-
マーフィの戦い
本作は「アラビアのロレンス」で有名なイギリスの名優ピーター・オトゥール主演の第二次世界大戦末期の南太平洋を舞台とした小品といった作品です。ドイツの潜水艦Uボートに乗っていた船を沈められ、たった一人生き残った主人公がオンボロ複葉機と作業船で復讐しようとするお話。共演している女優シアン・フィリップスはオトゥールの奥さんです。 ピーター・オトゥールの声優といえば井上孝雄氏、次いで金内吉男氏が思い浮かびます。しかしこの映画の吹き替えは高津住男氏。ケンちゃんシリーズで父親役を務めた以外はドラマのゲスト出演が多い俳優さんです。印象の薄い俳優さんですが、奥さんは萩本欽一のバラエティー「欽ちゃんのどこまでやるの」で欽ちゃんの奥さん役で有名になった女優の真屋順子さん。高津さんは病気の真屋さんを看病していたという印象の方が強い人も多いかと思います。惜しくも2010年に他界されています。もう一人の共演者、フランスの名優フィリップ・ノワレの声は桑山正一氏。名バイプレーヤーですがアニメ「宇宙少年ソラン」の博士役でレギュラー出演してました。 オトゥールの声は井上さんや金内さんの印象が強すぎて高津さんはイマイチと感じてしまうのですが、オトゥールの「隠れた一作」として見ればこれはこれでアリかも。放送したのは「卒業」と同じTBS。この頃のTBSは「攻めた」キャスティングの吹き替えが多かったんです。 #吹替え #洋画 https://youtu.be/3ReGEF1z8O0
KADOKAWAオマハルゲ
-
卒業
以前のTVは毎日どこかの局で映画を放送する枠があり、毎日吹き替え映画が楽しめました。名作、話題作ともなると普段とは違った声のキャスティングで放送される事も多かったんです。そんな中の一本が本作。映画史に残るラストシーンと主題歌「サウンド・オブ・サイレンス」で有名な「卒業」です。 有閑マダムに誘惑された主人公と、ひょんな事から主人公と付き合う事になったマダムの娘の物語。主人公はダスティン・ホフマン(高岡健二)、娘は「明日に向って撃て!」のヒロインでもあるキャサリン・ロス(林寛子)、マダム役は「奇跡の人」等で有名な名女優アン・バンクロフト(奈良岡朋子)。TBSで放送されたものです。 高岡氏は刑事ドラマで人気が出た若手の俳優で、後にTVドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」で主人公の一人の声優を務めています。林寛子さんは当時のアイドル。奈良岡さんは劇団民藝の重鎮。「太陽にほえろ!PART2」では石原裕次郎の後を受けて女ボスを務めていて、数は少ないですが「愛人~ラマン~」等で声優経験はあります。主要な登場人物が三人とも声優メインではないキャスティング。こういった例は中々ありません。 ダスティン・ホフマンというと野沢那智さんがフィックスでしたが本作の青年役では高岡氏の初々しさが合ってると思いますし、林寛子のヒロインもありでしょう。マダムの妖しさは演劇界の重鎮奈良岡さんならではと思います。特に最近は話題先行でタレントの知名度にに頼った安易な吹き替えも多いですが、本作はTBSの気合いの入った一作だと思います。 #吹替え #洋画 https://youtu.be/nc_pswv6aDM
KADOKAWAオマハルゲ
-
激闘! マジノ戦ですっ!!
アニメの本編では聖グロとの練習試合から直ぐに戦車道大会の一回戦へ移っていましたが、「実はもう一試合練習試合を行っていた」という設定で書かれたコミックです。全二巻。 試合相手は古豪でありながら戦車道の大会では結果を残していないマジノ女学院。この高校から分離したのが「BC学園」と「自由学園」で、後に合併して「BC自由学園」となり、最終章で大洗と一戦交える事になります。BC自由学園の本校にあたる存在ですね。 物語はマジノ女学院側から描かれます。前隊長のマドレーヌに対してマジノの伝統的戦術に異を唱えて新隊長となったエクレール。反発する者も多く、隊長としての重責もあって胃薬が手放せません。新しい戦術も先行き不透明。そんなマジノ女学院は大洗とどう闘うか…。 最終章二話にエクレール登場。新参加の声優によるセリフもあり、今後物語に絡んで来る筈なので期待させます。 #ガルパン #書籍
KADOKAWA 552円+税オマハルゲ
-
リトルアーミー
ガルパンの外伝、と言うか、みほの小学六年生のひと夏の思い出を描いた作品です。仲良くなった三人の級友との戦車を通した友情が描かれます。全二巻。 まあ、「子供時代のエピソード」というのはよくあるパターンです。つい衝動買いをしてしまいましたが、ガルパンの本編とは係わりのない話ですので読み返してはおりません。 物語は級友の一人がドイツに転校し、それまでの仲良しグループが終わりを告げるところで終了します。 #ガルパン #書籍
KADOKAWA 524円+税オマハルゲ
-
TV版コミカライズ
ガルパンのTV版のコミックです。全4巻。最終巻の4巻のみ3割増しのボリュームとなってます。 アニメでの主役は西住みほですが、漫画の方の主役は秋山優花里。彼女から見た戦車道が綴られます。因みに「小説版」というのもあって、そちらは武部沙織が主人公となっているそうですが未読。 コミカライズするにあたって、アニメでは端折られた二回戦のアンツィオ戦は避けて通れず、しっかりと描かれております。しかし、時期的にOVAが発表される前だったため、二回戦の内容はオリジナルです。シャールB1bisが二回戦から出場していたり、アンツィオの車輛にM13カルロ・アルマートが混じっていたり、OVAと見比べるのも一興かと思います。ただ、唯一カルパッチョの設定がフィード・バックされてOVAに生かされました。 逆にそのあおりを食って、一回戦のサンダース戦の方がTVでのアンツィオ扱いとなっていて不憫ですw #ガルパン #書籍
KADOKAWA 552円+税オマハルゲ