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『カンザス・シティ』DVD
1996年フランス・アメリカ作品。 ロバート・アルトマン監督。 1930年代の米国ミズーリ州カンザスシティを舞台とした犯罪映画。 主人公のブロンディは電信局で働くモダンレディ。 しかし彼女の恋人は黒人に扮して強盗を働いた挙句、黒人ギャングに囚われてしまう。 彼女は恋人を救うため、なんと民主党実力者の妻を誘拐、恋人を取り戻すよう民主党員を脅迫するが…。 本作の監督であるアルトマンはカンザスシティ出身であり、ゆえに本作で描かれる街の姿は非常に生々しい。 調べてみると、禁酒法時代のアメリカにありながら、カンザスシティではナイトクラブが堂々と営業し、ジャズと酒が吹き荒れていたようです。 これは当時カンザスシティを牛耳っていた民主党員トム・ペンダーガストの力によるもので、その影響からかカンザスシティは今でもあまり治安が良くないらしい。 映画内でも民主党が堂々と不正選挙を行っている様子が描かれていますが、事実に基づいているんでしょう。 ジャズ・クラブのシーンでは1930年代を代表するジャズ演奏者たちが登場しますが、彼らは役者ではなく、90年代ジャズトッププレイヤーたちが演じて実際に演奏を披露しているというのも本作のポイントです。 吹替えでは岡村明美、山像かおり、平田弘明といった当時まだ新人だった面子が目立ちます。 大塚周夫さんは黒人ギャングのボス役で、妥当と言ったところでしょうか。 デジタルリマスター版DVDが発売されていますが、そちらには日本語吹き替え未収録の模様。
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斉藤由貴『漂流姫』
80年代アイドル斉藤由貴のプロモーションビデオ。 1986年制作で脚本・監督は市川準。 大塚周夫さんは斉藤由貴のおっかけ(?)ファンのおじさんとして出演。 市川監督は大塚さんがお気に入りだったらしく、他の作品でも脇役で出ていたりします。 このPVに市川監督から誘われた話を『僕らが育った声』でも語っていて、曰く 「ちかちゃん、香港行こう! 3日で出番撮るから、あとは自由!」 ということだったらしい。 その後、日立のCMに何本か出ることになったのも市川監督が縁だったようです。 (本では東芝となっていますが、恐らく間違い) 別に芝居と呼べる芝居はしてないのですが、特筆すべきは大塚さんのダンスシーンがあること! 50代後半にして軽やかなステップを見せてくれます。 (周夫さんのPVじゃないから、もちろんチョロッとですが)
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