しますが展開はまずヒストリカルにはなりません。それをよしとするか否とするかは好みの問題ですが。 #スターリングラード #ブラウ作戦
1本 AHクラッシック 作戦級 1Turn=? 1へクス=? 1Unit=軍団ちょこ大佐
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VICTORY IN THE PACIFIC(太平洋の覇者)
「太平洋の覇者」は開戦から1944年末までの太平洋での艦隊同士の戦いを戦略規模で再現したゲームです。 先に1975年にJedko Gamesから「War at Sea(英独大西洋の戦い)」というゲームが発売され、人気を博したのでアバロンヒルが権利を買い取り翌年メジャー発売し、さらに人気がでたので同じシステムで太平洋版として作られたのがこのゲームです。 そのシステムはへクス方式ではなく当時としては珍しいエリア方式で、極限まで抽象化した簡単なルール、つまり戦闘結果にCRT(コンバットリザルトテーブル)を使用せずに、いわゆる6出ろシステム(ダイスを振って6が出れば1発命中)であるにもかかわらず、制海権を取る難しさ、駆け引きの妙を実現しつつ、更に戦略級でありながら重巡以上の艦船が1隻1ユニットになっており、大和の主砲が火を吹いて敵戦艦撃沈、というシチュエーションも楽しめるという、キャラクターゲーム性もある非常に素晴らしいゲームとなっています。私も大のお気に入りです。ちなみに、ウォーゲーム界の芥川賞、1977年のチャールズロバーツ賞を受賞しています。 #ビクトリーインザパシフィック #太平洋の覇者
1本 無し 戦略級太平洋戦争キャンペーン 1Turn=半年 1へクス=? 1Unit=1艦ちょこ大佐
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The Battle of the Bulge バルジの戦い(1981)
1944年夏、アドルフ・ヒトラーは、東部戦線ではソ連軍がポーランドを開放し、プロイセンの国境に迫り、西部戦線では連合軍がノルマンディーから上陸し、ベルギーからドイツ国境に向けて進撃しているという状況に恐怖していた。ヒトラーが一番恐れていた連合軍による両面攻撃である。そのためヒトラーは、起死回生を狙った大反撃を計画、突破口はベルギーとルクセンブルグにまたがるアルデンヌ地域に決定、アルデンヌは深い森に覆われ切り立った谷と岩だらけの峡谷が入り組んだ険しい地形を持つ。連合軍の防御も手薄であろうこの地域を突破し、ミューズ川の対岸からアントワープを攻撃する。いわゆる”バルジ作戦”である。連合軍の重要な補給基地であるアントワープを占領することにより西部戦線の連合軍を崩壊させ、和平に持ち込み、対ソ連軍の東部戦線に集中するのがヒトラー最後の賭けであった。 「バルジの戦い」は、65年に発売された同ゲームを、最新の史実研究により判明した両軍の戦力構成をより史実に近く再現できるようにデベロップしなおしたゲームです。 #バルジの戦い #アルデンヌの森
2本 無し 作戦級 1Turn=12時間 1へクス= 3.2㎞ 1Unit=大隊~旅団ちょこ大佐
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Panzergruppe Guderian ( Designer's Edition)
「グデーリアン装甲集団」は、1941年夏、ドニエブル河を超え交通の一大中心地であるスモレンスクを占領したのち、そこを足がかかりにモスクワまで一気に突き進もうとしたドイツ軍の進撃の模様を連隊・師団レベルで再現するゲームです。 SPIの黄金期にしてその代表的な作戦級の傑作。いわゆる”PGG”(パンツァーグルッペグデーリアンの略)システムと呼ばれる戦闘後前進、アントライド等の作戦級の指針となるルールを採用している、大家ダニガン先生の代表作でもある。いいゲームだ。 #PGG #パンツァーグルッペグデーリアン #グデーリアン装甲集団 #スモレンスクの戦い #青作戦
1 無し 作戦級 1Turn=2日 1へクス=10.5Km 1Unit=連隊~師団ちょこ大佐