『黄色いロールスロイス』DVD
1964年イギリス・アメリカ合作。
アンソニー・アスクィス監督。
題名の通り、一台の黄色いロールスロイスを巡る群像劇が、往年のオールスターキャストで繰り広げられる名作。
映画は3編に分かれていて、第一部=イギリス、第二部=イタリア、第三部=イタリア~ユーゴスラビアと時代と舞台が移り変わっていきます。
人種や階級を越えた恋愛を主軸としたストーリーと、それを支える名優たちの演技でグイグイと引き込まれていく傑作です。
あちらがオールスターなら、もちろん日本語吹き替え版もオールスターキャスト。
収録されているのはテレビ版吹替ですが、『日曜洋画劇場』放映時に拡大枠で放送されたため、120分に渡る本編のほとんどを吹き替えで楽しむことができます。
映画の内容と合わせて非常にお買い得。
イギリス貴族、フランス貴族、イタリア系マフィア、アメリカの情婦、イタリア南部の色男、アメリカの富豪夫人、ユーゴスラビアのパルチザンなどいろんな階級と人種が入り乱れる作品ですが、吹き替え版もキャストの個性、言葉遣いや演技できっちりとキャラクターが表現されているのも素晴らしいです。
大塚周夫さんは第二部で出てくるイタリア系マフィアの付き人役の吹き替え。
これを演じるアート・カーニーの芝居が表情・仕草と実に表現が豊かで、大塚さんの声もぴったり。
ちなみにアラン・ドロンがイタリア人の青年役で出演していますが、まだ野沢那智さんが定着していない頃なので、堀勝之祐さんが吹き替えているのもポイントです。
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