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小壷 金城次郎
壺屋焼の小壷です。たぶん、楊枝入れではないかと思います。デパート(物産展)で購入した時に、そう用途を尋ねたら、少し嫌な顔をされて、結局、お店の方からはぐらかされてしまいました。 沖縄の方が販売されていましたから、「初の人間国宝の作品に・・・」と思われたのかもしれません。 用途と言えば、わざわざ漆塗りで内側に金箔をはった蓋を造り、茶入れとして使っていらっしゃる方がいましたが、少し、サイズ的に小さいと思いました。
縦6cm 横5cm 陶磁器 金城次郎窯ひろ
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一輪挿し(?) 金城次郎
これも、金城次郎氏の作品です。注ぎ口があれば沖縄の酒器「カラカラ」なのですが、注ぎ口がないので、一輪挿しと考えています。 壺屋焼の上焼で、魚紋が裏表に描かれています。
縦8cm 横10cm 陶磁器 金城次郎窯ひろ
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魚紋海老紋花瓶(金城次郎)
沖縄初の陶芸部門人間国宝の金城次郎氏の作品です。 最初、壺屋に築窯、のちに読谷村に移築して作陶を続けられました。 現在も金城次郎窯として、ご長男の家系で続いています。 上焼(じょうやち)と呼ばれる化粧土を施した陶器に釘彫りで魚や海老などを彫り、現在の壺屋焼にも多大な影響を残されています。 登り窯で焼かれているので、片側に少し焦げが生じています。B級品ということになるでしょうか。 金城次郎氏ご自身、あまり、出来不出来に拘らない大らかな性格の方だったようで、人間国宝になる前は、B級品を無駄にしないで、ただであげていたこともあったようです。 同氏は、民藝運動の提唱者、柳宗悦氏や河井寛次郎氏と交流があり民藝運動の体現者としての側面もお持ちです。
縦21cm 横10cm 陶磁器 金城次郎窯ひろ