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寺山修司が作詞した長嶋茂雄讃歌を歌う元・スイングウェストの湯原昌幸
鬼才、というより天才・寺山修司が作詞、製作協力が巨人軍とよみうり映音、歌うのは「雨のバラード」の元・スイングウェスト、あのハンドマイクを口からできるだけ離して歌う湯原正幸。たまたま入手した雑多なレコード群の中に紛れこんでいた一枚。二曲ともなんの変哲もない至極真っ当な長嶋讃歌・応援歌でです。「君のうしろに百万の 巨人の星が燃えている がんばれ長嶋ジャイアンツ」というのはいいのです、なんの問題もありません。しかし驚くべきは、これが寺山のペンによるものという事実、あのテラヤマ・ワールドに親しむものとしては、この歌詞こそ「変哲」以外の何物でもないのです。どうした寺山。巨人ファンだったのは知っていたけれど、まさかこんな曲を作詞していたとは。およそあの寺山のイメージとは結びつかない作風、まさかの直球一本鎗、ありとあらゆる寺山の表現作品の中でもこれは、間違いなく異色作のひとつでしょう。#巨人軍 #長嶋茂雄 #寺山修司
応援歌 7" Single キャニオン揖斐是方
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「やさしいにっぽん人」 「夢の子守歌」 緑魔子 東陽一
東陽一監督の映画「やさしいにっぽん人」(1971)のオリジナル・サウンド・トラック盤で、主演の緑魔子が歌う同名曲のシングル盤です。それよりも一回り小さいサイズのソノシートの方は「夢の子守歌」と題された別ヴァージョン。作曲は田山雅光。映画は明らかに「イージー・ライダー」に対する日本からの身の丈に合った回答編。あまり語られることがない作品ですが、二本を続けて見ると、イージーなニッポンジンとしての自画像をつきつけられる想いで悄然としてしまいます笑。#アナログレコード #7inch #ソノシート #緑魔子 #東陽一 #サウンドトラック盤
歌謡曲 サウンド・トラック盤 7" Single ソノシート キャニオン揖斐是方
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男のひとりごと/安藤昇
米国の安藤がHARUMIなら、日本の安藤は昇しかおりません。77年のアルバム。「男が死んで行く時に」があまりに有名、出色の出来ですが、他にも阿木、宇崎、阿久、唐など錚々たる豪華作家陣が参加。この人の音源はほとんどシーデー化されないで終わったのではないでしょうか、よく知りませんが。間違いなく昭和でしか生きられなかった、もう二度と出てこないタイプの人物でした。「おい、糸のないギターを弾いてくれ」唐十郎・作詞「黒犬」より。#アナログレコード #LP #宇崎竜童 #歌謡曲 #アウトサイダーミュージック
極道歌謡 LP, Album キャニオン揖斐是方