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EG 144/1 RX93ff νガンダム
アムロ「ブライト、新型のνガンダムはまだ届かんのか!?シャアはいつ侵攻してくるのかわからんのだぞ!」 ブライト「そのことなんだがな、つい先ほどアナハイムから格納庫に納品があったが・・・」 アムロ「マジか!?なんで言わねぇんだ!よし、今から取りに行く!」 アムロ「おい、ブライト!なんだ、あのガンダムは?発注した物とずいぶん違うじゃないか!どうなってるんだ!?」 ブライト「いやぁ、お前やチェーンがあんまり急かすもんだから当初予定していたものではどうしても間に合わないから時短用に開発した第2案で設計してたわけだ」 アムロ「ガッデム!大体なんだ、あの背中の…ファンネル…なのか?あれは1本しかないじゃないか!」 ブライト「あれはロングレンジフィンファンネルだな」 アムロ「ロングレンジフィンファンネル?」 ブライト「そうだ、あれはフィン・ファンネルの技術と、ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャー並の火力を融合したオールレンジ兵器であり、ニュータイプが操作すれば単機で対艦戦闘もこなせるほどの戦闘力を持っているとのことだ、そしてそれが1本だけってのはな、予算の関係以上に展示時に風の抵抗を受けて倒れる危険があるからとのことだ」 アムロ「…つまり火力としては申し分ないんだな…って倒れるからだと!?宇宙で戦うのに何でそんな心配がいるんだ!?」 ブライト「ああ、実はこの戦いが終わったらあのガンダムは展示用に利用することがすでに決まっている、あんまり傷をつけるんじゃないぞ」 アムロ「シャアに言え、シャアに!…でどこに展示されるんだ?」 ブライト「ああ、当初はサイドFで展示される予定だったがコロニーに飾るのはネオジオン残党とかに狙われる危険があるから地球の日本の福岡県のららぽーと福岡の正面玄関にドーンと立たせるつもりだ」 アムロ「…大丈夫なのか?それって」 ブライト「当然、メインエンジンやシステムはすべて撤去、武器も当然外枠だけの物として毎時間プログラムにて腕が多少動くのみの設計にしてある」 アムロ「完全な飾り物にするのか」 ブライト「当然だ!観客に何かあったら大変だからな。このガンダムを見たさに人がわんさか押し寄せてくるだろう、等身大のMS、しかもガンダムなんてめったに見れないからな。 だから、アムロ、生きて帰ってこい」 アムロ「…ブライト…」 ブライト「最悪、機体だけでも構わんぞ」 アムロ「…ブライト…」 そんなこんななわけでちょっと変わり種なガンプラRX-93ff νガンダムです。 このガンプラは基本ガンダムベース限定商品で立体化はこのEGとRGの2種類のみとなっています。 ちなみにEGはENTRY GRADEの略称で一番安価で作りやすいモデルになっています。 その代わり、ほぼ成型色とちょっとしたシールだけでの色分けになっているので素組のみで仕上げると若干チープな印象も受けます(そもそもがEGってのはそういうものです)が、ガンプラの初心者の方や素組から塗装を入れたり改造するのが好きな上級者の方にとっては素材にはうってつけですね。(ちなみに私は前者ですw) ガンプラはそもそも空想物の3次元化ですが、このガンプラに至っては空想物の等身大での3次元化を経てからのプラモデル化なのである意味実物のプラモデル化と言えそうです。 キットとしてですが、エントリーグレードといえど侮るなかれ、可動もいいしデザイン解釈も完璧に捉えてあります。 目玉であるロングレンジフィンファンネルもかなり立派に完成しています。RGは未だに人気があり、(定価で買うには)毎回抽選販売も行われるほどですが、EGは限定販売ですがガンダムベースに行ければ大体手に入るのでRGほどのクオリティを求めてなければとてもいいものだと考えます。 ちなみに背景の写真はガンダムベースの隣にあるナムコのゲーセンで取ったお菓子の外箱のパッケージで中身はなぜかキンビスのアスパラガスビスケットが入っていて、ららぽーと福岡の玄関口はあの写真そのままでガンダムの左隣に駐車場があります。 上記のブライトさんの言うとおり、実物大の彫像は1時間おきに音楽が流れて腕が動作します(夕方にはプロジェクションマッピングで映像に合わせて動きます)横浜の等身大ガンダムのように歩くまではしませんがそれなりに迫力はあるので福岡にお越しの際には見に行かれるのも一興だと思います、そして旅行のお土産にこのキットはお勧めです、好きな方には喜ばれます。 それが叶わない方はこのキットを写真1枚目通りのポーズをとらせて下から見上げるように撮影すると再現できるのでお勧めです。 気になる点といえば素組の色分けのチープさですが、それはそういうものだと割り切れますが、問題はロングレンジフィンファンネル以外のビームライフルやシールドやビームサーベルがないのはちょっと物足りない気はします(付け替えの持ち手がついてるのでHGνガンダムの武器が装備できます)が、これもある意味彫像自体のデフォルメとしては再現度は高いですね。 ですがその代わりにロングレンジフィンファンネルの出来がとても良く、パーツの付け替えにはなるのですが発射形態の再現ができる上、右手に装備させることもできるので見栄えがとてもいいです(2枚目)。また肩にも装備させることができます。 ロングレンジフィンファンネルを装備した際の保持力が弱いので腕を上げて飾るなら支えが必要になります。 RGは素組でも再現度が非常に高いですがそれと同じくらい現在でも入手難易度が高いので凄い完成度を求めなければ容易に入手でき、手軽に組めるこちらのキットをお勧めします、RGほどではないですが完成度はそこそこ高い上、とてもかっこいいです。
プラモデル バンダイ 1430円黒﨑専務
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1/60 バンダイホビーセンターオリジナル 電動式4色射出成型機
今回はちょっと変わったキット、電動式射出成型機のプラモデルを紹介します。 このキットはネット以外ではガンダムベース限定品となっております。 ガンプラの多くはこの成型機を使って作られているとのこと。 型締め力は160tで成型機としては中型くらいのサイズですがPGも余裕で作れるサイズです。 ところで、ガンプラなどのプラモデルに限らず多くのプラスチック製品はこの射出成型での生産が主流になっています。 プラスチックの原材料は石油で、目的の属性に合わせて様々な種類のプラスチックが存在します。 ABS、PP、POM、PBT、PC、PS、PEなど多種多様な樹脂がありますがプラモデルで使われる主な樹脂はABS、PP、PEやPSなど加工しやすい樹脂が多いです。(ちなみにこのキットはPPで作られています) ではプラスチック製品の射出成型機での生産工程を簡単に紹介 1.材料供給口からペレットと呼ばれる樹脂の粒を入れます。 2.樹脂を高温(ガンプラの樹脂なら大体250度程度)のシリンダーの中にあるスクリューで回転計量を行い樹脂をシリンダーの先端に送り液化させます。 3.液化させ、シリンダー先端に送られた樹脂に圧力と速度を加え金型内に流し込みます。 4.金型内で樹脂を冷却させ、金型を開き、取り出し機にて冷却したランナーごと取り出します。 ここまでが基本的な射出成型のサイクルです。 そしてこの成型機は優れもので4色の樹脂での成型が出来るとの事、その秘訣はシリンダーが4本ついていることでしょう。 射出成型機というのは基本的にシリンダーは1本で1色成型が主流ですが、この4本のシリンダーを使うことで各シリンダーごとに別色や別樹脂の管理ができるようになり、1回のサイクルで1枚で最大4色のランナーパーツを作ることができます。 もちろんそれを構成するのは金型あってなので4色ランナー用の金型が必要になります、構造が実に興味深い… 現在大抵のプラモデルやプラスチック製品は低コストな海外生産が主流ですがガンプラは静岡のガンプラ工場で作られてるとのことです。 いつか行ってみたいです。
プラモデル バンダイ 500円+税黒﨑専務