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あほう鳥 b/w 砂の唄 秋田明大
本日で75歳となる秋田明大氏、唯一のシングル盤。1976年の発表でa面は岡本おさみ作詞 加藤登紀子作曲。「俺の十年どこいった」という歌詞が重く響きます。b面もすばらしく、秋田氏自身の科白の独白。歌詞カードには表記されていないところが実に良い。当時の等身大の心情を淡々と、朴訥とした語り口で。熱かった政治の季節が終わり、激烈なアジ演説も聞こえなくなった70年代中頃、日大全共闘の闘士として駆け抜けた激動の時間を、一切の衒いも虚飾もなく振り返る。その科白はだからこそ非常に説得力、訴求力を伴っています。タイトルが「砂の唄」というのも実に意味深です。詩集「幻視行」と同様、大切にしたい一枚です。#日大全共闘
ロック 7" Single キング揖斐是方
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AWAY WITH WORDS / THE BEATLES 3LP BOX SET
1976年に出た三枚組ボックスセットの海賊盤です。「アウェイ・ウィズ・ワーズ」というのは1972年の夏に公開されたマルチメディア・ショウとのことですが、詳細を御存知の方がいらっしゃれば、ぜひご教示いただきたく思います。とにかく映画館での音をただマイクで隠し録りしただけだろうという劣悪な音質で、そもそもこの手のものに、まして70年代当時は音質など期待できるわけもなく、しかしそれにしても酷いと。もとよりビートルズのコレクションはしておらず、なぜこれを入手したかといわれますと、二枚目の写真にある「シーズ・ノット・ア・ガール」という曲を聴きたい一心でした笑。それが「ウォームガン」ということも、ネタはフェイクということも承知のうえで、どんなイカサマな編集をしているのかを確かめたかっただけなのでした。聴いてみて、もちろん「なんだこれ」と思わせる芸のない有様だったのはいうまでもありません。でもそれをイチイチに入手して確認しなければ気が済まなかった己のサガに苦笑するわけです。#beatles
ビートルズ LP, Album 安くはなかった揖斐是方