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Cassandra Wilson / Glamoured
(2003) カサンドラ・ウィルソンの16枚目のアルバム。カサンドラとファブリッツィオ・ソッティのプロデュース。 ファブリッツィオの参加によりギターがかなり前に来ているが、それがかなり良い感じでディープな印象はあまり感じない。 1曲目に収録されているスティングの“Fragile”が抜群の出来と言える。オリジナルの良さも感じられるし、カサンドラのちょっと抑えめの囁くような歌声、演奏の全てがパーフェクトのようだ。 カサンドラのアルバムの鍵は、パーカッションのジェフリー・ヘインズが握っているような感じがする。アルバム“New Moon Daughter”からレコーディングに参加しているが、独特のセンスでいいリズムを刻んでいる気がする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Fragile 02. Sleight of Time 03. I Want More 04. If Loving You Is Wrong 05. Lay Lady Lay 06. Crazy 07. What Is It? 08. Heaven Knows 09. Honey Bee 10. Broken Drum 11. On This Train 12. Throw It Away
Belly of the Sun Thunderbirdk-69
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Cassandra Wilson / Traveling Miles
(1999) カサンドラ・ウィルソンのセルフ・プロデュースによる13枚目のアルバム。 このアルバムは、マイルス・デイヴィスのレパートリーを中心に、オリジナル曲を4曲追加したものとなっている。歌詞の無い曲はカサンドラが新たに追加している。 晩年のマイルスがお気に入りだった“Time After Time”はこれからも多くの人のココロに残っていく曲だと思うが、スローな中に力強さを感じる歌声が良い。オリジナルのシンディ・ローパーとは違った魅力になった感じだ。 “Resurrection Blues”はマイルスの“Tutu”を原曲とするが、マイルスのパートをカサンドラが埋めている感じで、ヴィブラフォンがいいアクセントになっている。 マイルスへのリスペクト溢れるアルバムで、全米のジャズ・チャートで1位となったアルバムだが、ジャズと言うよりもブルースの匂いがかなり高い。ホントに聴いて欲しいのは、ジャズ・ファンでは無い気がする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Run the Voodoo Down 02. Traveling Miles 03. Right Here, Right Now 04. Time After Time 05. When the Sun Goes Down 06. Seven Steps 07. Some Day My Prince Will Come 08. Never Broken 09. Resurrection Blues (Tutu) 10. Sky and Sea (Blue in Green) 11. Piper 12. Voodoo Reprise
New Moon Daughter Belly of the Sunk-69