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畿内丸(きないまる)
昭和5年6月にニューヨーク直航線に就航した貨物船で、最大出力18ノット余という高速力であった。ニューヨークまで25日17時間30分で、従来の日数を9日間短縮したため、北大陸横断鉄道によって西海岸各港から積み替えて東武各都市に急送されていた生糸などは、この船をはじめとする大阪商船の快速優秀船に輸送ルートを変更した。 本船は我が国貨物船に一新紀元を画し、太平洋航路における高速貨物船の先駆となった。 8,365総トン。
昭和時代(戦前) 1976年6月1日imoto
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浅間丸
第一次世界大戦後の北米航路用として日本郵船が建造したもので、昭和3年10月に進水し、当時我が国の最大客船で、大型ディーゼル客船として太平洋航路では最初であった。諸設備は、いずれも当時の最高水準をゆくもので、「大西洋の女王」とたたえられた。 昭和9年10月に航行中バシー海峡で雷撃により沈没した。 16,955総トン、旅客定員839人
昭和時代(戦前) 1976年6月1日imoto