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軍艦島 (九州フィギュアみやげ)
日本の世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」のうちの一つ、端島炭鉱。 世界遺産にされているのは島の地下の炭鉱部分のみである。 労働者など人口の増加により、日本最古のコンクリート造のアパートや第二次大戦中の1945年に建造された報国寮など貴重な高層鉄筋コンクリートアパート群が立ち並ぶ。 最盛期には東京23区の9倍の人口密度を誇っていたが、この記録は日本はおろか世界でも現在まで破られていない。 1974年の閉山で無人島になっており、三菱の私有地であったため上陸や調査は難しい状態が続いたが、近年高島町への譲渡や整備により上陸ツアーが人気の観光地へと変貌を遂げた。 このフィギュアはそんな軍艦島をフィギュア化している。九州フィギュアみやげやミニチュア日本で度々ラインナップされていたが、絶盤となった今ではその人気もあって非常に高価で取引される。6000円ぐらいはする。縮尺のせいでプラモデルにはある建物や坂など細かい点でデフォルメされている部分こそあるが、全体的には相変わらずの高いクオリティを誇っている。
17A フィギュア 海洋堂無縁せき
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総集編
現実ではありえない集合写真が撮れるのもミニチュア収集の魅力のひとつ。当時持っていたもので集合写真を撮りました。
無縁せき
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東京タワー (東京ランドマーク)
それは東京スカイツリーが開業した頃と記憶している。恐らく2012年のことであろう。私は静岡に住んでいる祖父と家族で東京スカイツリーに出かけた。その帰り道、私の目に奇妙なモニュメントが飛び込んできた。まるで大きなガチャガチャのようで、水色の玉が自らの身長より高い位置で大量に購入者を待機している。そんな光景を見惚れていたら、気前の良い祖父は欲しいのだろうと勘違いしたらしい。一つ買って良いと言われた。 ガチャでありながらカプセルを選べる仕様であったため、手にとってお目当てのスカイツリーを当てようとした。近くには、スカイツリーは重いとポップが張り出されていたため、重めの玉を手に取る。購入し見てみると、それはかつての日本のシンボル、東京タワーであった。 帰りの電車では、元々ミニチュアが好きな私は組み立て式のそれを用いて破壊したりまた組み合わせたりと巨人になったつもりで遊んでいた。祖父もその様子をたいそう喜ばしく思っていたと記憶している。 これが、私と海洋堂のフィギュアの初めての出会いである。その点でいえば、我が家で最も大切な品といえるだろう。 時は流れて2024年9月、ソラマチに行った私は偶然当商品、「東京ランドマーク」を発見すると国会議事堂を目当てに1時間半にわたる激闘を繰り広げる。そんな中当ててしまった東京タワーを、仕方がないため元々所持していたものと交換することにした。塔自体の出来栄えは元々所持していたものの方が素晴らしかったため、色落ちや汚れが顕著な土台の部分を交換した。そうして生まれ変わった東京タワーは、私の人生とともにいつまでもあの頃の思い出を紡ぐだろう。
15B フィギュア 海洋堂無縁せき