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《ゲリラ戦術/Guerrilla Tactics》(DKM)
Magic: The Gatheringの生みの親であるRichard Garfieldと、有名プレイヤーであるJon Finkelが、アイスエイジとアライアンスのカードでそれぞれ構築したデッキが入っている構築済みギフトボックス、『Deckmasters』に封入されているカードのうちの1枚。 このセットにおける《ゲリラ戦術》にはイラストが2種類あるのだが、こちらのカードのみ、アーティスト名がAmy Weberと誤植されているエラーがある。 本来のアーティストはRandy Asplund-Faith。
エラーカードかっこかり
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《鯨骨の滑空機/Whalebone Glider》(ICE)
パワーの低いクリーチャー限定で飛行を与える、《空飛ぶ絨毯/Flying Carpet》のリメイクカード。 発行されたのは日本語版の存在しない『アイスエイジ』のみで再版されておらず、本来は日本語版が存在しないのだが、『コールドスナップ』の構築済みデッキに入った事によって日本語訳を得た。
通常カード 1995かっこかり
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《Vodalian War Machine》(FEM)
3マナ0/4の壁であるのだが、マーフォークをタップする事により攻撃が可能になったりパワーが上がったりするクリーチャー。 多くの兵士の手で動かす戦艦的な乗り物をモチーフとした、トップダウンデザインのカード。 雰囲気重視のトップダウンデザインはいいのだが、動かすのにも一苦労だわこれが死亡した時には「乗り込んでいた乗組員」ももろともに死んでしまうわと非常に使いにくくて弱い。 戦艦的な雰囲気だけは非常によく出ているのだが。 イラストには珊瑚や貝で作られた乗り物のようなものが描かれており、いかにも「マーフォークが操る戦車」といった風情である。
通常カード 1994かっこかり
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《ウルザの報復者/Urza's Avenger》(ATQ)
一時的なサイズ縮小と引き換えに、一時的に様々な能力を得る事の出来るアーティファクトクリーチャー。 能力取得にマナが要らないのは嬉しいのだが、元が6マナ4/4と、コストの割には決して大きいと言えるサイズではないので扱いにくい。 リメイク版として《ジョダーの報復者/Jodah's Avenger》がある。 ジョダーは、このカードの名前に冠されているウルザの子孫である。 《終末の時計/Armageddon Clock》や《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》でも見られたような、レオナルド・ダ・ヴィンチを意識したようなセピア色のアートが印象的。
通常カード 1994かっこかり
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《時限爆弾/Time Bomb》(ICE)
全体ダメージを与える事の出来る能力を持ち、時間が経てば経つほど威力の上がっていく要素によって「時限爆弾」感のフレーバーを与えられているカード。 夜空、骸骨、歯車、オリオン座、とAmy Weberが頻繁に用いていた要素がてんこ盛りのアートを持っている。
通常カード 1995かっこかり
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《Stone Calendar》(DRK)
呪文を唱えるためのコストが1マナ軽くなるアーティファクト。 効果は中々強力なのだが、いかんせん5マナというのが重い。 軽減範囲を制限されたりデメリットを得た代わりに軽くなった後輩たち(《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》《覚醒の兜/Helm of Awakening》など)に比べると実績は小さい。 夜空を背景にした、複数の歯車や機械を持ったオブジェクトという、いかにもAmy Weberらしいアートを持つカード。
通常カード 1994かっこかり
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《Spore Cloud》(FEM)
『フォールン・エンパイア』に存在した、同セット内で複数のイラストを持つカードのうちの1種類。 効果はアレンジ版の《濃霧/Fog》。攻撃やブロックに参加したクリーチャーが、次のターンにアンタップしなくなる。(アンタップ状態であるブロッククリーチャーはタップされる) 『フォールン・エンパイア』では、このカード含め、異なるイラストを持つカードが非常に多く含まれているのだが、それは「消費者は異なるイラストを持つカード求めているのだろうか?」というマーケティングの試験的な試みだったらしい。 確かに頻繁に見かけるコモン枠のイラストが変われば、多少は目新しさを覚えて新鮮な気持ちにはなるのだろうが、イラスト発注のコストがそれに見合っていたかと考えると難しい。 『フォールン・エンパイア』というセット自体の失敗もあり、MTGにおける同セット内の複数イラストは今後段々と消えていく事となるのだった。
通常カード 1994かっこかり
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《Spiritual Sanctuary》(LEG)
毎ターン、平地をコントロールしていれば1ライフ回復させてくれるエンチャント。 4マナと重い割に、効果は小さく悠長であり、率直に言って弱いカード。 黎明期においてはライフ回復が重く見られており、ライフを得るカード全般がこのようにカードパワーが低くなっている傾向がある。 人のいない落ち着いた雰囲気の静かな泉のアートは、カード名通りといった所。
通常カード 1994かっこかり
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《Soldevi Digger》(ALL)
2マナで墓地トップのカードをライブラリーの底に移動させる事が出来る、墓地回収アーティファクト。 過去には《拾い読み/Browse》と組み合わせた「ブロウズ・ディガー」というコントロールデッキで一世を風靡した。 同じセット内で、《意志の力/Force of Will》や《Thawing Glaciers》といったコントロール向けの強カードが複数登場した事もあり、ゆったりとした墓地利用を行うこのカードも活躍できたのだろう。 多くのカラフルなギアが組み合わされた、可愛らしいスチームパンク風のイラストは非常にAmy Weberらしい。
通常カード 1996かっこかり
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《Skeleton Ship》(ALL)
Amy Weberが手掛けたカードの中では唯一となる、合作であるアートを持つカード。合作相手はTom Wanerstrandである。 両者のイラストのタッチを見るに、海と船の本体部分をTomが描き、残りをAmyが描いたように見受けられる。 こう見えて伝説のクリーチャーで、対象のクリーチャーに-1/-1カウンターを乗せる能力を持つ。 5マナ0/3、大体生息条件(島)というスペックは心もとないが、能力自体は強い。 Amy Weberが好んで描いていたオリオン座が夜空に見える。
通常カード 1995かっこかり
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《海の歌姫/Seasinger》(FEM)
島を持っているプレイヤーからクリーチャーを奪う事が出来るクリーチャー。 能力の起動にマナが要らないのは嬉しいが、奪取条件は対戦相手任せなのでイマイチ安定しない。 気持ち暗めの色合いと、絵のタッチが少し不気味。 黎明期のカードに良く見られた雰囲気のイラストを持つカード。
通常カード 1994かっこかり
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《Roterothopter》(HML)
同様にAmy Weber自身がアートを手掛けた《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》のリメイク版。 マナコストが1上がり、代わりにパワーを強化する能力が付いた。 0マナと1マナの差は大きく、また登場当時の環境が恵まれていなかった事もあり、祖先とは違いトーナメントシーンでの活躍が見られる事は無かった。 名前の通り、「羽ばたき」ではなく「回転翼」で飛行するような機構がイラストから見て取れる。
通常カード 1995かっこかり
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《Phyrexian Gremlins》(ATQ)
アーティファクトをタップし、自身がタップ状態を維持する事を条件にそれをタップし続ける事も出来るクリーチャー。 古いカードではしばしば見かけたコンセプトで、土地やクリーチャーをタップし続けるようなバージョン違いのカードも幾つかある。 車輪を持つなんらかの機械を分解するグレムリンが、コミカルなアートで表現されている。 描かれたモンスターからは、1980年代半ばに公開された映画『グレムリン』の影響が見て取れる。
通常カード 1994かっこかり
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《Phelddagrif》(ALL)
Amy Weberが単独で手掛けた最初の、そして唯一の伝説のクリーチャー。 有名な話ではあるが、この《Phelddagrif》という名前はMTGの生みの親であるリチャード・ガーフィールドを示す「Garfield Ph. D.」のアナグラムである。 イラストコンセプトは、ガーフィールド博士に「《Phelddagrif》という言葉からイメージされる生き物は?」と質問した時に「翼の生えた紫色のカバ」というコメントが返ってきた事に由来する。 カードイラストには、堂々たる翼の生えた紫色のカバが描かれている。
通常カード 1996かっこかり
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《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》(ATQ)
史上初の0マナクリーチャー。 パワーのないクリーチャーではあるのだが、0マナである点、アーティファクトである点、飛行を持つ点などを評価され、幾度となく再録を繰り返され、またトーナメントシーンでも活躍を繰り返し見せているカード。 Amy Weberが好んでいるレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた設計図風の図案が用いられており、イラストからは「工房で作ってきました」感が強く出ていて非常に雰囲気が良い。
通常カード 1994かっこかり