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広告図像の伝説 / 荒俣宏《平凡社》
平成元年に平凡社より発行された『広告図像の伝説』です。A5版ソフトカバー・モノクロ237頁。 怪人(誉め言葉)と呼ばれる荒俣宏先生が、専門の図像学を元に日本の企業のトレードマーク・商標を分析解説した書籍です。 扱われている企業は三越《ライオン》、森永《エンゼルマーク》、津村順天堂(当時)《中條姫》、カルピス、森下仁丹《将軍マーク》、花王、グリコ《スポーツマン》、フクスケ、大黒、麒麟麦酒《キリン》等々、現在では使われていない商標も含めて、荒俣先生の解説によって、非常に楽しめる読み物となっています。 古書としては比較的手に入れやすいと思われます。公立図書館でも収蔵されているように思います。 #図像学 #路上観察 #アート #ノスタルジー #考現学 #商標
研究書 平凡社 1990年頃Jason1208
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東京路上博物誌 / 藤森照信,荒俣宏:著, 春井裕:構成
昭和62年に鹿島出版会より発行された『東京路上博物誌』です。B5版ハードカバー・モノクロ304頁、付録地図付です。 赤瀬川原平先生や藤森照信先生など、その道では聞こえた著名人たちが始めた《路上観察》というモノは読者として非常に楽しませて頂きました。この『東京路上博物誌』はその《路上観察》についての基本的な一冊です。 建築研究者の藤森照信先生とSF伝奇小説『帝都物語』で知られる荒俣宏先生とグラフィックアートの春井裕氏が、《丸の内の装飾猛獣》《富士講の富士山》《銅像と二宮金次郎》《動物園・植物園の建築》《東京地下世界》《銭湯》《東京のユートピア》《化石商店》《異国趣味建築》などなどの事物を興味深く取り上げた本です。なお、刊行後30年の時を過ぎたため、掲載されている画像のほとんどは現存しないものと思われますが、ノスタルジーの観点からも貴重な記録となっています。 高価な書籍ですが、現在では古書としては比較的手に入れやすいと思われます。公立図書館でも結構収蔵されているように思います。 #路上観察 #アート #ノスタルジー #考現学 #建築趣味
研究書 鹿島出版会 2884円Jason1208
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証言構成 OHの肖像 -大伴昌司とその時代- / 竹内博:編
1988年、飛鳥新社より発行された大伴昌司の研究書・評伝の『証言構成 OHの肖像 -大伴昌司とその時代-』です。活躍が多岐にわたった大伴昌司という方の業績や実像・私的生活などを、弟子にあたる竹内博氏や竹熊健太郎氏の取材と多数の証言により描写を試みた初めての研究書です。 発行当時、この本とほぼ同じ内容で、NHK教育TV(当時)で大伴昌司の評伝番組が放送されて、大伴昌司関連書籍の復刻ブームが起きました。 いかなる事情によるものか、この本はその後再版や文庫化がされなかったことから、プレミアがついている状態のようです。 #大伴昌司 #大図解 #特撮 #怪奇 #ホラー #SF映画 https://youtu.be/yv7TQUtT5vw
研究書 飛鳥新社 3000円ほどJason1208