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ONKYO M-509
1980年に発売された当時のオンキヨー最大のパワーアンプ。 この後のGrand Integra M-510(重量60キロ超え!)を別格とすれば、同社では最強のアンプ。 M-510との関係は大和と長門みたいなものでしょうか、あれが異常すぎるのだと思います。 当時確かTA-F333ESXを使っていて、P-309とM-509のペアに交換したときの驚きといったら…。 もはや次元が違うサウンドに酔いしれたのは言うまでもありません。 本来なら正面下部にボリューム類を隠すパネルがついているのですが、ヒンジが折れてしまい丸見えに。 全域に渡って力強く、しかし変な強調感はなく、フラッグシップに相応しい鮮明な音。 しかし、このアンプの特筆すべきはやはり低域再生能力です。 低音の力強さは同級の中では頭一つ抜きん出て、恐らく上位アンプに迫るものを持っています。 そんなM-509ですが、我が家ではお休み中。 なぜ当時定価35万円で出力200W+200Wのアンプではなく、当時定価10万円以下で出力100W未満のアンプを使うのか? この辺りがオーディオの難しいところで、 「高いからベスト」 「強力だからベスト」 「重いからベスト」 とは成らないのです。 好む音楽のジャンル、部屋、音量、接続するスピーカー、自分の耳の変化等々…複雑な要素が絡み合う世界。 それに、M-509の真価を発揮しようと思ったら、まず引っ越すところから始めないといけません。
オーディオ機器 オンキヨー 40000円qqtys
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SANSUI BA-2000
#オーディオ アンプの名門、山水電気のパワーアンプ。1976年ごろの発売。 このアンプの音は、凄い。 と言ってもバリバリドカンと来るようなゴリゴリサウンドではない。 甘く、やわらかく、暖かく、スピーカーがふっと消えて、優しい音で包まれるような純アナログサウンド。 友人が「トランジスタなのに真空管の音がする」と評していたが、まさに然り。 一聴して魅了されてしまい、無理を言って譲ってもらった。(その後、友人も同機種をすぐに入手していたが・・・) BA-2000は07シリーズの初代AU-607、AU-707と同じ時期の発売だが、この3機種は共通の音色を持っているように思う。 見た目はBA-3000と似ているのだが、あちらはいわゆるオールドサンスイと言われるJBLに合わせたようなダイナミックなサウンドなので、音質はまるで違う。 他に並ぶものが無いような素晴らしいアンプだが、その独特の音質ゆえ音楽そのものを選ぶ。 高域は明らかに伸びていないし、力強さもあまりない、実に落ち着いた音色だ。 腹にズシンと力強く響き、激しく煌びやかな音を求める人にはまったくお勧めできない。 聴き疲れしない優しい音を求めている人には最高のアンプの一つだと思う。
オーディオ機器 山水電気 40000円qqtys