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鉱物標本 ビクスビアイト(Bixbyite)
別名:ビクスビ石 産地:Thomas Range, Juab County, Utah, USA 微量の鉄を含んだ酸化マンガンから成るメタリックブラックのサイコロ型鉱物。産出地はごく限られている。 1897年にユタ州、Thomas Rangeで本鉱物を発見した鉱山業者兼 鉱物ディーラーのMaynard Bixbyに因んで命名された。Bixbyは同じ地で赤色のベリルも発見しており、こちらも当初は彼の名前に因んでビスクバイト(bixbite)と呼ばれていたが、ビクスビアイトと名前が紛らわしいことからその名称は廃止され、現在はレッドベリル(red beril)と呼ばれている(*1)。 2021年4月にミネラルマルシェにて購入。 *1:レッドベリル →鉱物標本 レッドベリル(Red Beril)
鉱物標本 6~6.5 金属光沢たじ
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鉱物標本 ブルノナイト(Bournonite)
別名:車骨鉱 産地:Mexico 鉛に銅にアンチモン、3つの重金属を含む硫化鉱物。双晶を繰り返すことで歯車(車骨)のような形状を取る傾向があるため和名では車骨鉱と呼ばれる。その金属光沢も化学組成が示すように方鉛鉱(PbS)や輝銅鉱(Cu2S)、輝安鉱(Sb2S3)の中間を取るような鋼灰色の輝きしている。 英名は1805年にRobert Jamesonによって鉱物収集家で鉱物学者でもあったJacques-Louis, Comte de Bournon(1751–1825)に因んで名付けられた。 ブルノンはフランス、メスの貴族の家の生まれで鉱物収集家として自らの屋敷に鉱物コレクションを作る程だった。フランス革命でイギリスに亡命した後も鉱物収集家兼、鉱物学者として多くの新鉱物を発見した。1802年に英国王立協会のフェローに選出され、1807年には現在まで続く最古の地質学会でもあるロンドン地質学会の創立にも関わった。1814年、ルイ18世の王政復古によりフランスへ帰国し、王立鉱物閣の局長に任命される。彼のコレクションは現在、パリの国立自然史博物館と特別高等教育機関であるコレージュ・ド・フランスに分割されて保管されている。 本標本は2021年1月、ミネラルマルシェ(月刊)で購入。コロナで外出しづらい中、こういうのも有りだと思う。画像ではそんなに歯車(双晶)してる感じを受けなかったが、これまで見たことのある標本の中でもかなり安かったという理由で購入。安いながらも所々に歯車の片鱗や貝殻状の断口も見れて満足している。
鉱物標本 2.5~3 金属光沢たじ
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鉱物標本 シナバー(Cinnabar)
別名:辰砂、丹 産出地:湖南省, 中国(購入した店の人いわく) 西洋錬金術では三要素である水銀、硫黄、塩のうち水銀と硫黄からなることから賢者の石の別名を持ち、中国錬丹術では不老不死の薬と考えられた鉱物。シナバーの語源も失伝してしまっているが、その血のような色からペルシャ語で竜血を意味する"zinjifrah"に由来するのではとされている。 2020年、ミネラルマルシェで購入。 #鉱物
2~2.5 金属光沢 ミネラルマルシェたじ