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Smegma “Infringements”
またまたSmegmaの登場です。今回は、限定230部のアルバム”Infringements”を紹介します。Smegmaのバイオグラフィーニは既に書いてありますので、そちらを参考にして下さい。 それで、本作品の内容に入る前に、参加メンバーを書いておきます。Craig, Iso, Dennis Duck, Ju Suk Reet Meate, the Revenged Todd-Eater, AOS, Amy (Amazon Bambi), Chuck-o-Fats (D.K.), Teed Bumsとその他と言う雑多なメンツ(皆、ニックネームなので良くは分かりません)が参加しています。録音は1974年5月〜1975年5月と言う1年間掛けて、米国CAのPasadenaとTempleで行われたとされています。なので、蔵出し音源と言うことになります。まあ、誰が何を演奏しているかなんて野暮なことは、ここでは書きません。それで、A面2曲、B面1曲と言う長尺の曲が収められています。もう、その音楽は、最早「Smegma節」と言う緩〜〜い自発的即興演奏からなっており、まあ、正直言って、好き嫌いは分かれそうですね。いつ始まって、いつ終わるのかも明確ではない演奏ですから。即興演奏における通常の意味での「緊張感」はゼロに近く、寧ろ、ソファーに寝っ転がって、ぼーっとして聴いても良いような副交感神経優位の「適当な」音楽です。それでも、A面の後半とかには、途中にスリリングなインタープレイも含まれています。まあ、通常のヒーリング・ミュージックやフリージャズでもないのですが。そこら辺のポイントを突いてかる辺りが、Smegmaなんでしようね。そんなSmegmaの初期音源をちゃんとリリースしたAlga MarghenとPig Face Recordsに感謝です❗️ただし、230部限定ですので、見つけたら、即買いですよ! 本作品はYouTubeに上がっていなかったので、1976年のジャムセッションを貼っておきます。 https://youtu.be/mI150wG-NTA #Smegma #Infringement #AlgaMarghen #PigFaceRecords #Avant-Garde #Improvisation #SlowAvant-Garde #LosAngelsFreeMusicSociety #1974-1975 #Craig #Iso #DennisDuck #JuSukReetMeate #theRevengedTodd-Eater, #AOS #Amy(AmazonBambi) #Chuck-o-Fats(D.K.) #TeedBums #Others
Avant-Garde / Experimental Alga Marghen / Pig Face Records 3597円Dr K2
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Smegma “Abacus Incognito”
今回は、皆んな大好き、米国のチン○スことSmegmaの2018年作のアルバム”Abacus Incognito”を紹介します。Smegmaのバイオグラフィーに関しては、既に書いてあると思いますので、そちらをご参照下さい。今回は、伊の実験音楽レーベルAlga Marghenからのリリースで、1974-1975年にTemply CityとPasadenaにて録音された音源の蔵出しになります。参加メンバーは、Ace Farren Ford, Amazon Bambi, Bev, Cheez-it-Ritz (本名Allen Lloyd), Chucko Fatts (別名D.K., 本名Bradford Hostetler), Craig, Dennis Duck, Jason, Ju Suk Reet Meate, Peterとなっており、最終的な編集はJu Suk Reet Meateが2018年に行っています。また、このアルバムは、自分の親のガレージでテープを作ろうと言ってくれたCraig Magyorody (1954年~2007年)に捧げられています。それで、内容ですが、両面とも2曲ずつ収録されています。A1 “Bub's Prelude”とA2 “Hotel Waltz”なのですが、曲の切れ目が分かりづらく、片面で1曲みたいな感じです。内容は、「適当な」アカペラみたいな曲で、各人が好き勝手に歌のような鼻歌のような/お喋りのような声をあげての超適当アンサンブルですね。何と言うか、個人的には、D.D. Recordsの月本正さんを思い出しました(月本さんは今でも活動しています)。B1 “Abacus Incognito”とB2 “The Three Infernal Jokes (Inspired By The Lord Dunsany Story)”も曲の切れ目は良く分かりませんでしたが、A面よりも更に自由にメンバーが歌っています。この緩さは自由度と関係しているようで、それこそが、SmegmaとかLAFMSらしいと言えばらしいですね。まあ、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、音楽って何をやっても良いんだとコンセプトに賛同できる方は聴いてみた方がが良いでしょう❗️中毒性ありですので、注意!注意! *本作品はYouTubeに上がっていませんでしたので、代わりに2012年のスウェーデンでのライブ動画を貼っておきます。本作品とは無関係です。 https://youtu.be/XLRQBGH8SWA #Smegma #AbacusIncognito #AlgaMarghen #FreeMusic #Avant-Garde #Experimental #SlowAvant-Garde #SingASong #VocalPerformance #LosAngelisFreeMusicSociety #CraigMagyorody #RestInPeace #AceFarrenFord #AmazonBambi #Bev #Cheez-it-Ritz #ChuckoFatts(別名D.K.) #DennisDuck #Jason #JuSukReetMeate #Peters
Avant-Garde / Experimental Alga Marghen 3697円Dr K2
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The Haters “Future Cheers”
皆んな、大好き、The Hatersの再発盤だよー❗️1979年から活動を続けているThe Hatersの、多分、公式にはファースト・アルパム(シングルやその他のアイテムを除くとです)になるのが、この”Future Cheers”です。オリジナルはカセット作品で、NYのSound of Pigレーベルから1986年にリリースされています。The Hatersとは、バンドではなく、G.X. Jupitter-Larsenが居れば、The Hatersになると言うプロジェクト名で、特にライブでは。なお、SRLも構成員もメンバーだったこともあります。私も加わったこともあります。The Hatersのバイオグラフィーは以前にも書きましたので、ここでは省略させて頂きます。それで本作品ですが、先述のように、カセットを混ぜるとオフィシャルにはファーストにあたる訳ですが、全編、ガラスの割れる音や金属製のチャリチャリした音が轟々たるノイズと共に流れていくのですが、この反復にも似た「半反復」がThe Hatersの本領発揮だと、個人的には思っています。どう言う風に録音しているのか?ちょっと不思議な感じなんですが、多分ループなどは使っていないでしょう。それと、The Hatersは楽器は使用しない、つまり楽器を一切使わないで、コンタクト・マイクで音を拾い上げ、数個のエフェクター或いはUntitled Title Beltに仕込んだエフェクターで増幅して、巨大なノイズを放出する。そんな音作りも、The Hatersの特徴ですね。この作品では1986年にDenverで録音されたものをG.X.が2016年にL.A.でリミックスしたものです。因みに元音は何かと言うと、サンダーでマイクそのものを擦って壊したり、電卓をヤスリで擦ったり或いはパンチングで紙に穴を開けたりと言うようなちょっと普通の人が思いつかないような行為によってでる後からなります。その意味では、割とオールド・ウェーブな音の作り方をしていると思いますが、彼が出す音そのものの強度は最高です❗️皆さんもこの「半反復」の虜になって見てください!さされば、貴方もThe Hatersです。 https://youtu.be/Gfz7e5lAQPw #TheHaters #FutureCheers #Urashima #SoundOfPig #G.X.Jupitter-Larsen #Cassette #Noise #Non-Instruments #DestroyedMusic
Noise Urashima (Sound of Pig) 不明Dr K2
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Mars “Rehearsal Tapes & Alt. Takes NYC 1976-78”
もう、この音源、どの媒体でも似たようなものをいくつも買てるんだろ⁉️と思わせる、元祖No WsveバンドMarsの短い歴史を網羅したアルバムLP3枚組の登場です!Marsの始まりですが、Lucy Hamilton (China Burg或いはConstance Burg)とMark Cunningham が、1975年にSumner CraneとNancy Arlenに会って、Velvet Underground (VU)のことで意気投合し、バンドを始めました。幸いSumnerは子供の頃、ピアノを習っていて、Markはトランペットやギターをやっていたらしいのですが、ベースも少しかじっていました。それで、まずパートをどうするか?で、Lucyはギターを、Nancyは紙袋をパーカッション代わりに叩くとして、Nancyのロフトでジャム・セッションをやり始めました。初めはVUの曲を、そして自分達の曲を演奏し始めます。LP1A面 「Piano Session」では1976年夏のジャム・セッションで演奏したVUの”Pale Blue Eyes”を VoがSumnerのヴァージョンとChina(Lucyのこと)がVoのヴァージョンの2曲が収められています(これが白眉‼️)。”Cry”は初めて作ったオリジナル曲です。また、LP1A面の最後の曲は、The ContortionsのJudy Harrisのギターを加えた”Leather Jacket”です。その時、Judyはこのバンドの事をべた褒めしています。しかしながら、演奏できるヴェニューにはピアノが置いてないので、Sumnerは悩んでました。そこで、4人はアコースティックな楽器からエレクトリックな楽器へとシフトし、Sumnerはエレキ・ギターに、またNancyもドラム・セットを購入します。それで、1977年6月にCBGBのMonday audition slotで、初めて4人組として出演しましたが、その時にはまだバンド名が決まっていなかったので、誰が言い出したか分かりませんが、Chinaと呼ばれます。その時の演奏がLP1B面「June ‘77 - China To Mars」に収められています。これは凄いです!と言うかAunt Sallyのライブのようです!そして、この時期ではまだ「楽曲」っぽいですね。既にこの頃には名曲”3E”が演奏されています。この頃、Nancyのロフトでのリハとかが余りの大音量であったので、ロフトの隣人からクレームが付き、彼等は、Teenage Jesus & The JerksのDon Christensenがスクワットしていた場所に移動し、Teenage Jesusらと頻繁に対バンすることになります。LP2A面は「December ‘77 - 11000 Volts」では、それ以前の雑然としていた曲をもっと実験的に演奏するのはどうしたらいいか?社会的断絶を不協和音にするにはどうしたらいいか?と言う命題の下、初期の曲のヴァージョン違いを作り試していたみたいです。LP2B面は「No New York Alt. Takes」と題された、世紀の名盤”No New York”のスタジオ録音の際に、カセットで録音したヴァージョンやラフ・ミックスなどからなっています。これらは門外不出(?)なので、貴重です。LP3A面は「July ‘78 - Scorn」と題されており、これは、Lydia Lunchが住居兼リハスタとしていたDelaney StreetのDuplexに引っ越した1978年春、デ・チューンされたギターやベースで、より進化(?退化?)した自分達の音作りや難解なSumnerの歌詞に舵を切ったバンド・サウンドの記録です。A面最後にはテープが切れて、唐突に終わる曲が、収められていますが、Markにも曲名は分からないとのことです。LP3B面は解散する直前辺りのライブ録音で、「November ‘78 - NN End」と題されています。Marsとしては、セッション録音である”Mars EP”が出てすぐの12月にMax’s Kansas Cityで最後のライブを行なっています。なので、そのちょっと前と言うことになりますが、ここに収められている曲はその時点での新曲ばかりですね。そしてこの後、またAmerican Thread Buildingのオフィス跡に最後の引っ越しをします。大体、この3枚組のアルバムは、Marsの一部始終が年代毎に整理されていますので、その足取りを追うにはベストなレコードだと思います(ちょっと高いけど)。それとNo Waveファンは必須アイテムですぞ‼️ ◼️LP1: Summer '76 - The Piano Sessions A1 “Sumner Piano Solo” A2 “Pale Blue Eyes (Sumner)” A3 “Pale Blue Eyes (China)” A4 “Cry” A5 “I Can Feel It” A6 “Leather Jacket ⬜︎June '77 - China To Mars B1 “Look At You” B2 “Son of Sam (Crazy Like You)” B3 “Cry” B4 “3E” B5 “Plane Separation” B6 “Cats” B7 “Don’t Be So Sensitive” ◼️LP2: December '77 - 11000 Volts C1 “11000 Volts” C2 “11000 Volts” C3 “Cats” C4 “3E” C5 “11000 Volts Jam” ⬜︎No New York Alt. Takes D1 “Helen Forsdale (LP Takes Rough Mix)” D2 “Helen Forsdale (Alt. Take)” D3 “Puerto Rican Ghost (2 Takes Drums And Vocals)” D4 “Puerto Rican Ghost (Alt. Take)” D5 “Puerto Rican Ghost (LP Takes Rough Mix)” D6 “Hairwaves (Alt. Take 1)” D7 “Hairwaves (Alt. Take 2)” D8 “Hairwaves (Alt. Take 3)” D9 “Tunnel (LP Take Rough Mix)” ◼️LP3: July '78 - Scorn E1 “RTMT” E2 “Cairo” E3 “Cairo” E4 “Scorn” E5 “Tunnel” E6 “Hairwaves” E7 “Untitled Mystery (Tape Cuts Off)” ⬜︎November '78 NN End F1 “NN End” F2 “Scorn” F3 “Monopoly” F4 “Mummy Talk Pauses” F5 “Monopoly” F6 “Immediate Stages Of The Erotic” [original cassettes] https://youtu.be/tmF5_5cbHMk?si=JyFwhNpyWkOECvrg #Mars #RehearsalTapes&Ant.Takes1976-1978 #ImprovedSequenceRecords #LiveRecording #LiveAlbum #NoWave #NoNewYork #SumnerCrane #ChinaBurg #MarkCunningham #NancyArlen
No wave Improved Sequence Records 6000円位Dr K2