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Annette Humpe “Solo”
Annette Humpe (アネッテ・フムンペ)は、1950年生まれで、ハーゲン出身の独のポップシンガー兼プロデューサーであり、その経歴は、ケルン音楽大学で 6 学期にわたって作曲とピアノを学んだ後、1974 年にベルリンに移り、NDW自体のバンドのVoから始まって経験を詰んでいます。1979年に、妹のInga Humpeと共にNeonbabiesで最初の成功を収め、その後、Ernst Ulrich DeukerとEffJott ことFrank Jürgen Krügerと共に、バンドIdealで独逸国内で大きく成功し、そこでは、Vo兼Kbdを担当しています。また、Trioの曲でもBack-Voを務めたりもしています。1973年に、Idealは解散し、Humpeはプロデューサーとしても手腕を発揮し出して、Deutsch-Österreichisches Feingefühl (DÖF)の曲”Codo”を書いて、プロデュースしています。この曲は、オーストリア人アーティストのJoesi Prokopetz und Manfred Tauchenによって歌われ、また後には妹のIngaによっても歌われています。1984年には、Palais Schaumburgもプロデュースしており、その後、1985年には、妹とのデュオHumpe-Humpeを結成して、自らプロデュースもしています。このデュオは1987年までに2枚のアルバムをリリースしています。その後、姉のA. Humpeは、1990年に、本作品であるファースト・ソロ・アルバム”Solo”を発表します。その後1990年代は、Die Prinzenに同行して、彼等を成功に導きます。その後、A. Humpeは、2004年頃まで作曲家兼プロデューサーとして活動しています。話しがちょっと前後しますが、Annette Humpeは、1995年に、再びInga Humpeと共にBambus名義で”Wall Of Sugar”をリリースしていますが、1997年〜2002年は音楽業界から遠ざかっています。その後2004年に、A.Humpeは、シンガーのAdel TawilとIch +Ichを結成し、作曲及び共同プロデュースも行っていますが、アルバム”Ich + Ich”は、A. Humpeのこれまでの中で最も成功した作品になり、リリースしたアルバム”Ich + Ich”と”Vom Same Stern”は、アルバムチャートで1位を獲得しています。しかしながら、2010年8月にデュオは活動を休止、それぞれがソロプロジェクトとして活動していくことになります。 以上が、Annette Humpeのバイオグラフィーになります。それで、今回は、彼女のファースト・ソロ・アルバム”Solo”をご紹介したいと思います。今回の参加者は、Annette Humpe以外に、George Glueck, Horst Königstein, Misha Schöneberg, Peter Hantke, Peter Viehweger, Peter Weihe, Reinhold Heil, Rio Reiser, Udo Arndt, Uli Hieber, Volker Griepenstrohと言う豪華なメンツとなっていますが、誰が何を演奏したのかは明記されていません。年代的には、NDWとは言えないかもしれませんが、彼女の才能に触れるのには良い作品かと思います。内容的には、A面5曲/B面6曲となっています。それでは、各曲を紹介していきましょう。 ★A1 “Macht Nichts” (4:56)は、雰囲気充分なバラード調の曲で、Annetteの落ち着いた呟くようなVoがばっちりフィットしています。泣きのGソロもグー! ★A2 “Ich Küsse Ihren Mann” (3:06)は、軽快なリズムに乗って、Annetteがコケティッシュに歌うポップソングで、こちらまでウキウキしますね。転調する所も結構良い感じです。 ★A3 “Warten Auf Ein Telegramm Von Gott” (3:35)は、簡素なエレアコとブラシでのDrsをバックに、Annetteが雰囲気一杯に歌っている曲で、サビも中々良いです。間奏のGソロも良き良き。 ★A4 “Nur Zu Gast” (4:08)は、またまたエレポップらしき簡潔な軽めのバックに、AnnetteのコケティッシュなVoが映えます。サビでの彼女のVoもカッコ良く、彼女にはこの手の曲が良く似合いますね。 ★A5 “Ayudame” (4:42)も、軽めのリズムマシンを使ったボサノバ調の曲で、優しく歌うAnnetteも感情たっぷりです。サビのGも良い隠し味です。歌詞は仏語? ★B1 “Ich Laß Mich Geh'n” (3:42)は、軽めのミドルテンポのポップソングで、だからこそ余計にAnnetteのVoが活きています。サビのコーラスもグー! ★B2 “Wenn Ich Tot Bin” (3:30)は、またしっとりとした落ち着いた曲で、バックも室内楽風で、Annetteも時に歌い上げたりしていますが、基本、落ち着いて歌っています。 ★B3 “Ticket For Love” (2:47)は、ノリの良い重めなリズムの曲ですが、Annetteが雰囲気一杯に歌っています。スパイ映画とかに出てきそうな曲で、表題は英語ですが、歌詞は独逸語です。 ★B4 “Zeit” (4:16)は、一転、明るく爽快なポップソングで、柔らかい雰囲気に包まれており、Annetteも柔らかく歌っています。コーラスもグー!バックは打ち込み+生演奏? ★B5 “Letzter Tag” (3:32)は、重めのリズムセクション (Drs&Synth-B)で始まり、シーケンスやシンセも加わった劇的な曲で、Annetteも朗々と歌ってます。 ★B6 “Nix” (0:46)は、シンセも加わったジャジーなインスト曲で、フェイドインしたら、直ぐにフェイドアウトしていきます。 正直、余り期待していなかったのですが、聴いてみてAnnette Humpeのポップネスを充分に感じることが出来て、非常に満足できました。IdealとかHumpe-Humpeとも違って、軽いポップソングなのですが、どの曲も捨て曲の無い程、完成度が高く、彼女の年齢に合わせた歌を思う存分、楽しむことができました。偶にはこう言う軽いもの良いですね。因みに、1曲を除いて、全て彼女の作曲となっており、そこでもまた彼女の凄さを思い知らされました。なので、軽いポップソングが聴きたい時には、最適なアルバムかと思います! A2 “Ich Küsse Ihren Mann” (3:06) https://youtu.be/M96Doyn03ko?si=qMa10qpAAs2SrJIZ [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mls1EvDkUQToA8-3Nbe7xL86nthPMnExY&si=hhFZwnlL4jCYEbre #AnnetteHumpe #Solo #MercuryRecords #FirstSoloAlbum #PopSong #PopRock #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Composition #Lyrics #Vocals #GeorgeGlueck #HorstKönigstein #MishaSchöneberg #PeterHantke #PeterViehweger #PeterWeihe #ReinholdHeil #RioReiser #UdoArndt #UliHieber #VolkerGriepenstroh
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Ideal “Der Ernst Des Lebens”
ずっと前にご紹介しました独のバンドIdealのセカンド・アルバムをやっと入手しましたので、今回は、セカンド・アルバム” Der Ernst Des Lebens (デァ・エルンスト・デス・レーベンス)”をご紹介します。NDWの中で、最も成功したバンドであり、インディーズながらも、前作ファースト・アルバムが独のゴールドディスクに輝いているバンド、それがIdealです。Idealのバイオグラフィーは前回書いてありますので、そちらをご参照下さい。今回もメンバーは、Annette Humpe (Vo, Kbd; アネット・フンペ), Ernst Deuker(B, Vo; エルンスト・ドイカー), Frank-Jürgen “Eff Jott” Krüger (G, Vo; フランク-ユルゲン ”エフ・ジョット” クリューガー), Hans Behrendt (Drs; ハンス・ベーレント)の4人ですが、共同プロデューサーとして、Conny Plankも参加しているのも、注目すべきところでしよう(因みに、VoのHumpeは、Ideal解散後、実妹のInga Humpeと共にHumpe Humpeとしてアルバムをリリースしていますので、そちらについては、別のバイオグラフィーをご参照下さい)。本作品は、A面6曲/B面5曲を収録しています。それでは、各曲について紹介していきましょう。 ★A1 “Eiszeit” (2:53)は、Gとオルガンの効いたアップテンポのカッコ良い曲で、女性Voもイカしています。 ★A2 “Schwein” (3:00)は、堅固なリズムにオルガンと男性Voから成る曲で、独逸語の語感なのか、ややハスキーに呟くVoが良く合っています。 ★A3 “Sex In Der Wüste” (3:38)は、似非民族音楽的リズムとG(?)のメロディに、男性Voが乗るスローな曲で、コーラスやコントラバスも秀逸です。Kbdがまたポップ! ★A4 “Herrscher” (3:41)は、性急なビートとニューウェーブ的なオルガンに、男性Voが乗る曲で、シンセBを使っているようです。最後のシュプレヒコールもグー! ★A5 “Feuerzeug” (4:19)では、スローなビートにオルガンと女性Voがしっとり絡み合い、間奏のGソロも雰囲気抜群です。最後の仕掛けがまた絶品。 ★A6 “Immer Frei” (2:27)も、性急なビートを繰り出すリズム隊に、複数の男性Voや女性Voが絡み合う曲で、間奏のフリーキーなGソロもカッコ良い。 ★B1 “Erschießen” (3:40)は、跳ねるようなノリの良いにオルガンとGに、女性Voが歌うポップ曲で、元気一杯で、最後のGソロもカッコ良い。 ★B2 “Monotonie” (4:44)は、女性Voから始まる落ち着いたカリプソ風の曲で、蠢くBのリフと間奏のKbdが秀逸です。勿論、男性コーラスやGソロも! ★B3 “Ich Kann Nicht Schlafen” (3:32)は、スパイ映画のサントラのような曲で、男性VoとGやオルガンとの掛け合いがカッコ良く、焦燥感溢れるサビも絶品です。 ★B4 “Spannung” (3:00)では、Gのカッティングと優しいKbdに、女性Voが良くマッチしており、雰囲気抜群です。途中のブレイクもグー! ★B5 “Spion” (5:00)は、雑踏音のSEから、5拍子のリズム隊と女性Voに、歪んだGや怪しげなオルガンが絡んでくる、ちょっと異質な曲です。 セカンド・アルバムは、バンドも乗りに乗っていた時期なので、曲もアレンジも格段に良く、正直、捨て曲無しとさえ思えます。アップテンポからしっとり系や変拍子曲まで幅広く収録されており、これは傑作ですね。また、VoもHumpeだけではなく、男性も担当しているので、多分、思っていた以上に多様性/柔軟性のある曲作りをしていると思えました。ジャケはファーストの続きのような首無しの絵で、パッとはしませんが、内容は彼等のポップネスが詰まっていますので、これは是非とも聴いて欲しい一枚です❗️ [live Rockpop In Concert 1982] https://youtu.be/lifx7x_E5hU?si=EBr2Tl4gtPsLRwy_ [full Album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nl87GgRz_uuOXDa5YK99tV2PYvubluFio&si=qh0Ohch6AzFAFRJD #Ideal #DerErnstDesLebens #EitelImperial #WEA #SecondAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #NewWave #AnnetteHumpe #Frank-JürgenEffJottKrüger #ErnstDeuker #HansBehrendt #Co-Producer #ConnyPlank
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