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取りみだしの美学/中村誠一
1972年、もしもこの人がタカクラホテル福岡の一室で、ごみ箱をかぶってハナモゲラ能をしていなかったならば、タモリの存在はなかったことになります。山下洋輔トリオのサキソフォン奏者による、宴会芸のリーダーアルバムです。、坂田明「二十人格」と双璧をなす奇盤。当然未シーデー化。1982年発表。ただし、レコードそのものの出来は、坂田盤に一歩譲るか。ゲストに山下洋輔、伊武雅刀、松金よね子。サウンド・エフェクターには同姓同名の赤塚不二夫、フリー落語「三日帰り」あたりは氏の宴会芸の真骨頂でしょう。それにしても、これがもう40年も前のアルバムだとは。#山下洋輔 #坂田明 #タモリ
フリー・ジャズ LP, Album 東芝EMI揖斐是方
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遠藤賢司 早川義夫 モップス フラワーズ 『アシッド・フォーク・ヴィジョン』
遠藤の「ほんとだよ」「猫が眠ってる」という二曲が文字通りの「アシッド・フォーク」なる言葉にストライクするのですが、ここに収められた楽曲が発表された当時は「アシッド・フォーク」という概念もカテゴリーもなかったのだけは確かです。早川の必殺の二曲、ドノヴァンをカバーする加藤和彦にビージーズのカバーを歌う加橋かつみ、西岡たかしに中川イサトらも収録の、コンセプトと内容は悪くないオムニバスでした。リイシューされた際には曲が減らされていたはずです。#CDアルバム #早川義夫 #遠藤賢司 #五つの赤い風船 #モップス
アシッド・フォーク CD 東芝EMI揖斐是方