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Van Morrison & Joey DeFrancesco / You're Driving Me Crazy
(2018) かなりのハイ・ペースで新作をリリースしているヴァン・モリソンが、オルガニストのジョーイ・デフランセスコとタッグを組んだアルバム。ヴァン・モリソンのプロデュース。 モリソンと言えば優れたオルガニストとの共演が聴きどころのひとつだが、デビューの頃に何枚かデフランセスコのアルバムを聴いていたので、何十年かぶりにまた聴く機会があるなんて…って感慨にふけている。ジャケを見て巨大化した風貌にビックリしたが、トランペットを吹いていることにさらにビックリした。 バックはマイケル・オード(ds)、ダン・ウィルソン(g)、トロイ・ロバーツ(sax)で、この3人はデフランセスコの人脈となっている。モリソンはヴォーカルにサックス、デフランセスコはハモンド・オルガンとトランペットを演奏している。 全15曲中、8曲がモリソンが過去に発表している曲で、残りはカヴァーとなっている。コール・ポーターが書いた“Miss Otis Regrets”や、フランク・シナトラをはじめとする多くのミュージシャンに演奏されてきた“You're Driving Me Crazy”など…。これらの曲と並んでいるモリソンの古い曲も、違和感なく馴染んでいる感じがする。 ジョージー・フェイムが参加していたアルバム“Too Long in Exile”からの“Close Enough For Jazz”も、また新しい感じがして心地よい。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Miss Otis Regrets 02. Hold It Right There 03. All Saints Day 04. The Way Young Lovers Do 05. The Things I Used to Do 06. Travellin' Light 07. Close Enough for Jazz 08. Goldfish Bowl 09. Evening Shadows 10. Magic Time 11. You're Driving Me Crazy 12. Every Day I Have the Blues 13. Have I Told You Lately 14. Sticks and Stones 15. Celtic Swing
Exile Recordsk-69
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Van Morrison / Versatile
(2017) 今年2枚目となるヴァン・モリソンのセルフ・プロデュースによる38枚目のアルバム。 前作はリズム&ブルースのカヴァーだったが、今回はスタンダードのカヴァーが10曲とモリソンが書いた曲が6曲となっている。 バンドはドラムとベースのリズム隊にギターとキーボード、テナー・サックスとトロンボーンのセクステットの編成が基本で、曲によってはモリソンのアルト・サックスが加わったりする。 “Skye Boat Song”はインストの曲でそれぞれがソロを取っている。アナログではA面のラストに収録されているので、ちょうどいい感じで終わる。ちなみにアナログは2枚組となっている。 エラ・フィッツジェラルドが歌っていた“Makin’ Whoopee”も多くのカヴァーが存在している好きな曲だが、モリソンの歌声だとまた違った趣きがある。 意欲的にアルバムを作り続けているのが、ファンとしてはたまらなく嬉しい‼︎ ロックの“ヴァン・モリソン”のコーナーに並べておくより、ジャズ・ヴォーカルのコーナーに置いておきたい感じがする…ジャズ・ファンは嫌がるだろうけれど。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Broken Record 02. A Foggy Day 03. Let's Get Lost 04. Bye Bye Blackbird 05. Skye Boat Song 06. Take It Easy Baby 07. Makin' Whoopee 08. I Get a Kick Out of You 09. I Forgot That Love Existed 10. Unchained Melody 11. Start All Over Again 12. Only a Dream 13. Affirmation 14. The Party's Over 15. I Left My Heart in San Francisco 16. They Can't Take That Away from Me
Roll with the Punches Exile Recordsk-69