藍銅鉱(アズライト)
これも藍銅鉱の鉱物標本なのですが、この標本は結果的に素晴らしい鉱物標本と言える自慢のコレクションです。幸か不幸か分かりませんが、この標本を作る際に、おそらく藍銅鉱を切断したのだと思いますが、鉱物の断面が綺麗に出ている標本です。おそらくこの球状の藍銅鉱の特徴なのだと思いますが、中心の結晶核から放射状に成長してこの形状が出来ているというのが非常によく分かります。結晶成長のメカニズムを考えれば当たり前の現象なのですが、こうやって実物を見ると本当に良く分かるな…と思いました。まさに百聞は一見にしかずだな…と感じます。そのうち、走査型電子顕微鏡(SEM)を使って、中心の結晶核の周辺をきちんと見て、本当に藍銅鉱の核からの成長なのか確認したいと思っています。
2001年頃
Azurite
Bisbee, Cochise Co., Arizona, USA
luhna-009