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Johnny Winter / Nothin' But the Blues
(1977) ブルース・スカイ・レコードからリリースされた、ジョニー・ウィンターのセルフ・プロデュースによる8枚目のアルバム。 前年にウィンターのプロデュースで録音された、マディ・ウォーターズの“Hard Again”のメンバーと一緒にご機嫌なブルージーなサウンドのアルバムを作った。 このアルバムでウィンターは、ジャケに写っているメタル・ボディーのアコースティック・ギターを弾いている。 “Walking Thru the Park”はウォーターズが書いた曲で、ウォーターズの渋い歌声に負けじと歌いギターを弾くウィンターの絡みが楽しめる。このアルバムのハイライトと言えるだろう。 こういった素敵なジョイントが、音楽の伝統を伝えていくことになっていくと思える。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Tired of Tryin' 02. TV Mama 03. Sweet Love and Evil Women 04. Everybody's Blues 05. Drinkin' Blues 06. Mad Blues 07. It Was Rainin' 08. Bladie Mae 09. Walking Thru the Park
Blue Sky Recordsk-69
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Muddy Waters / I'm Ready
(1978) ジョニー・ウィンターの2枚目のプロデュースとなる、マディ・ウォーターズのアルバム。 このアルバムも“I'm Ready”という1954年のヒット曲を1曲目に持ってくる選曲がいい。この曲はウィリー・ディクソンが書いた曲だが、ウォーターズがヒットさせてブルースのスタンダードとなった“I'm Your Hoochie Cooche Man”も収録されている。 ウィンターもカヴァーしている“Good Morning, Little Schoolgirl”がラストに収録されていたりと、核になる所にこういった有名な曲を入れているところが憎い。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. I'm Ready 02. 33 Years 03. Who Do You Trust 04. Copper Brown 05. Hoochie Coochie Man 06. Mamie 07. Rock Me 08. Screamin' and Cryin' 09. Good Morning Little Schoolgirl
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Muddy Waters / Hard Again
(1977) マディ・ウォーターズが、ブルー・スカイ・レコードに移籍しての第1弾。ジョニー・ウィンターのプロデュース。 ボブ・マーゴリン(g)、パイントップ・パーキンス(p)、ジェームス・コットン(harp)、チャールズ・カルミーズ(b)、ウィリー・スミス(ds)という布陣で録音されている。 1曲目から代表曲のひとつ“Mannish Boy”を持ってくる所が憎い。オリジナルが1955年の録音だから、22年ぶりの録音となっている。その間にはジミ・ヘンドリックス、ポール・バタフィールド、ザ・ローリング・ストーンズなど多くのカヴァーが生まれている。 演奏は熟練された味わい深いもので、ジェームス・コットンのブルース・ハープが印象的かもしれない。 このアルバムはグラミー賞の“ベスト・エスニック・オア・トラディショナル・フォーク・レコーディング賞”を受賞した。 ウィンターのプロデュースによって、ブルースに造詣が深くなくても、楽しめる仕上がりになった気がする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Mannish Boy 02. Bus Driver 03. I Want to Be Loved 04. Jealous Hearted Man 05. I Can't Be Satisfied 06. The Blues Had a Baby and They Named It Rock & Roll 07. Deep Down in Florida 08. Crosseyed Cat 09. Little Girl
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Johnny Winter / John Dawson Winter III
(1974) エドガー・ウィンターと立ち上げた新レーベル“ブルー・スカイ・レコード”からリリースされた、この年2枚目となるジョニー・ウィンターの7枚目のアルバム。シェリー・ヤカスのプロデュース。 このアルバムの聴きどころは、やはりジョン・レノンが提供した“Rock & Roll People”だろう。ジョンの死後にリリースされた“Menlove Ave.”に収録されている曲。 このアルバムもカヴァーが多いが、ウィンターの書いた曲の出来が良い気がする。個人的にはカントリー・テイストの“Love Song to Me”の楽しい感じが好きかもしれない。アルバムのラストの“Sweet Papa John”も複雑に絡み合うギターの音がいい感じの曲。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Rock and Roll People 02. Golden Olden Days of Rock and Roll 03. Self-Destructive Blues 04. Raised on Rock 05. Stranger 06. Mind Over Matter 07. Roll with Me 08. Love Song to Me 09. Pick Up on My Mojo 10. Lay Down Your Sorrows 11. Sweet Papa John
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