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深川製磁「軍艦矢矧進水記念杯」(復刻品)
近年の艦これブームにより復刻された逸品。 2015年に「佐世保鎮守府実行委員会」がワンダーフェスティバル2015年夏に合わせて限定300個で販売した。 軽巡洋艦「矢矧」は1942年に進水したが、折しも戦時下にあたり、「進水を秘匿するために矢と萩の模様の杯を記念品とした」とする逸話が残る。 実物と比べると絵柄にブルーの塗りが入っていたりとアレンジが為されていることがわかるが、それでもオリジナル同様に深川製磁が製作したため品質は折り紙付き。電灯に翳すと透き通る程に薄い。 飾るのみならず、海軍にゆかりの深い日本酒である「賀茂鶴」や「千福」を頂くのにもよいだろう。
酒器 深川製磁 13000円蒼樹たけ
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丸善 ストリームライン オノトモデル
その昔 夏目漱石が愛用していたオノト万年筆を、1996年に丸善が1000本限定で復刻したもの。 製造はパイロット。 ペン先は18金で、漱石の特注原稿用紙に見られる愛らしい龍が刻まれている。同じくクリップには丸善の方位磁石マークが刻まれており、随所にこだわりが感じられる。 インクは両用式だが、コンバーターが付属したのでそれを使っている。ニブはMで、ふわふわとした柔らかい書き心地が味わえる。 私はこれを手に入れてすぐに、原稿用紙100枚を超える卒業論文を書くのに酷使してしまったが、ペン先が開くこともなく良い仕事をしてくれた。 このペンの為した仕事はその後、教授の決裁を受けて私を卒業に導き、卒業論文は今、私の本棚に静かに眠っている。
万年筆 丸善 約25000円蒼樹たけ
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一澤帆布 地質調査鞄
京都の帆布製品の老舗 一澤帆布製の「地質調査鞄」。 元々京都大学に地質調査鞄として納入していたものを、現代に甦らせた逸品。少し前までは側面の革バンド無しバージョンしかなく、これは同社に特注して付けてもらったのだが、現在は通常ラインナップに入ったので嬉しいところ。 革バンドは本来調査用のツルハシを固定するためらしいが、私は折り畳み傘を縛着して備えている。 3段ポケットは収納力抜群で、メインゾーンにはA4サイズが楽々収納できる。背面のポケットは四つ折りの新聞サイズで、サッと取り出す物を入れるのにちょうどよい。 真ん中のポケットは長財布が楽々収まり、一番小さなポケットは缶入りの「ザ・ピース」が収まるサイズである。 既に5年を経過して肩紐にほつれが見られるが、まだまだ使用に不自由なく存分に仕事をしてくれている。
鞄 一澤帆布 2016年蒼樹たけ