-
Neu ! “Neu ! 2”
さあさあ、Neu!のセカンド・アルバム”Neu ! 2”の登場ですよぉ〜。Neu !については、独逸のバンドで、Klaus DingerとMichael Rotherのデュオであることは皆さんもうご存知だと思いますので、バイオグラフィーは割愛させて頂きます。一応、メンバーの担当を書いておきますと、Klaus Dinger (Banjo [三味線?], 11弦-G, Perc, E-Piano, Bandneon, Vo, Electronics, Turntables)とMichael Rother (G, B, Piano, Deh-G, Vln, Sitar, Perc, Electronics, Effects [Cassette recorder])で、プロデュースはConny PlankとNeu!の2人です。内容的にはA面は、ファースト・アルバムの後を引き継ぎ、ハンマービート(或いはモトリック[mototik]/Dinger自身はアパッチビートと呼んでいる)に乗って、単コードのギターが続くと言う多幸感溢れる曲になっていますが、実はA面を録音し終えた時点で、彼等は予算を使い切ってしまいました。そこで、既にリリースしていたシングル ”Neuschnee” と”Super”の回転速度を変えたり、歪ませたりしてB面分を作り上げ(でっち上げ)ています。しかしながら、この手法は、後にremixの先駆的試みとして捉えられることにもなっています。個人的には、まあA面も好きなのですが、B面の変な音処理による小曲の連続も結構、「実験的」で好みですね。ここら辺は意見が分かれるところでしょう。ですが、まあ一度は聴いてみて下さい。 B1 “Neuschnee https://youtu.be/Pylyf7TM62w [full album_] https://youtube.com/playlist?list=PLNitVGYNCIxHbuiQxvixs9q-B2mlE6vbx #Neu! #Neu!2 #BrainRecords #Metronome #Krautrock #HammerBeat #Motorik #Experimental #KlausDinger #MichaelRother #SideB #回転速度 #歪み
Krautrock Brain / Metronome 不明Dr K2
-
La Düsseldorf “Individuellos”
久しぶりの登場です。La Düsseldorfの”Individuellos” です。この作品は、”Viva”に続いてリリースされたサードアルバムになります。この時のメンバーですが、Klaus DingerとThomas Dingerの兄弟が中心になっており、Hans Lampeは曲の提供とアレンジで関わっているだけみたいです。またこのアルバム直後にThomasは脱退しています。内容的には、今までのハンマービートは健在ですが、オプティミスティックなメロディやビートの無い実験的な曲も含まれており、前作よりもヴァラエティに富んだ内容になっています。B面に至っては、酔っ払いの鼻歌のような曲もあり、この何でもありの緩さが爆発しています。シンセの音がLa Düsseldorfの一つの特徴で、音質自体が如何にも快楽的な音色からなっていますね。Dinger兄弟の良いところがブレンドされたバランスの良い内容になってますので、”Viva”が気に入った方は、是非こちらも聴いて欲しいですね。 https://youtu.be/GxSDfzyMTpc #LaDüsseldorf #Individuellos #TELDEC #Krautrock #HammerBeat #Electronics #Drums #KlausDinger #ThomasDinger #Repetition
Krautrock TEL DEC 不明Dr K2
-
Holger Czukay “Movies”
あのクラウトロックの王様Canの中で、最もソロで活躍したのが、この人, Holger Czukay(「ホルガー・シューカイ」らしいです)です❗️このアルバムは彼のファースト・ソロです。Canのところで少しバイオグラフィーは書きましたが、ここでは端折りながら、彼のバイオグラフィーを紹介したいと思います。Holger Czukay、彼は1938年に今はポーランドとGdańskとして知られている Free City of Danzigで生まれました。小さい頃から電子工作が好きだったようです。まだ10代の頃にラジオの修理屋で働いていたようです。その後、1963年~1966年まで、Karlheinz Stockhausenの元で、音楽について学んできました。彼自身はロックに全く興味がなかったのですが、彼が音楽教師として働いていた時に教えていた生徒が、ある日、1967年のThe Beatlesの曲”I am the Walrus”を弾いたのを聴いて、その変わった音楽の構造やAM ラジオのノイズの暴発を感じ取って、彼はVelvet UndergroundやFrank Zappaのようなロックの場での実験に惹かれていきます。1968年にCzukayはCanを結成し、自らはベースを担当しますが、1977年になると、元TrafficのベーシストRosko Geeが、Canのレコーディングやエンジニアリングで加わってきますが、アルバム”Saw Delght”では、Czukayはテープ加工とSEをしただけになってしまいます。その為か、Czukayは創作の上で争いからハズれてしまい、ベースを選んだことを悩みます。そして、Canを脱退した後、一種のトレードマークになった短波ラジオと初期のサンプリングで、多くのコラボ作に参加します。サンプリングと言っても、磁気テープの切り貼りをやっており、この手技を"radio painting"と名付けます。2009年にCzukayは自分の過去作のどんどんCD再発していくレコード会社と揉めて、Claremont 56 Record というレコード会社と契約します。 1983年作"Der Osten Ist Rot"や"1987年作"Rome Remains Rome"及び1993年作"Moving Picture"は、マスターテープが駄目になったことで再発はできませんでした。その代わりに大部分の曲は作り直され、限定盤としてLPで新作としてリリースされています。2018年にはCzukayのソロ作の5CDボックスセット"Cinema"がリリースされます。それにはBrian Eno, Jah Wobble, David Sylvianと共作と未発表曲が含まれています。2017年9月5日にCzukayの死体が見つかります。New York TimesはCzukayはその日に他界したと報道しますが、検死によると死因は老衰とされています。 それで、本作品"Movies"ですが、参加メンバーはRebop Kwaku Baah (Organ), Jaki Liebezeit (Drs, Congo), Michael Karoli (G), Irmin Schmidt (Grand Piano)、そしてCzukayはVo, G, B, Kbd, Synthを担当しており、プロデユース、エンジニア、ミックス、録音と八面六臂の活躍をしています。全4曲入りで、長尺の2曲を含みます。今聴くと、サンプリングはあるものの、聴きやすい音楽になっていますし、当時はB1 “Persian Love”がTVCMに使われていた位です❗️Czukay自身は映画音楽を作りたかった訳ではなく、むしろ映画のような音楽を作りたかったのではないでしょうか?それで、そこかしこに短波ラジオのコラージュ音が挿入されていますが、かなり自然な感じに挿入されており、曲は冗長になることを防いでいます。そんな音の万華鏡のような音楽はどうでしょうか?聴きたくなってきたでしょ? https://youtu.be/anwLGnGqx2s #HolgerCzukay #Movies #TrioRecords #SoloAlbum #ShortWave #Can #Sampling #RadioPainting #PersianLove #Krautrock #SelfProduce #RebopKwakuBaah #JakiLiebezeit #MichaelKaroli #IrminSchmidt
Krautrock Trio Records 不明。Dr K2