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Asmus Tietchens “Spät-Europa”
次に行きますよー。Asmus Tiechens「色違い」シリーズ第三弾は、”Spät-Europa (「末期の欧州」の意?)”です。纏めて買ってしまいましたからね。やっぱり纏めて紹介していきたいと思います。バイオグラフィーは以前のをご参照下さい。今回は、何と!両面10曲ずつと言う無茶振りです。まあいつも通りのメンバーなのですが、Asmus Tietchens (Synth, 作曲)の他に、Sam „The Cute" Sins (Electronics), Tussi Schemante (Rhythmbox, Programming), Hans Tim Cessteu (Synth), Achim Stutessen (Vocoder)となっており、Tietchens以外全員がオケの指揮とのことですが、全部Asmus Tietchensのアナグラムです、つまりソロです。なお、今回もまたプロデュースはRokko EkbekことOkko Bekkerで、録音・ミックスも独Humbug のAudiplex Studiosで行われています。では、内容を紹介していきます。と言う前に、この作品を聴いて、直ぐに思い浮かんだのは、The Residentsの”The Commercial Album”です。The Residentsの方は1分の曲を40曲収録していますが、こちらは2分の曲を20曲収録しています。The Residentsのが、1980年作なので、こちらの方はその後と言うことになりますが、盗用と言うよりもオマージュと言うか、The Residentsに対する独逸からの返答と捉えたい作品になっています。だって、普通に考えて、2分の曲を20曲も作れますか? それだけの技量を持っているのが、Tietchens氏の実力だと思います。あと付け加えるなら、Morgan Fisher氏編集のコンピ”Miniatures”ですね。こちらも、The Residentsと同じく1分以内の曲を集めた作品ですし、The Residents自身も参加しています。1980年代初頭はこう言った「挑戦的」な作品が流行ってましたね。あとちょっと違うかも知れませんが、”Three Minutes Symphony”とかも3分以内の曲を集めた国際的コンピでしたね。収録時間を短く切って、一枚のLPに収めることで、片面全体を1曲とみなすこともそれぞれを1曲ずつとみなすことも出来ると言う二重の意味を持たせようとたんじゃないかな? なので、今回は各曲の紹介はしませんが、これをTietchens氏が似非ポップとして一人で作られたと言うのが凄いところだと思います。皆さんも興味があれば、是非是非聴いてみて下さい‼️そしてできれば、The Residentsの”The Commercial Album”と聴き比べてみて下さい! A1 “Spät-Europa” A2 “Frautod Grafitto” A3 “Mythos Und Gummibärchen” A4 “Lourdes Extra” A5 “Poanpo” A6 “Nervenfalle” A7 “Grössenwarnung” A8 “Bescheidenes Vergnügen” A9 “Schöne Dritte Welt” A10 “Herrmannstrohm” B1 “Erloschene Herzen” B2 “Endspannung” B3 “Betablocker” B4 “Tretboot Zum Schafott” B5 “Ausverkauf” B6 “Bockwurst À La Maîtresse” B7 “Passaukontrolle” B8 “Wein Aus Wien” B9 “Stille Häfen” B10 “Epitaph” B8 “Wein Aus Wien”” https://youtu.be/aICYH_aP2Rw” [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mCwN4Nxgm6Kc9WhT2FsH4HemWd7fl5N_s #AsmusTietchens #Spät-Europa #SkyRecirds #BureauB #Reissue #Remastering #KrautRock #Electronics #Pseudo-Pop #Experimental #SoloAlbum #Synthesizers #Rhythmbox #Anagrams #AudiplexStudios #2分全20曲#TheCommercialAlbum #Miniatures
Electronic Music / Experimental Bureau B (Sky Records) 2584円Dr K2
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Asmus Tietchens “In Die Nacht”
やっと手に入れました。Asmus Tietchens氏の「色違い」シリーズの残りをどどっと紹介していきます。これはTietchens氏の初期の連作みたいなもので、既に第一弾”Biotop”は紹介してありますので、興味のある方はそちらを観て/聴いてもらっても良いですよ。今回は第二弾”In Die Nacht”です。オリジナルは1982年に名門Sky Recordsから出ていますが、私は後追いなので、リマスタリングしてあるBureau Bからの再発盤です。Tietchens氏のバイオグラフィーは既に書いてありますので、前回のをご参照下さい。因みに、参加メンバーは、Asmus Tietchens (Synth, 作曲)で、後はオーケストレーションの指揮も兼ねて、Tussi Schemante (Effects, Vo), Mischa Suttense (Rhythmbox), Stu 'Snatch' Seemi (Digital Synth), Hans Tim Cessteu (Synth)が参加したとなっていますが、これらの「ヘンテコ」な名前は、全てAsmus Tietchensのアナグラムですので、ソロアルバムと言う訳です。あと、彼が使っているシンセはPolymoogとMinimoogらしいです。なお、プロデュースはRokko EkbekことOkko Bekkerですね。それで、内容なのですが、両面とも4曲ずつ収められています。各曲を紹介していきます。 A1 “Mit Zebras Rennen”はいきなり、ノリの良いビートの効いたマシンリズムで始まり、度肝を抜かれました。Tietchens氏、こんなことも出来るのか!と。A2 “In Die Nacht (In the Nightと意)”はタイトル曲で、金属質なマシンリズムと柔らかいシンセのメロディの対比が興味深いです。またメロディも良いんだなあ。A3 “Höhepunkt Kleiner Mann”もややユーモラスな跳ねるリズムにシンセのメロディが乗って、なんだか、遊園地のコーヒーカップで遊んでいるか、サーカスでも観ているような感じですが、後半は何故かダウナーに。A4 “Kopfüber In Den Gulli”はやや怪しい雰囲気の曲で、またまた金属質なシンセの不穏なメロディが耳に残ります。 ではB面にいきます。B1 “Spanische Fliege”は直進するリズムボックスに、切羽詰まったようなメロディが乗っかり、中々の緊張感を生み出しています。しかも、多重的なメロディで、表情が複雑ですが、ポップネスは健在です。B2 “Unter Fliegenden Tassen”も忙しそうなテンポのリズムに、強い意志を持ったシンセのメロディから成る曲で、ベースラインはミニマルです。B3 “Regenwald”は可愛らしいリズム(エレクトーンに付いているようなリズムボックス)と背景の電子音に、ほんのちょっとしたシンセのリフと言うかメロディが入ってきます。B4 “Park Und Guter Morgen”気持ち良い朝のような静かな曲ですが、時々、テープのスクラッチ音みたいな音が入ったり、メロディも不安定であったりと、やはり一筋縄では行かない小曲で、この作品は締められています。もう「夜」は終わって朝が来たと言うことでしょうか? それで、解説を書いているKai U. Jürgensの言葉を借りると、この頃のTietchens氏の「色違い」シリーズは”Pseudo Pop (似非ポップ)”であるとのこと。でも、私はこう言うポップネスを持ったTietchens氏の音楽も好きですよ。因みに、私が一番最初に買ったTietchens氏の作品は、全曲、テープ・スクラッチから成る実験色の強いもので、その後も、PGRとMerzbowとのトリプル・コラボ作品”Grav”で、その時は知らずに「嗚呼、実験音楽のグループ(初めは人の名前とも思ってなかったw)か」と思っていました。しかしながら、Tietchens氏のこの頃の音楽が、似非ポップであろうとも、宅録ポップ(厳密にはHumburgのAudiplex Studioで録音・ミックスされている)との親和性も含めて、潜在的ポップさを持っていると思いますので、全力で支持しますよ‼️私は❗️皆さんもそう言う視点で聴いてみてはどうでしようか? B2 “Unter Fliegenden Tassen” https://youtu.be/Yx0jRTGjnjs [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kUlpC9iSvLVM4QQsF4nayjeyz876eCEAo #AsmusTietchens #InDieNacht #SkyRecirds #BureauB #Reissue #Remastering #KrautRock #Electronics #Pseudo-Pop #Experimental #SoloAlbum #Synthesizers #Rhythmbox #Anagrams #AudiplexStudios #MoogSynthesizers
Electronic Music / Experimental Bureau B (Sky Records) 2584円Dr K2