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[Rebecca Guay] 種蒔き時
絵画のような1枚ですが、どこかで見たことのあるように感じる人も多くないでしょうか。 私は、アレクサンドル・カバネルの「オフィーリア」という作品に似ているように感じます。 「オフィーリア」はW.シェークスピアの戯曲「ハムレット」の登場人物の1人。 MTGのフレーバーテキストには、W.シェークスピアの一節が多く使われています。すでに紹介している「ムーン・スプライト」をはじめ、「神の怒り」「城壁」「闇への追放」「突風」など、多くのカードに関連があります。 このカードにも、W.シェークスピアをモチーフとしたアートディレクションがあったのかもしれません。
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[Rebecca Guay] Gaea's Blessing
日本語訳は「ガイアの祝福」。 絵画のような美しいイラストが特徴の1枚です。 何か深いストーリーがありそうなイラストですが、残念ながらこのイラストのバックストーリーについてほとんど語られていません。 何かの機会にイラストについて語っていただきたいカードです
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[Rebecca Guay] Planeswalker's Favor
日本語訳は「プレインズウォーカーの好意」。 全体的に丸みがあってレベッカらしい女性的なイラストだと思います。 このエキスパンションのカードは全体的に弱体化された気がしましたが、このカードもその例に漏れず弱かった気がします。 早いターンで出せれば比較的強いのですが、ゲーム後半では(相手が手札に土地を貯める等の対策もできるため)その能力を活かしきれない場面が多いことが主原因です。 また、早いターンで引くためにはデッキに4枚入れなければならないのですが、複数枚引いても無意味になってしまうこともあり、当時デッキ入りしている人を見たことはありません。 起動マナがもっと少なかったら、連発して巨大化3倍も夢ではない有用レアになっていたかもしれません。
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[Rebeacca Guay] サマイトを総べる者アタリア
色々な画家の特徴を混ぜたような幻想的なイラストです。 まさにクレリックにふさわしい聡明な女性のイラストだと思います。 サマイトの伝説クリーチャーらしくX軽減やX回復の効果を何度も使えるのが特徴ですが、MTGにおいては一時的なライフゲインはあまり強くなく、残念ながらあまり活躍できなかったカードです。(どちらかというと、一時的な軽減・回復より恒久的な「絆魂」「魂の絆」「平和の心」などのようなカードのほうが有用でした) フレーバーテキストが素敵なカードです。アガペー(隣人愛)ってやつですよね。 とある文化人類学を研究されている方が、「狩猟民族は獲物をみんなで分け与えるから寄付や無償提供の文化が盛んだが、農耕民族は各自の蓄えを外患から守るからあまりそういうことをしない」と話していましたが、まったくその通りだと思います。
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[Rebecca Guay] 暗黒の儀式
お世話になったことのある人も多いであろう暗黒の儀式です。 暗黒の儀式は長い間収録され続けたカードのため、様々なアーティストが色々なイラストを描いていますが、中でも一番のお気に入りがレベッカ版暗黒の儀式です。 マナを踏み倒す強カードで、比較的重い呪文の多い黒系デッキには当時ほぼ必須なカードでした。 その強さとは裏腹に、よく出るカードだったので(当時は)極めて集めやすいカードでもありました。 マイムマイムしているような怪しい人達と、不気味な目玉がプレイヤーの絶大な支持を集めています。 このレベッカ版のイラストは特に人気のためFoil版はコモンにも関わらず高額カードになっており、当時はあまりにありふれていたため乱雑に扱われていた場合が多く、状態の良いFoilは特に数が少なく凄まじい値段になっています。
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[Rebecca Guay] Persecute Artist
日本語の訳は「アーティスト迫害」ですが、日本語版が存在しないシリーズです。 このカードが収録された「アンヒンジド」は、公式のジョーク・セットです。 このカードの効果は「プレイヤー1人を対象とする。レベッカ・ゲイ以外のアーティストを1人選ぶ。そのプレイヤーは手札を公開し、土地でない選ばれたアーティストによるカードをすべて捨てる。」というもの。 なぜ「レベッカ・ゲイ」を選べないのかというと、一時期イラストの雰囲気が合わないという理由でレベッカ・ゲイの解雇騒動が勃発、レベッカファンが大暴れし、結果的にアートディレクターは更迭され、レベッカ・ゲイは復帰したという都市伝説が由来です。 その影響か、フレーバーテキストにレベッカファンの言及があるというすごいカードです。 ちなみに、このイラスト中の女性がレベッカ・ゲイであり、このイラストを書いたのもレベッカ・ゲイです。 そこにレベッカ・ゲイ本人からサインをもらうというミラクルなカードです。
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[Rebecca Guay] Little Girl
日本語の直訳は「女の子」ですが、日本語版が存在しないシリーズです。 このカードが収録された「アンヒンジド」は、公式のジョーク・セットであり、このカードも通常のセットではありえない面白効果になっています。 まず、全MTGカードの中で唯一1/2マナというコストになっており、2枚同時に出す、Xマナカードとともに使用するなどしないと、マナバーンにより自分にダメージが来るというとんでもないカードです。(これは当時のルールであり、現在はダメージを食らうことはないようです) そして、パワー・タフネスも1/2です。 市販のMTGライフカウンターは1ずつしか減らせないですし、ダイスでも対応できないので、ライフ計算がややこしくなるという弊害もありました。 フレーバーテキストも面白いです。 日本語訳は「彼女は将来、優れた指導者か、偉大な学者、はたまた勲章を授かるような英雄になるかもしれない。しかし今の彼女がすることは、ベッドでおねしょをするくらいだ。」という愛らしいものです。 イラストも内容も特異であることから、とても人気のあるカードです。
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[Rebecca Guay] Saprazzan Cove
日本語訳は「サプラーツォの入り江」。 ペールトーンのグラデーションが美しい、芸術的な1枚です。 カードゲームイラストはステレオタイプになりがちですが、こういう落ち着いたイラストも採用してそれが人気になるのは、さすがMTGだなと思います。 絵は好みでしたが、残念ながらカードの強さはそれほどでもないため、あまりデッキには採用されないカードでした。
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[Rebecca Guay] Serra's Blessing
日本語訳は「セラの祝福」。 カードゲームとはとても思えないまさしく「芸術作品」であるイラストが特徴の1枚です。 レベッカのイラストは、青系の色がメインだと傑作になりやすい気がします。 レベッカの繊細で温かみのある手書きのイラストと相性が良いのかもしれません。 このカードは日本語版も存在しますが、イラスト・テキストは西洋色が強いため敢えて英語版にこだわりました。
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[Rebecca Guay] 予報
レベッカのイラストの中でも、特に人気のある1枚です。 オデッセイ(2001)初出のこのカードは、Foilがすごい値段になっていることからも、イラストの人気の高さが伺えます。 掲載のカードは統率者2018版となっていますが、後から振り返るとこのチョイスは失敗でした。 よくみるとサインがちょっとムラになっているのが確認できます。 これは2016年~2018年のカードの一部に「サインなどのインクを弾く用紙」が使われていることが原因です。 比較的新しい版のサインを依頼するときには特に注意が必要です。 ちなみに、そのようなカードをサインしてもらうときの対策として、「事前に消しゴムで擦っておく」という方法があります。 試したところ、消しゴムで擦っておけばインクを弾くことなくサインを書くことができました。
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[Rebecca Guay] 気楽な休止
特別強いわけでもなく、希少度の最も低いコモンですが、私の好きな1枚です。 最近はデジタルで美麗なイラストを描くイラストレーターさんが多くいらっしゃいますが、Rebecca Guayは手書きの温かいイラストを描き続けています。 このイラストも手書きならではのグラデーションが素敵です。 神河シリーズの世界観は日本がイメージされているため、神河シリーズのうちの1枚であるこのカードも日本語版にこだわっています。 神河シリーズのフレーバーは深みのある言葉が多いと感じますが、このカードのフレーバーも意味深でおもしろいです。
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[Rebecca Guay] Peppersmoke
小さな妖精がオークを翻弄しているのが印象的なイラストです。 とてもレベッカらしい繊細で淡い絵であり、私の好きな1枚でもあります。 日本語訳のカード名は「コショウ煙」ですが、フレーバーテキストから、この煙は妖精の「鱗粉」であることがわかります。
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[Rebecca Guay] 春女
レベッカ・ゲイの和風イラストその2。 淡い緑色の色彩としなやかな体躯の女性が美しいイラストです。 カードの強さとしてはそうでもないのが残念ではありますが、髪張りの琴よりも、絵としてはこちらのほうが和風テイストで好みです。 日本が舞台となっている設定の神河ブロックのサインカードは、なるべく日本語版のカードにサイン依頼するというこだわりがあります。
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[Rebecca Guay] 髪張りの琴
レベッカ・ゲイの和風イラストその1。 和風とはいうものの、ほんのり中国風テイストを感じるのは私だけでしょうか...。 あまり活躍できなかったカードでしたが、時代が合っていれば活躍したかもしれないカードでもあります。 それよりも、レベッカの希少な和風イラストがカードになっていることが重要です。 「琴」という名前からは横長の琴を想像する人が多いと思います。 そう、この楽器は琴ではなく「琵琶」です。そういうディレクションだったのか、レベッカの裁量だったのかは分かりませんが、中国テイストを感じさせる一因になっているかもしれません。 背面に見えるのは晩秋の蒲(ガマ)の穂でしょうか。そこにいる鳥は、色からみて白鳥だと思われます。 そうなると絵にちらつく白い点は雪でしょうか。色々と想像がふくらむ絵です。
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[Rebecca Guay] Wonder
日本語訳は「不可思議」。レアリティは高くないにも関わらず、当時の青系デッキへの採用率は極めて高い強カードでした。 私も現役時代によく使用しており、馴染み深いカードでもあります。 これは限定版のプロモーションカードですが、イラスト自体は通常版のカードと同じです。 レベッカ・ゲイらしい繊細で美しいイラストが特徴で、その強さも相まって一度見たら忘れられないカードになっています。
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