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道 老虎再来/瞳みのる 森本太郎とスーパースター ザ・タイガース
カッペーズからタイガースに話は広がり、その勢いにまかせて図に乗り瞳みのるの作品を。10年前に発表された4曲いり(内2曲はカラオケ)CDと2曲いりDVDの二枚組で、オフィス二十二世紀・レーベルから。中国大陸を巡ってきた伝説の老虎が日本に再び現れたというような、タイガース再編に対する瞳氏の気概と意欲に満ちたナンバーです。元マネージャーとのやりとりから生まれた楽曲ということで、新生タイガースのキャッチとして依頼されたそうです。ということは、この曲が完全再編されたタイガースが全員で手掛ける復活記念の一曲に選ばれた可能性もあったのではないかと思うのですが。どうなんでしょうかね。しかし、ロコロコロコ、ロコサイラーイのコーラスなど、ジュリートッポらにとってはちょっとなあ・・・と笑、いや、しりませんけど、でもなあ・・。で、最終的には速水清司を擁する森本太郎とスーパースターが全面的に協力して、ピーのソロ作品として世に出たのではと。森本氏、実に優しいいい人。事実誤認の可能性も大、しかしそんな妄想もまた音楽を聴く面白みです。#ザ・タイガース
愛唱歌 CD DVD オフィス二十二世紀揖斐是方
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夜霧のガイコツ今晩は ザ・カッペーズ ザ・タイガースの幻のデビュー曲
他にもルビーズが吹き込んでいるこの奇曲、完全に「みんなのうた」向けなのですが、実はタイガースのデビュー曲候補に挙がっていたといいます。まだシェケナが牛耳っていた頃であれば、歌わせてもよかったか大笑。しかし危ないところだったのではないでしょうか、タイガースとしては・・「僕のマリー」で本当に良かったと安堵したのではないですかね。タイガースは時折、とんでもないアサッテの奇作に遭遇しては、巧く回避してきたと思うのですが。瞳みのるが本格再編の時に用意した「猛虎再来」も危なかった。このカッペーズも、ルビーズも、そしてタイガースもすべてポリドールからの発売、当時レコードが出てしまったのはこの不運なカッペーズだけ、かわいそう。但し、扱いはフォーク・グルーブとして。従ってむしろフォーク・クルセイダーズの亜流路線を狙ったのではと思います。しかしガイコツの装束はフーのジョン・エントウィッスルより早かったんじゃないか、それだけが救いです。そういえばフーもポリドールだったか笑。#カルトGS
愛唱歌 7" Single ポリドール揖斐是方
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追悼・小松政夫『デンセンマンありがとう』 しらけ鳥音頭/友川かずき
特にわざわざ買い求めるまでもないほど、イヤというほど耳に入ってきたこの番組のこの曲、桂三枝に伊東四郎、なによりも鬼才小松政夫、お馴染み過ぎる面々。1977年の夏がオリジナル発売です。このアルバムで特筆すべきは、「しらけ鳥音頭」のオリジネイター、友川かずきのフルレングス・レコーディング・ヴァージョンが収録されていることでしょう。幾多の作品を70年代よりリリースし続けている友川さんの、おそらくここでしか聴けないレア音源とでもいいましょうか。「別にたいしたものじゃありませんよ」という氏の声が聞こえてきそうですが笑、とにかく珍しい。かつ面白いものはしょうがない。#友川かずき
愛唱歌 音楽CD ソリッド揖斐是方
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CULT SOUNDS/V.A. ヤホワ13 ジェレミー・スペンサー 麻原彰晃 カルト教団が遺した音楽集
キャピトルと間違えそうなレーベルマークも妖しげなこのレコードは、世界のカルトな人々が録音した音楽を集めたコンピレイションです。人民寺院のジム・ジョーンズが子供たちに歌わせた歓迎の歌から始まり、マンソン・ファミリーからは代表選手がお馴染みのボビー・ボーソレイユ(当然ルシファーライジング)、71年にフリートウッド・マックを脱退したジェレミー・スペンサーが入信したチルドレン・オブ・ゴッドでのレコーディング、ラエルにヤホワにおっかないアントン・ラ・ヴェイ、ブランチ・ダビディアンのデビッド・コレシュ、そして我が国からはショーコー・アサハラの尊師の数え歌などを収録しています。安易に「ライ」からマンソンを入れていないところが特徴でしょうか。しかし聴いていて、楽曲として一番しっくりくるのが「数え歌」なので笑うしかありません。#yahowa13 #Fleetwoodmac #オウム真理教 #Kennethanger
愛唱歌 LP, Album Aberrant揖斐是方
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奇盤中の奇盤。「よど号の歌」どうかしております。
千曲正一なる人物による、おそらく1971年頃の自主製作シングル。「羽田を飛び立つ天使の翼/よど号だけが想いでを運んだ/平和を奏でるピョンヤンの街を/東京、ソウル、ビョンヤンの空よ/世界を結ぼう 宇宙を結ぼうよ」 といった歌詞をイムジン河さながらのトーンで歌い上げるのです。これはこれで徹底した信念のなせるわざ、割り切っていて爽やかですらあります。飛行機のっとって何が悪いと歌ったアングラ・フォークの人もいましたし。しかしそれにしても、何も日朝友好のための親善大使じゃないんだから、赤軍派。何も南北朝鮮との平和を日本人が希求して飛び立ったんじゃないんだから、よど号。機体は後にストーンズのツアーに使用されたとしても、そんなことはどうでもよろしいか。本来はキューバに行きたかったが不可能だったのでピョンヤンにしただけなのに。しかしそれにしても、あの事件をここまでの思い込み曲解し作品化したレコードがあったなんて驚きます。日本中の耳目を集めた大事件を、よりによって日本と南北朝鮮の「平和の架け橋「」として理解するとは。嘆息。#カルト歌謡 #アナログレコード #日本赤軍 #裸のラリーズ #よど号事件
愛唱歌 7" Single プライベート盤揖斐是方