CADAN Art Channelは、一般社団法人 日本現代美術商協会(CADAN)とミューゼオ株式会社による現代アートの番組です。
シリーズ「Go To アートフェア!」第2回は2021年2月26日から2021年3月2日まで開催されるアートフェア「SOUTH SOUTH VEZA」を訪問。SOUTH SOUTHに参加している、東京をベースにする画廊のオーナー(蜷川敦子さん、藤城里香さん、石井孝之さん)と、SOUTH SOUTH アンバサダー田口美和さんのトークを配信いたします。
Go To アートフェア! #02|SOUTH SOUTH VEZA
SOUTH SOUTHは、これまでの欧米中心の美術界のあり方に疑問を呈し、グローバル・サウス問題に取り組むアーティストやギャラリー、キュレーター、コレクターのためのプラットフォームです。ヨハネスブルグにあるGoodman Galleryのオーナー、Liza Essersが2015年に考案しました。昨年のコロナ禍にコラボレーターとなるギャラリスト6名が選定、世界5大陸、30か国、40都市以上にわたるギャラリーが選出され、今年2月その初回プロジェクトとして開催されるオンラインのアートフェア「SOUTH SOUTH VEZA」でローンチされることになりました。
Vezaは、「見せたり、制作したり、明らかにしたりする」という南アフリカの公用語「isiZulu」の言葉にちなんで名付けられました。世界の50を超えるギャラリーで開催され、CADANのメンバーギャラリーからはタカ・イシイギャラリー、タケニナガワ、ブラム&ポー、無人島プロダクションが参加します。この4ギャラリーではオンラインに加え、各画廊がリプリゼントするアーティストをシャッフルしたオフラインの展示が行われます。
今回の配信ではアートフェアの見どころ、グローバルなアートの潮流やアート・コミュニティのあり方などざっくばらんにお話をします。世界各国のアート・コミュニティがつながり展開する新しいアートフェア、まずはオープニング・トークをお楽しみください!
登壇
田口美和 / Miwa Taguchi
タグチ・アートコレクション共同代表
一般社団法人アーツプラス現代芸術研究所 代表理事
タグチ現代芸術基金 チーフアドヴァイザー
明治学院大学大学院卒業。大学講師などを務めたのち、2013年頃よりミスミグループ創業者である父親の田口弘が始めたアートコレクションの実務を担う。コレクションの充実のため、国内外のアートフェア、展覧会を毎年多数訪問している。各地の美術館で展覧会を開催し現代アートの普及活動に貢献する。2019年より一般社団法人アーツプラス現代芸術研究所を立ち上げ、現代アートに関する日本と海外の情報ギャップを埋めるべく、セミナー等を中心に普及活動を始めた。2020年8月タグチ現代芸術基金を父と設立、コレクションの公益性をより高める活動を開始。2020年末、新しく立ち上がった世界的アートプラットフォームSOUTH SOUTHのアンバサダーに就任。その他、スタートバーン株式会社シニア・アドヴァイザーなど。
インタビュー記事:父から娘へ。タグチ・アートコレクションのこれまでとこれから
蜷川敦子 / Atsuko Ninagawa
タケニナガワ代表
美術史・芸術学を専攻後、渡米。08年にタケニナガワを東麻布に設立。12年よりアートバーゼル香港のセクターエキスパーツ、15年よりギャラリーズのセレクションコミッティー、17年よりアートバーゼルのグローバルコミッティーを務める。19年度文化庁アートプラットフォーム事業にオブザーバーとして参加。20年からSOUTH SOUTHにコラボレーターとして関わる。
インタビュー記事:ギャラリーはなくなる?Take Ninagawaが思索する、これからのギャラリストの仕事
藤城里香 / Rika Fujiki
無人島プロダクション代表
2006年5月、無人島プロダクションを設立。2019年に現在の江東橋に移転。
Chim↑Pom、風間サチコ、加藤翼、小泉明郎など、社会や歴史のさまざまな側面を、独特の視点と表現方法で世に問う作家たちとパートナーを組んでいる。
また書籍やグッズ製作、イベント企画など、展覧会以外の活動も幅広く行う。
インタビュー記事:座談会「これだけは言わせて、日本の現代アート事情」
石井孝之 / Takayuki Ishii
タカ・イシイギャラリー代表
1963年東京生まれ。ロサンゼルスでペインティングを学んだ後、美術作品のディーラーとしての活動を始め、帰国後の1994年、東京・大塚にタカ・イシイギャラリーを開廊(現在は六本木に移転)。以降四半世紀にわたり、日本を代表する写真家や新進気鋭の日本人作家をリプリゼントする傍ら、いち早く国外に目を向け、多数の海外アートフェアに参加。グローバルな美術史の中で日本人作家達が語られることを目指し尽力すると同時に、欧米の現代美術の進運を積極的に日本に紹介する。2011年、東京・六本木に写真作品を専門に扱うタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムを開廊。2018年11月には香港の湾仔(ワンチャイ)地区に新しいコンセプトのリテールショップ、ショップ タカ・イシイギャラリーをオープン。また、日本写真界のさらなる発展のため、2014年5月に一般社団法人日本芸術写真協会を設立。
インタビュー記事:日本にもアートセンターを。石井孝之氏が語る、作家と鑑賞者をつなぐ「シームレス」な構想
「Go To アートフェア! #02|SOUTH SOUTH VEZA CADAN Art Channel powered by MUUSEO」
日時:2021年2月26日(金)20:00-21:00
参加費:無料
主催:日本現代美術商協会(CADAN)
企画協力:タグチ・アートコレクション、タケニナガワ、無人島プロダクション、タカ・イシイギャラリー
運営:ミューゼオ株式会社
SOUTH SOUTH VEZA
会期:2月24日 − 3月7日
MAINとSOLOから各画廊のOVRを視聴できます。
SOUTH SOUTH 東京
SOUTH SOUTHに参加している東京をベースにする4件の画廊で、各画廊がリプリゼントするアーティストをシャッフルした展覧会が開催されます。
開催場所: タカイシイギャラリー、タケニナガワ、ブラム&ポー、無人島プロダクション
会期:2月26日 − 3月2日
(注意:会期は会場によって変わります)
シリーズ「Go To アートフェア!」とは
美術館やギャラリーなど、現代美術を観賞できる場所はいくつかあります。アートフェアはその中で、もっとも多くの作品を一度に観賞できる場所ではないでしょうか。名前だけは知っている作家さんの作品を見ることができたり、気に留めていなかったギャラリーや作家さんへの発見があったり。良い出会いがあるかもしれません。
ギャラリーに特色があるように、それぞれのアートフェアにも個性があります。国際的なアートフェアでは、世界各国のギャラリーが選りすぐりの作品を展示します。そういった巨大なアートフェアとは別のアプローチをとり、展覧会に重きをおいたアートフェアも開催されています。シリーズ「Go To アートフェア!」では、様々なアートフェアに出展をしているCADANのギャラリストが、アートフェアの魅力や見所を紹介します。
CADAN Art Channelとは?
CADAN Art Channelとは、一般社団法人 日本現代美術商協会(CADAN: Contemporary Art Dealers Association Nippon)とミューゼオ株式会社による現代アートの番組です。CADANには現在、若手から老舗まで国内47軒のコンテンポラリーアートギャラリーが加盟しています。世代間だけでなくキュレーター、コレクターという垣根も超え、現代アートを取り巻くプレイヤーの方々と「現代アートのいま」をオンラインで配信します。視聴者はその場で質問ができるなどのインタラクティブな仕組みも取り入れていく予定です。