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83セイコーマチック カレンダー 39石 防水 ステンレスケース SEIKOMATIC-R 8325-8000
83セイコーマチックカレンダー(SEIKOMATIC-R:8305C)の最高級バージョンとして登場した製品。 39石。防水ケース:SS。AD文字盤:8325-8010T AD。 =セイコー社資料「セイコーセールス1966年7月」より引用=START 83セイコーマチックカレンダー 39石:新製品紹介 カレンダー付きウォッチとして人気のある83MCの高級品、39石がこのたび誕生いたしました。 品格のあるデザイン、便利なカレンダー、腕にピッタリのサイズ、83MC・39石は、カレンダー付ウォッチの高級品を!とおっしゃるお客様にぜひおすすめ下さい。 =セイコー社資料「セイコーセールス1966年7月」より引用=E N D この「83セイコーマチックカレンダー39石(8325)」は62セイコーマチックウィークデーター39石(6216:後期型)と文字板、インデックス、針の形状は同一。ケースデザインも類似しており、裏蓋には同じ王冠/イルカメダルが付いている。 製造時期も6216後期型の1966年9月頃とほぼ同時期に並行販売されている。 ケースデザインは、この8325-8000(SS:革ベルト)の一種類のみで、金色ケース(SGP,GC)製品は発売されていない。 83系の高級品を求める要望に応える形で発売されたものと思われるが、「最高級機」としては役不足の感があり、高級機に求められる「外装デザイン」「機械精度および特別調整」「高度な機構」を全て満たしているとは言えず、6216のノンクロノメータ機としての充実した内容と比較すると、不満が残るところ。 ・6216A、6245A/6246Aの様にテンプの振動数が5.5振動化されていない。 ・同じく「緩急微動調整装置」、「秒針規正装置」を装備していない。 ・専用部品を使用していない。(6216Aは、ベースとなった6218Cとは輪列周りの部品が異なる。) ・地板、自動巻ローターなどの表面仕上げも特に高級仕上げが施されていない。(シリアルNo.の刻印はあり。) 以上のことから、単に9個の石を増加させただけで、特に精度に対する付加機能は見当たない。 シリアルNo.の刻印はあるが、特別調整が実施されたか否かも不明で、外装部品の高級化のみに留まっているような印象を受ける。 62系には6245/6246というセイコーマチッククロノメーター(後の62グランドセイコー)が有るが、83系にはクロノメーター、GS級の機械が存在しない。 機械式全盛期の当時の技術で輪列、緩急針周りの設計変更、特別調整を行えばクロノメーター、GS級にバージョンアップすることは、十分に可能であったと思われるが、設計/製造コストの問題で見送られたのではないかと思われる。 1966年当時の価格: 39石 SS 防水側 20,000円 #seiko #seikomatic #SEIKOMATIC-R #セイコーマチック #機械式腕時計 #自動巻腕時計
8325A 自動巻カレンダー付き腕時計 SEIKO:諏訪精工舎セイコーマチックコレクター Mr.K
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62グランドセイコー ウィークデーター 39石 ゴールドキャップケース 6246-9000
62グランドセイコーウィークデーターのゴールドキャップケース製品。 当アイテムは裏蓋メダリオンがGSではなく獅子のまま発売された初期ロットで、ケース番号も62GSの「6246-9001」に対して「6246-9000」である。 (画像4枚目:裏蓋獅子メダリオン、ケース番号6246-9000) 1966年後半にセイコーマチッククロノメーターの販売継続が困難となり、急遽グランドセイコー基準を設け62GSを発売することとなったが、既に製造済みの獅子メダリオンケースを62GS初期製品にはそのまま使用されている。 (裏蓋獅子→GS移行過渡期の混在は、57グランドセイコーカレンダー、44グランドセイコーゴールドキャップ側でも同様に見られる) 文字盤のロゴはGSに改められているが、文字板記号はセイコーマチッククロノメーターの「6246-9000TAD」のままである。 セイコーの社内ルールに従えば「6246-9001TAD」に変更すべきだったと思料されるが、急遽62GSを販売することになり製造現場も混乱していたのか?。 1966年当時の価格:62グランドセイコー(ウィークデーター付)39石 GC 防水側 革バンド付 44,000円 #seiko #seikomatic #セイコーマチック #機械式腕時計 #自動巻腕時計
6246A 自動巻腕時計 SEIKO:諏訪精工舎セイコーマチックコレクター Mr.K