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昭和(20本入)
昭和大礼(昭和天皇即位)の記念銘柄として発売されました。 同時期に発売された両切銘柄「グローリー」(10本入)と同様、洋画家の岡田三郎助(1869 - 1939)によって原画が制作されました。儀式に関わる事物をあしらう「御大典模様」を一切用いず、洋画のタッチで乱れ咲く菊花を描き国家と皇室の繁栄を表現しました。それまでの口付タバコとは違い、色遣いがまことに鮮やかであったため、この銘柄が発売された当初、タバコ小売店の店頭が明るくなったといわれました。 この「昭和」まで、記念銘柄はその都度葉組(ブレンド)を変えた新製品を採用していましたが、以降「敷島」や「朝日」などの通常販売品に特別の意匠を用意して発売する形式に改められました。 1928年10月2日~ ・20銭で発売開始【画像1】 ・表面拡大【画像2】 1929年3月31日廃止 [1961 日本専売公社] [1974 田中] [1988 アフィニスクラブ]
縦型打抜包装 岡田三郎助 1929年3月31日 1928年10月2日shirotanino
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グローリー(10本入)
昭和大礼(昭和天皇即位)の記念銘柄として口付銘柄「昭和」(20本入)と併せて発売された。デザインは「昭和」と同じ岡田三郎助によるもので、新しい時代の幕開けを大きく宣伝するにふさわしいデザインである。 「昭和」同様、記念銘柄はその都度葉組(ブレンド)を変えた新製品を採用し、特に両切製品は価格帯から見ても高級品が多かった。「グローリー」は、嗜好の変化から両切愛好者が増加していることに鑑み、通常販売品の「ゴールデンバット」と同じ価格で大量に販売された。 以降、記念タバコは「光」や「ゴールデンバット」などの通常販売品に特別の意匠を用意して発売する形式に改められた。 1928年10月2日~ ・7銭で発売開始【画像1】 ・「大礼記念」切手と記念印(京都局)入り。この形態で記念タバコと切手を収集することがあった。戦後でも一部みられる。【画像2・3】 1929年3月31日 廃止 [1961 日本専売公社] [1974 田中]
シェルアンドスライド(小箱) 岡田三郎助 1929年3月31日 1928年10月2日shirotanino