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Second Chorus
なかなか見ることのできなかった作品の一つだったが、事前の情報として、あのチャップリンの奥方(だった)ポーレット・ゴダートと共演しているというのが驚きだった。 最後を飾るナンバー「Poor Mr.Chisholm(Hoe Down the Bayou)」だけで見る価値のある作品だが、それよりも長年マニアが思いを馳せていたのが、アウトテイクナンバーの「Me and the Ghost Upstairs」だ。 アステアとの共同振り付けとしてクレジットされるハーミズ・パンとの共演ナンバーとされ、その内容について大いに想像力をかきたてられてきた。 これが最近 YouTubeで遂に見ることができたのだが。。。 こりゃアウトテイク(つまりは「ボツ」)にするよな、と うなづきました。ハイ。 (いつも“誰かを想定して”構成を練り、振り付けをしている二人が、いざ自分たちで踊るとなった時に何をどの程度していいかわからなくなった、という感じなのではないだろうか)
1940 ヘンリー・C・ポッター ボリス・モロス セカンド・コーラスNozomi Shirakawa
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The Story of Vernon and Irene Castle
一連の「アステア=ロジャース シリーズ」の最終作(後に一本だけ共演するが)。 最終作で実在のダンスペアを演じるというのは、妥当というか、誠に相応しい。 衣裳を始め、事実に忠実に描かれたというハナシなので、各ダンスの振り付けも当然そうなのだろうが、どれもアステアにしか見えないというのは流石、というべきか、ご愛嬌とするべきか。 (オリジナルナンバー「By the Light of the Silvery Moon」の軽妙さは素晴らしい) そしてそして。 前作辺りから顕著になってきた、ジンジャー・ロジャースの際立つ美しさ。 初共演の『空中レヴュー時代』から6年。スター女優に“変身”したジンジャーに比べ、アステアは相も変わらず燕尾服を着せられ・・・というようなことが、いろいろな文献に書かれている。 ちなみにこの作品で、アステアは出演ミュージカル映画史上 唯一「死ぬ」。 今回は実在の人物の事実に基づいているので例外なのだが、フレッド・アステアという男、実は「死なない」のだ。 この件に関しては別のところで文章にまとめたので、ご興味がある方は「死なないアステア はしりがき 白川」とGoogleででも検索してみていただきたい。
1939 ヘンリー・C・ポッター パンドロ・S・バーマン カッスル夫妻Nozomi Shirakawa