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九段 / 井上陽水(紙ジャケCD)
井上陽水の16作目。 布袋寅泰、Dr.Strange Love、藤井丈司、渡辺等、斎藤誠、小倉博和、菅野よう子らが参加し、ここでも忌野清志郎が一曲共作しています。 メロディーは落ち着いた感じになりつつも、歌詞はより切れ味を増した感のある作品です。 シングルカットは日テレ系ドラマ「三姉妹探偵団」エンディング曲の「TEENAGER」ですが、聴きどころはラスト2曲の「ビルの最上階」「長い坂の絵のフレーム」ですかね。 「ビルの最上階」https://youtu.be/kMBsDGWezAg?si=2kMvGCV7fLIVbUVk 「長い坂の絵のフレーム」https://youtu.be/cHlOVFxFnUY?si=pQNcb1GHcDV7nNwM 「TEENAGER」https://youtu.be/PaUdNk-hi60?si=CilEpsSfsZd0kVwU
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1998年犬がミケの一族
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永遠のシュール / 井上陽水(紙ジャケCD)
井上陽水の15作目は、TBS系ドラマ「夢見る頃を過ぎても」の主題歌「移動電話」や同挿入歌「カミナリと風」、久しぶりとなる忌野清志郎との共作「野蛮は再会」を含み、ポップさは少し消え、大人なムードが漂うアルバムになっています。 円熟期に入った、という印象ですね。 https://youtu.be/iqGbQrYS1a8?si=o5QHS9u2KJDOksnb
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1994年犬がミケの一族
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UNDER THE SUN / 井上陽水(紙ジャケCD)
井上陽水の14作目は「9.5カラット」以来9年振りとなるオリコンチャート1位に輝いた作品。 キリンビールのCMソング「5月の別れ」やフジテレビ系ドラマ「素晴らしきかな人生」の主題歌「Make-Up Shadow」、NHK連続テレビ小説「かりん」の主題歌「カナディアン•アコーディオン」を含み、その影響力からか知名度の高いアルバムとなりました。 歌詞の遊び心と肩の力が抜けたメロディーは長い経験の中で達観したかのような完成度です。 明るい色合いのジャケットになっている陽水のアルバムは、ほんと明るい作品が多いですね。 https://youtu.be/27GNZ3S3ln0?si=vgyNgtPo1qJ_mjST
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1993年犬がミケの一族
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ガイドのいない夜 / 井上陽水(紙ジャケCD)
2枚目となる井上陽水のセルフカバーアルバム。 楽曲提供した作品が多かった「9.5カラット」と比べ、こちらは自作を再構築したものが多く、特にポリドール時代のフォークソングを演り直している作品群は新鮮です。 個人的にはJR東日本のCMソングにもなった「招待状のないショー」収録の「結詞」が好きですね。 https://youtu.be/pRqvpCtd5Aw?si=MOt18f9jfTkQQTg8
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1992年犬がミケの一族
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ハンサムボーイ / 井上陽水(紙ジャケCD)
前作「Negative」から2年10ヶ月振りとなる13作目。 陽水最大のヒットシングルとなった「少年時代」や「Tokyo」「最後のニュース」を収録したアルバムで、その充実振りは完全復活といえる出来映えです。 中でも「最後のニュース」はTBS系報道番組『筑紫哲也 NEWS23』の初代エンディングテーマソングで、若き陽水が逮捕された際に、当時まだ新聞記者だった筑紫哲也が彼の音楽を擁護する記事を書いたことへのお礼のように提供された楽曲。 フォーク時代を彷彿とさせる陽水の歌詞の切り口が斬新です。 https://youtu.be/m6Xu28zGITE?si=t8Nu-2XLU3B88YQe
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1990年犬がミケの一族
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NEGATIVE / 井上陽水(紙ジャケCD)
井上陽水の12作目。 アレンジャーは、星勝、清水信之、大村憲司、川島裕二と安全地帯の武沢豊、同じく矢萩渉の計6名。 サウンドがかなり80年台風で打ち込みが多用されています。 オリジナルアルバムとしては「バレリーナ」以来4年振りで、その間にセルフカバーアルバム「9.5カラット」やライブアルバム「クラムチャウダー」、ベストアルバム「Re:View」を発売しており、この展開から察するに中々新曲が作れない時期だったのかもしれません。 しかし、他のアーティストへの提供曲は軒並みヒットしており、徐々に第二黄金期を迎えようという兆しが見える佳作です。 https://youtu.be/TAXm66h8-ng?si=kGac1SC0VK6gqyuZ
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1987年犬がミケの一族
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クラムチャウダー / 井上陽水(紙ジャケCD)
井上陽水、通算4作目のライブアルバム。 ここでの貢献はやはり編曲とコンサートアレンジを担当したギタリストの大村憲司。 そのほかのメンバーは Percussion,Flute:浜口茂外也 Drums:村上"ポンタ" 秀一 Bass:高水健司 Piano:中西康晴 Keyboard:まだ無名の小林武史 特に百戦錬磨のポンタさんはこのライブを過去3本の指に入る出来と答えていて、「空中を漂うような気分で演奏できたなんて後にも先にもこのツアーの時だけ。我ながら自分に翼が生えたみたいだった。」 とコメントしています。 https://youtu.be/6BDHXmyqGIw?si=kdymBmuhnKDN-nEJ
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1986年犬がミケの一族
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9.5カラット / 井上陽水
「氷の世界」以来、二度目のミリオンセラーとなった井上陽水のセルフカバーアルバム。 とはいえ作詞で松本隆、ユーミン、流れ星犬太郎(糸井重里)、作曲で玉置浩二が参加しているため、若干陽水以外の手が加えられているということで、カラット数を下げてこのようなアルバムタイトルにしたとのこと。 古くは石川セリへの「ダンスはうまく踊れない」や水谷豊への「はーばーらいと」から中森明菜への「飾りじゃないのよ涙は」、玉置浩二との共作「ワインレッドの心」「恋の予感」など、そこに新曲「いっそセレナーデ」を入れた完璧なラインナップです。 「氷の世界」は時代の先を行く作品でしたが 本作は時代の先陣を行く名盤でした。 https://youtu.be/BX3OmaxMfis?si=k-c0t1H9NKSVysI9
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1984年犬がミケの一族
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バレリーナ / 井上陽水(紙ジャケCD)
BANANAと名を変えた川島裕二が編曲、共同プロデュースした井上陽水の11作目。 陽水のバックバンドだった安全地帯がデビュー、ヒットし少し彼らに勢いを持って行かれた感のある時期。 本作もオリコン最高位25位とあまり振るいませんでした。 https://youtu.be/0R2igN5uu8c?si=n1EkWrQCbuvHYq6J
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1983年犬がミケの一族
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ライオンとペリカン / 井上陽水(紙ジャケCD)
井上陽水の10作目。 ここでもアレンジャーは複数起用されており、星勝のほか、後藤次利、川島裕二、中西康晴、伊藤銀次と5名。 音は今聴くといかにも80年代といった感じですが、作詞面では陽水独特の意味不明さと言葉選びオシャレさが際立つ作品になっています。 先行シングルだった「リバーサイドホテル」は発売当時のチャートこそ最高54位と振いませんでしたが、6年後に田村正和主演のフジテレビ系ドラマ「ニューヨーク恋物語」の主題歌に起用されたことで再評価され、オリコン最高11位のヒットとなりました。 個人的に中期井上陽水の中ではこのアルバムを一番よく聴きました。 名盤です。 https://youtu.be/mOQE4GN7Pl8?si=dZZdcAy_OeQv9I9p
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1982年犬がミケの一族
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あやしい夜をまって / 井上陽水(紙ジャケCD)
井上陽水9枚目のアルバム。 井上陽水の80年代も中島みゆき同様に試行錯誤の時代です。 ここからヒットシングル「ジェラシー」が生まれたものの、アルバムのアレンジは星勝のほか、安田裕美、矢野誠、鈴木茂、川島裕二の計5名。作詞でも松本隆、阿木燿子、友部正人を起用し、まさに試行錯誤。 中島みゆきが新しいスタイルを見つけるのに時間がかかったのに対し、井上陽水は比較的短期間で新しい引き出しを見つけていきます。 https://youtu.be/v-gFPE0RVQY?si=AAr39KVuPKRvYfq4
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1981年犬がミケの一族
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EVERY NIGHT / 井上陽水(紙ジャケCD)
魔の80年代、井上陽水の8作目。 「いつも同じことはしてられない」という呪縛により70年代に活躍した多くのアーティストは80年代に入り新しい自分探しを始め、成功したり挫折したりしますが、井上陽水も然りで本作以降は中々オリコントップ10に入れず少し低迷します。 長年アレンジャーとして関わってきた星勝が一旦退き、鈴木茂と井上鑑がアレンジャーとして加わることで音はすっかりフォーク色が抜け、今でいうところのシティーポップ(当時ならニューミュージック)に傾倒していきます。 先行シングルとなった「クレイジーラブ」は山口百恵への提供曲で、今回ここでセルフカバーしていますが、当然のことながら歌い方がまったく違うのでもはや別物です。 全体的に曲はよくできたものが多いんですが、歌詞としての遊びは少ない作品かと思います。 https://youtu.be/4PjFdY6Yld8?si=XPPX9TKko-4qgfsB
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1980年犬がミケの一族
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スニーカー•ダンサー / 井上陽水(紙ジャケCD)
高中正義と星勝が半分ずつアレンジした井上陽水の7作目。 逮捕後初となった前作「”white”」はやや神妙な面持ちでしたが、それと比べ、逮捕された心境を皮肉ってみたり、「事件」などという一見ストレートに自身を歌ったかのように見せて相撲協会がテーマの歌だったりと、初期の掴みどころのない軽快さが戻ってきた佳作です。 この頃には石川セリとの再婚で子供も産まれて、少しずつ自分らしさを取り戻していった時期だと思います。 A面1曲目表題曲で皮肉って、B面1曲目にヒットシングルの「なぜか上海」を持ってくる構成も見事ですね。 「スニーカー•ダンサー」https://youtu.be/1pwLdSQDK4A?si=PuMt4TxVgYXI3KVl 「なぜか上海」https://youtu.be/VTgp3BF7zp4?si=cvYH0wL8BEQQtlk3
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1979年犬がミケの一族
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"white” / 井上陽水(紙ジャケCD)
1977年9月に大麻所持で逮捕された井上陽水が、懲役8か月、執行猶予2年の判決を受け、その執行猶予期間中に出した6枚目のアルバム。 前作からは2年のブランクがあるものの、このスピードで復帰できた当時って凄いなと思いますし、オリコンチャートでも3位を獲得しており、世間の目という観点で行けば今ほど社会的制裁は少なかったようにも思えます。実際、ビートルズをはじめ海外アーティストはドラッグが黙認されていたような時代でしたから、コンプラにうるさい現代なら週刊誌の攻撃も激しく、復帰にはもっと時間がかかりそうです。 大麻に至った経緯はどちらかというと前作「招待状のないショー」の方に影響が出ているように感じ、本作はどちらかというと「その後の陽水」が描かれており、事件を肯定するとも否定するとも取れそうな意味深な歌詞を幾つか見つけることができます。中でも留置場で作った「青い闇の警告」と「ミスコンテスト」の2曲は陽水の隠と陽を垣間見たようで面白い作品です。 ちなみに、逮捕された井上陽水の音楽を援護したのが朝日新聞記者だった筑紫哲也で、当時面識のなかった二人の縁はのちに強く結ばれます。 「青い闇の警告」https://youtu.be/XfQSF-6Yjyg?si=xwgdA3BnHtQbrb6X 「ミスコンテスト」https://youtu.be/mqwdFWC9o8w?si=RF9QNlHY8zFx4ZgX
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月犬がミケの一族
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招待状のないショー / 井上陽水(紙ジャケCD)
井上陽水がフォーライフを設立したあとに発売した5枚目のアルバムの紙ジャケ化。 昔はそう思わなかったんですが、井上陽水の苦悩や孤独感が本作の歌詞の端々に見え隠れしていますね。 「氷の世界」が異常に売れ、周囲の反応も大きく変わっただろうし、近寄る輩も増えたはず。 サングラスをし始めたのも「氷の世界」の後だし、最初の結婚も2年で終わりを迎えました。 ヒットするってのは嬉しい反面、人の心もむしばみます。 まずはプレッシャーに押しつぶされ、良かれと思ったことが裏目に出たり、不本意なものが世に出回ったり、まあそれが芸能界なんで今も昔も変わり無いのですが、そういった周囲の状況と井上陽水本人の訴えがこのアルバムには隠れていますね。 この後間もなく、陽水は大麻所持で逮捕されます。 今となっては早く捕まって良かったと思いますし、そこから更生できるのも芸能界です。 https://youtu.be/OWzRYPGYxvg?si=PIIqo9ZDqmvTyLK9
紙ジャケットCD い 2500円 2001年12月 1976年犬がミケの一族