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Gunjogacrayon “s/t”
君は「群青色のクレヨン」即ちGunjogacrayonを覚えているか❗️日本のポストパンクはパンクと一緒に始まった訳ですが、最初から、No waveとしてバンド形態を取っていたのは、グンジョーガクレヨンでしたね。メンバーは園田游 (Vo, Reed), 組原正 (G), 大森フミオ (electronics), 前田隆 (B)及び宮原篤志 (Dr)の5人組で、現在は大森さんが抜けて、園田さんが準メンバーのような感じで活動しています。彼等のデビューミニアルバムが本作品になります。因みにドラムの宮原さんは、東京ロッカーズのMr. Kiteのメンバーでした(正直、これは驚きましたね)。この時代は流血や汚物などのパフォーマンスが盛んでしたが、Voの園田さんが、多人数の吐いたゲロを飲むと言うパフォーマンスをしたとかの記事をとあるロック雑誌に書いたら,ものの見事に掲載中止になったとか。グンジョガクレヨンはこれまでに3枚のアルバムを出していますが、本作はそれ以外の12㌅EP(ミニアルバム)で、最初の録音物です。なお、ダブ・ミックスに坂本龍一さんが参加しており、そのことも、本作品が注目された要因ではないでしょうか。なお最新作が2016年に出ているのですが、これには夭逝した.esのサックス奏者橋本孝之くんも参加しています。 それで本作品ですが、ダルなリズムセクションと「パンク界のデレク・ベイリー」の異名をとる組原さんのフリーキーなギターが時にはヘビーなリフを、時には痙攣するようなノイズギターでかき鳴らされ、その隙間に大森さんのエレクトロニクスや園田さんのヴォイスやサックスが徘徊する、至極の5曲が収められています。因みに、昨今のグンジョーガクレヨンでは更に自由な組原さんのギター、最早打楽器と化した前田さんのベース、より自由に叩きまくる宮本さんのドラムと言うトリオになつていますが、本作品では、やや聴き易い印象もあります。しかしながら、初期のこの編成での曲群も緊張感に満ち溢れています。今からでも遅くないので、未聴の方はこの異形のロックを聴いてみて! https://youtu.be/u9Ixath9w8k #Gunjogacrayon #グンジョガクレヨン #PassRecords #Improvisation #Rock #FirstAlbum #DereBailey
Avant-garde Rock PASS Records 2000円Dr K2
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Friction “軋轢”
Frictionを初めて聴いたのは”東京ロッカーズ”と言うオムニバムでしたが、どうにもFrictIonだけは何かが違っているように感じました。黄金期のFriction初のメジャー移籍後に出されたファーストアルバムが、この「軋轢」です。この時はVo/BのReck、Gのツネマツ・マサトシとDrのチコ・ヒゲのトリオ。この内、Reckとチコ・ヒゲはこの前にNYに渡米し、当時勃興していた”No New York”バンドを体験しています。その為か、曲は普通の3コードのパンクではなく、寧ろNo New York勢のそれに近いと思われます。Reckのブロークン・イングリッシュ的な歌詞もその影響なのでしょうか?それから、当時から「教授」と呼ばれていた坂本龍一氏がプロデュースしています(メンバーは気に入らなかったらしい)が、fatなベースや硬いドラムやギターの音からは坂本龍一氏はダブ的な音にしようと目論んだのではないか?と想像します。 これも勿論、日本盤だったので速攻で近所のレコード店で買って、盤が擦り切れる程聴いた名作です。 A1 “A-Gas” A2 “Automatic Fru.” A3 “I Can Tell” A4 “100 Nen” A5 “Crazy Dream” B1 “Cycle Dance” B2’”Cool Fool” B3 “No Thrill” B4’”Big-S” B5’”Out” [full album] https://youtu.be/CCiVZYQpJr0?si=dJgIuutuVNzOwX7f #Friction #軋轢 #PASSRecords #東京ロッカーズ #NoWave #NoNewYork #Japanese #Punk #FirstAlbum #Produce #RyuichiSakamoto #Reck #MasatoshiTsunematsu #ChikoHige
Punk Rock / No Wave PASS Records 2500円Dr K2