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『おもいでエマノン』シリーズ / 梶尾真治《徳間文庫》
徳間文庫より1987年に発行された『おもいでエマノン』です。梶尾真治/著、カバーイラスト/高野文子、本文イラスト/新井苑子、解説/大林宣彦、文庫版318頁。『さすらいエマノン』『かりそめエマノン』『まろうどエマノン』『ゆきずりエマノン』『うたかたエマノン』『たゆたいエマノン』と続編が発行されており(徳間書店単行本→徳間文庫)、エマノンシリーズとなっています。 “少女はナップ・ザックを抱え、長い黒髪をなびかせていた。名前はエマノン。地球に生命が誕生してから三十億年もの“時”をすべて記憶しているという不思議な少女。その記憶は母から自分へ、そして娘へと受け継がれてゆく。時の旅人(タイムトラベラー)エマノンは予知能力をもった人間や、植物として進化の道をたどった生命体との交感を求めて長い時の旅を続ける” エマノンというのは《NO NAME》を逆読みしたものです。鶴田謙二/作画によるコミック版も出ています。 個人的には、石ノ森章太郎の「ファンタジーワールド・ジュン」などジュプナイルSFの影響が伺えるように思えます。 映画『黄泉がえり』『この胸いっぱいの愛を』などの原作でも知られる、熊本県在住のSF作家・梶尾真治先生の代表的なSF連作作品です。 梶尾先生の作風は、リリカル・ハートウォーミングなものと、新聞コラムに代表される横田順彌ばりのユーモアに満ちたものが良いと思います。 (2021/7/10 画像追加) #日本SF #ヒューマンSF #梶尾真治 #徳間文庫
書籍 徳間書店 1988年頃Jason1208
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『Faerie Tale Theater “The Tale of the Frog Prince”』《レーザーディスク》
映画『シャイニング』や映画『ポパイ』で知られる女優シェリー・デュバルが、ホスト兼プロデューサーを勤め、有名俳優たちがおとぎ話を演じるという趣旨の米ドラマ『Faerie Tale Theater』の第一作、ロビン・ウィリアムズ主演の『The Tale of the Frog Prince(かえるの王子)』のレーザーディスクです。 共演はテリー・ガー、キャンディ・クラーク、ルネ・オーベルジョノワなど。 期待通りに笑わせていただきましたが、このLDも錆から来るノイズ(経年劣化)のため、今では画像も音声も出ません。 #フェアリーテール・シアター #かえるの王子 #ロビン・ウィリアムズ #シェリー・デュバル #ファンタジー https://youtu.be/57kw6I_ULDM https://muuseo.com/jason1208/items/419.17063
レーザーディスク CBS FOXビデオ 1988年頃Jason1208
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『カミング・スーン -懐かしのホラー映画予告篇集-』《レーザーディスク》
1982年の米ビデオ作品『カミング・スーン』のレーザーディスクです。 “Coming Soon”とは米映画の予告篇でよく使われる「近日公開」という意味の言葉で、この作品はジョン・ランディス監督の脚本・演出で、怪物映画を得意とする米Universal社の映画予告篇や見どころを紹介していくドキュメンタリーです。 ホスト役を米女優ジェイミー・リー・カーティスが勤めています。ジェイミー・リー・カーティスは、女優ジャネット・リーを母親に持つ女優で、映画『サイコ』(1960年公開)のセットの前で、“うちの母親もここで酷い目に遭ったのよね”などと言っている楽屋落ちも笑えます。 映画の予告篇というものの面白さを存分に味わえる傑作ビデオだと思います。ホラー映画風のオープニングの後にいきなり始まる『キングコング対ゴジラ』予告篇が、ジョン・ランディスという人の嗜好を語っている気がします。 #ComingSoon #カミング・スーン #ジョン・ランディス #Universal #怪物映画 #SF映画 #予告篇集 https://youtu.be/7XHIjpCv79U
レーザーディスク パイオニア LDC 5000円位Jason1208
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OSTINATO(オスティナート)/ 伊福部昭
キングレコードより、1986年に発売されたCD『OSTINATO(オスティナート)』です。オスティナートとは音楽的なパターンを続けて何度も繰り返す事をさしています。 このアルバムは、『東宝特撮未使用フィルム大全集』というビデオ作品のサウンドトラックとして作られたもので、同時に数ある東宝特撮の名曲伊福部メロディの譜面を完全に残す目的で企画されたと聞きます。このCDが一番最初に購入したCDだったりします。 #伊福部昭 #映画音楽 #東宝特撮 #ゴジラ #交響楽 https://youtu.be/_4zw6uqSST4
CD キングレコード 3200円Jason1208
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東京路上博物誌 / 藤森照信,荒俣宏:著, 春井裕:構成
昭和62年に鹿島出版会より発行された『東京路上博物誌』です。B5版ハードカバー・モノクロ304頁、付録地図付です。 赤瀬川原平先生や藤森照信先生など、その道では聞こえた著名人たちが始めた《路上観察》というモノは読者として非常に楽しませて頂きました。この『東京路上博物誌』はその《路上観察》についての基本的な一冊です。 建築研究者の藤森照信先生とSF伝奇小説『帝都物語』で知られる荒俣宏先生とグラフィックアートの春井裕氏が、《丸の内の装飾猛獣》《富士講の富士山》《銅像と二宮金次郎》《動物園・植物園の建築》《東京地下世界》《銭湯》《東京のユートピア》《化石商店》《異国趣味建築》などなどの事物を興味深く取り上げた本です。なお、刊行後30年の時を過ぎたため、掲載されている画像のほとんどは現存しないものと思われますが、ノスタルジーの観点からも貴重な記録となっています。 高価な書籍ですが、現在では古書としては比較的手に入れやすいと思われます。公立図書館でも結構収蔵されているように思います。 #路上観察 #アート #ノスタルジー #考現学 #建築趣味
研究書 鹿島出版会 2884円Jason1208
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伊福部昭 / SF特撮映画音楽の夕べ
キングレコードより、1986年に発売されたCD『伊福部昭 SF特撮映画音楽の夕べ』です。 1983年夏の《SF特撮映画音楽の夕べ》コンサートの実況録音になっています。 当時は、特撮ブームの中で東宝特撮映画などのリバイバル公開などが盛んに行われる中で、特撮映画製作に直接関わった伊福部先生が、自作の劇伴音楽をまとめて交響組曲として公演してくれるというのは非常に画期的な出来事でした。 この実況盤はアナログレコードでも発売されているのですが、非常にダイナミックレンジが広く録音されているために、約15分の1楽章が30cmLPの片面全部を使ってしまい、2枚組になってしまうというもので、コンパクトなCDというフォーマットの凄さを意識した音盤でもあります。 #伊福部昭 #映画音楽 #東宝特撮 #ゴジラ #交響楽 https://youtu.be/QtuYEM9kkco
CD キングレコード 3200円Jason1208
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ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調作品125『合唱』/ カラヤン指揮
エフ・アイ・シーより、1988年頃発売されたCD『ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調作品125『合唱』』です。 このカラヤン指揮によるベートーヴェン交響曲第九番が、CDの収録時間など規格の基本になったと言われています。 年末ドライブのスタンダードBGMとなってますね。 #ベートーヴェン #カラヤン #ベルリン・フィル #交響楽 https://youtu.be/Qt0T_fe5K6E
CD エフ・アイ・シー 1000円程Jason1208