-
Cupulocrinus sp.
オルドビス紀オンタリオ産のウミユリ。 詳しいことはわからないけれども、おそらくそれほどレアなものではないはず。 佇まいは前に登録したウミリンゴとよく似ている。 咢の部分がややつぶれ、羽肢もややばらけているが、全体としてはほどよく保存されている。 ウミユリはその名のとおり植物にも似ているが、私にとって魅力的なのはその動物的な部分、端的にいえばエイリアンを思わせる体制にある。 この動物的でもあり植物的でもあるところがウミユリの最大の魅力ではないかと思うが、どうか。 サイズは本体約120㎜。
unknown ORD Ontario, Canadaktr
-
Pleurocystites squamosus
オンタリオのオルドビス系から産出したもの。 海林檎は三葉虫などと比べると知名度は低いが、その奇妙な体制は見る者に訴えるものをもっている。 本種は海林檎のなかでは多産し、かつ保存もよいので、もっともよく市場に出回っている。 私もこれ以外の海林檎はもっていない。 この標本では苞は平らになっているが、本来はもっと立体的で、リンゴのように丸みを帯びていたらしい。 本種には孔菱と呼ばれる菱形の器官がある。 前方の二つはまるで目のようで、苞の全体が人間の髑髏のように見えなくもない。
unknown ORD Ontario, Canadaktr