『ポケット一杯の幸福』DVD
1961年アメリカ作品。
フランク・キャプラ監督。
リンゴ売りの婆さんアニーが娘に吐いた嘘を突き通すため、ギャングのボスを始め多彩なキャラクターが織りなすすったもんだの大騒動。
古き良きアメリカを体現したような、ヒューマンコメディの傑作です。
DVDでは本編137分の内、日曜洋画劇場版の吹き替え約93分を収録。
さすがは70年代の日曜洋画劇場だけあってキャストは名人揃い。
結構いいシーンが欠落しているので、できれば全編この吹き替えで聴きたかった!
大塚周夫さんはというと、なんとピーター・フォークをあてていますが、彼はこの作品でアカデミー助演男優賞にノミネートされています。
どうしてもコロンボ=小池朝雄さんのイメージが強いですが、この作品ではギャングの子分という役柄で大真面目にコメディをやっているので、大塚周夫さんは適役だったと思います。
ギャングのボス二枚目デイブが「ちくしょう、喉が枯れてきたぜ」と言って酒を口に含んだ後、手下に向かって大声を出すシーンがあるのですが、デイブ役の柳澤真一さんがわざとらしくない程度に擦れた声で演じており、感心してしまいました。
声が原語と切り替わるので、柳澤さんとグレン・フォードの芝居がぴったり一致しているのがよくわかります。
本物の吹替え版としてお勧めできる作品です。
映画ソフト
20世紀フォックス
ピーター・フォーク
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